コルナゴ部長こと中尾公一さんレポート「阿蘇くじゅうサイクルフェスティバル2022」

コルナゴ部長こと中尾公一さんから最新レポートが届きました。
2日間で参加者、スタッフ合わせて約200人が阿蘇くじゅう国立公園内を自転車で疾走という大イベントにて、みっちりガイドされた様子を綴って下さいました。どうぞお楽しみください☆

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昨年、大分に誕生したプロサイクルチーム「スパークルおおいた」のサイクルイベント、『阿蘇くじゅうサイクルフェス』が阿蘇サイクルガイドと連携して11月26日・27日の2日間開催され、ガイドとして道の駅阿蘇の下城さんと私と、あそたんガイドツアーズの藤原夫妻が参加された。

1日目は私が監修したチェックポイントをサイクリングで回遊するトレジャーハント、走行後は地元のシェフが腕を振るうスペシャルランチや、選手たちがバリスタとなりオリジナル焙煎コーヒーの提供、2日目はビギナー向けとローディ向けのサイクリングを選手と一緒に楽しむ2DAYイベントとなる。


今年のチームの活躍は素晴らしかった。

チーム5勝、チーム総合は2位という好成績で個人総合では孫崎選手が3位、沢田選手が9位になり、スプリント賞でも孫崎選手2位、沢田選手4位となった。

チームを牽引した孫崎選手は今期で退団することになった。たいへん残念だが孫崎選手のこれからの挑戦を心から応援したい。

天候に恵まれて1日目がスタートした。

スパークルキャプテンの黒枝咲哉選手、チーム運営会社3SEEDS株式会社代表の黒枝士揮選手、住吉宏太選手、孫崎大樹選手、沢田桂太郎選手、黒枝美樹監督、メカニックの吉田柊哉さんがサポートして、九州はもとより、四国や中国地方からの参加者91名を迎えられた。

スタッフと一緒に受け付けも選手が担当。このホスピタリティがスパークルの魅力でもある。たっぷり用意された選手が使っているジェルやサプリメントも配られていた。


選手とガイドの紹介のあとレジャーハントの説明があった。絶景スポットや立ち寄り拠点を「トレジャースポット」として設定してあり、そこに着いたら専用アプリでチェックインするとポイントが加算される仕組みだ。獲得したポイントに応じての豪華景品や、獲得標高や距離に応じた特別賞など参加者にもれなく用意されていた。

瀬の本を拠点にしたサイクリングスポット – Google マイマップ

参加者の希望を募り4つのグループでスタートした。

どこを走りたいか、どこに行ってみたいかもあるが、どの選手と走りたいかも多いようだった。距離や上り坂が苦手の方用にe-BIKEが用意してあったので沢田選手の長い上りがある長者原コースも人気のようだった。

私は住吉選手と大観峰方面を担当し参加された方はツール・ド・SAIKIでお世話になった佐伯のメンバーの方だった。遠くから来られているので走ってもらいところもあったが、一番距離が長く、ゴールの時間が定められていたため来た道を往復することにした。でも景色はまったく変わるので、やまなみハイウェイとミルクロードの走行感を楽しんでもらえたようだった。


メインのビュースポットは扇谷展望所にした。

正面に阿蘇五岳、右の谷が蛇の道、その先に大観峰、左には屏風のように広がる北外輪山。

素晴らしい眺めだがそこでの記念写真はこれだ。


何とか成功!


大成功!

他のチームの写真


こんな感じで選手にサポートしてもらいながら贅沢なサイクリングを楽しまれた。

予定時間にゴールすると美味しそうなランチの準備がされていた。


料理を担当されるのは、昨年のこのイベントやスパークルのシーズンエンドパーティでもお馴染みの、竹田市のレストラン「Osteria e Bar RecaD」より桑島シェフを招致され、竹田市、産山村など近隣の食材を中心にこの日限りのスペシャルランチを用意されていた。メインとなるのは、スペインから取り寄せた桑島シェフ自慢の大鍋で作る豪快なパエリアだ。

https://youtube.com/shorts/9OkL_KvGuvw?feature=share

具材も準備万端

下味のついたエビと新鮮なパプリカ

桑島シェフの料理は自転車の車輪をイメージした丸いものをテーマにされていた。

パエリアの具材には必須の肉やエビ、ムール貝、パプリカ、ブロッコリー、ナス、干しブドウの他に、輪切りにしたレンコンやキウイ、そして車輪の形が特徴のショートパスタ、ルオーテ、英語名は「ホイール」!

