コルナゴ部長こと中尾公一さんレポート「水と生きるサントリー九州クマモト工場を訪ねる」

コルナゴ部長こと中尾公一さんから最新レポート「水と生きるサントリー九州クマモト工場を訪ねる」が届きました。
今年で20周年を迎えた上益城郡嘉島町にあるサントリー九州の工場を見学されました。私の大好きなビール♡これから迎える夏にかかせないビールはこうやってできているんですね(*’ω’*)
それではご覧ください。

九州を度々襲う豪雨災害、熊本県を中心に九州地方で被害をもたらした大地震、並びにコロナ禍からの復興のシンボルイベントとして、九州地域戦略会議において決定された国際サイクルロードレース『ツール・ド・九州』。その応援イベントとして阿蘇満喫ライドを『ツール・ド・九州応援ライド』として募集したところ、阿蘇満喫ライドによく参加される方がサントリー九州熊本工場に勤務されていたことから製品の清涼飲料水をサポートしてもらうことになった。
今回そのお礼とコギダス協議会と道の駅阿蘇の活動の紹介を兼ねて、サントリー九州熊本工場を阿蘇市観光課の宮岡さん、道の駅阿蘇の下城さん、東谷さん、中尾の4人で訪問してきた。
サントリービールは業界で唯一天然水で仕込まれており、工場は群馬、東京・武蔵野、京都、熊本・阿蘇の全国4カ所にある。熊本・阿蘇の九州熊本工場は、阿蘇山の麓の上益城郡嘉島町にあり、ビール類に加え清涼飲料水も生産する業界初のハイブリッド工場として2003年に竣工し今年で20周年を迎える。
熊本地震で大きな被害となった益城町を通りサントリー九州熊本工場に着くと巨大なタンクが並ぶ光景に圧倒された。実は地元にいながらここは4人とも初めてで、工場の紹介を兼ねてガイドツアーによる見学を手配して頂いていたので一般参加のみなさんと一緒に見学した。
ビール製造における原料や製法について詳しい説明があった。おいしさの秘密は、麦芽・ホップ・天然水へのこだわりから、仕込み設備やビールが缶に詰められる見ごたえのある製造過程を見学した。英語・中国語・韓国語のオーディオガイドアプリもあり、『SUNTORY』は世界中に認知度があるので、インバウンドサイクリストを含めて阿蘇を訪ねる自転車乗りの雨天対策として良さそうだと感じた。
見学ツアーは予約制で今回私たちが行ったガイドツアー(無料・約70分)と、子供さんも楽しめる天然水ガイドツアー(無料)、それに有料の「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム〈白州原酒樽熟成〉2023」試飲付きのツアーもあったようだ。
巨大で清潔、人の姿はなく完全自動化が徹底されている。
各製造過程では案内係の方が動画と一緒に説明されとても分かりやすかった。
仕切られたガラスに触れると工場内の熱気が伝わってくる。
ビールの味は醸造家のテイストで決まる。テイストの時間は決められていて、味覚が敏感な空腹時が最適だそうで昼食前にあるそうだ。なので食堂に行くとテイストした人は赤ら顔になっており、どんなに最新鋭の設備で造られても最後は人の味覚により全国4カ所で造られビールが常に同じ味と風味に仕上げているそうだ。

缶のラインではプレミアムモルツが凄まじい勢いで、まさに流れるように出来て、箱詰めはこれもまさに、アニメに出てくるロボットがしていた。写真には写っていないが、右側にはペットボトルのラインがあり天然水が詰められている。どんどん流れていく2つのラインに壁はなく、同じ空間で製造されるのは究極の合理化のように思えた。
缶コーヒのラインを見たあとに「サントリー天然水阿蘇」についてパネルの説明があった。サントリー天然水は、「サントリー天然水南アルプス」、「サントリー天然水北アルプス」、「サントリー天然水奥大山」、そして九州熊本工場で作る「サントリー天然水阿蘇」の4つのブランドがある。
天然水の水源では水を大切にするため森づくりにも取り組まれている。熊本では阿蘇南外輪山の一角、地蔵峠付近の国有林や益城町西原村に広がる国有林を「サントリー天然水の森」として水涵養機能を高める森として整備されているという。
飲料水ブランド「サントリー天然水」(2020年に商品名を統一)は、2018年から全飲料ブランドで首位であり現在まで連続1位となっている。ちなみに「天然水」という言葉も同社が生み出したという。
最後の試飲は打ち合わせの時間があったので残念ながら体験できなかったが、出来立ての「ザ・プレミアム・モルツ」、「ザ・プレミアム・モルツ 〈ジャパニーズエール〉香るエール」、「ザ・プレミアム・モルツマスターズドリーム」の味はさぞや格別だろう。このフレッシュビール体験は次回までの楽しみとなった。

会議室「阿蘇」のプレート
工場見学のあとこの部屋で九州熊本工場の事務長さんと会談があり、宮岡さんと下城さんから阿蘇地域での体験イベントや、参加型のボランティア活動などが紹介された。事務長さんからは、「工場ということで清涼飲料水程度のサポート」と話されたが、わたしたちは『ツール・ド・九州』における大会協賛パートナーのカテゴリー上位で貢献されている企業と今回接点ができたことが今後の展開につながるものだと思っている。

環境省 九州地方環境事務所 阿蘇自然環境事務所 発刊「ASOいざ草原へ」より
ビールの構成要素の約90%は水と説明があった。サントリーのビールと清涼飲料水はすべて天然水が使われている。九州熊本工場の水源は阿蘇南外輪山が連なるところにあり阿蘇カルデラに降った水が利用されている。阿蘇に近いセミコンテクノパークにソニーや東京エレクトロンなど半導体関連企業や、台湾半導体ファウンドリー企業TSMCも阿蘇カルデラを源とする豊富な地下水を求めて熊本へ進出した。河川においても阿蘇の外輪山周辺から始まる1級河川は6つあり各地域を潤している。
このように阿蘇の草原は九州の水がめといわれている。しかし、農業者の減少や後継者不足により草原の維持が困難になってきている。そこで草原を維持しながら観光利用する私たちにできる取り組みである牧野ガイド事業は、地域資源である草原(牧野)を有効活用し、草原の魅力や価値、草原維持の必要性を伝えることにある。
九州がひとつとなる『ツール・ド・九州』を記念して世界最高峰のビールを期待したい。これも必ずや草原の維持につながることだと思う。

 

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