パエリア完成!

食べて美味しく、見て美しい桑島シェフの料理を楽しみに来られている方も多い。

 

美味しいに加えて料理の盛り付け方や演出の仕方にも驚きの声が聞こえていた。


スパークルの選手がそれぞれの料理を取り合分けて、最後にシェフがパエリアを盛り付けてこれが1人前。野菜たっぷりで、ボリュームもあり、食欲そそるカラフルさも自転車乗りには完全無欠なランチとなる。

選手一緒に走って、美味しいランチでみなさん大満足!

スパークルおおいたが運営するカフェ「COLORS Bike&Cafe」では、選手自らコーヒーのローストを監修したオリジナルブレンドコーヒーやオリジナルマカロンを販売している。会場ではカフェの雰囲気のまま選手がコーヒーをサービスしてくれる。

このあとトレジャーハントの獲得ポイントによる抽選会が行われ、その後トークセッションがあり適宜解散となった。スパークルの皆さんは会場に設営されたテントでキャンプ泊をされ、参加者も事前予約で手ぶらでテント泊が出来たのでキャンプされた方も多いようだった。

https://youtube.com/shorts/XB3ux5lUCGA?feature=share

イベントが終わってもe-MTBで遊ぶスパークルのメンバー

1日目終了。

2日目も快晴。

この日は早朝からあそたんツアーズさんの案内で雲海を車で見に行くツアーが開催された。

受付をすると朝食用の弁当が配れて、9時30分から産山方面の40kmと黒川温泉方面の20kmのサイクリングの希望をとられた。2つのコースの案内は下城さんと私で黒川温泉が細かいところを行くので私が担当し選手は黒枝咲哉選手が同行された。

 

20kmに参加されたのは長崎の自転車仲間のSさんと大分から来られた親子の方、それにこのイベントのスタッフで参加されていた肥後銀行の方2名。ロードバイクはSさんと大分のお父さんであとの方はe-BIKEだった。瀬の本からまずは牧野の道でスタートした。

すぐに放牧の牛出会う。

あか牛が草を食むのを間近で見るのは初めてらしい咲哉選手と大分の娘さん。

田舎道の旧道で黒川温泉到着。温泉街は押し歩きで巡った。焼き菓子や季節のロールケーキがおいしい洋菓子専門店「パティスリー麓」で塩麴シュークリームを買って隣の黒川地蔵尊で食べた。久し振りに外国の方を多く見かけていよいよコロナ前が戻ってきたようだった。

黒川温泉のイメージがピッタリのいこい旅館を訪ねた。

あし湯はシューズカバーやレッグウォーマーがあり素足になるのが面倒なので諦めた。硫黄臭の温泉に浸る1個50円の温泉玉子は、囲炉裏から立ち昇るかすかな煙の匂いや雑木林を再現した玄関の雰囲気の中で食べると旅行者気分になれるようだった。

黒川温泉がお似合いの咲哉選手。

帰りは旧道から「和らく」の前から右折して茶屋の原キャンプ場の前を通って帰る予定だったが、ずっと私の後ろを走るe-BIKEの小学生の娘さんが楽しそうだったので、上りはあるが「ゴンドーンシャロレー」の前を通って「ぐるっとくじゅう周遊道路」から木立の道を走り、星野リゾート「界」を過ぎ「シェ・タニ」からやまなみハイウェイに出て帰ることにした。

予定時間の12時30分頃ゴール。

その後、40kmに幾つかの班に分かれてスタートしたグループも到着して怪我無く2日目も終了し解散となった。1日目が91名、2日目が62名の参加者がありスタッフを入れると延べ200名が瀬の本高原に集まり、自転車を活用して阿蘇くじゅう国立公園の大自然を楽しむことができた。

「九州をひとつに」をテーマに新たな文化を創造し、世界に挑戦するスパークルおおいたレーシングチーム。サイクルスポーツによって地域を盛り上げるこのような活動も2年目になり定着しチームとしての結果も残された。今回は阿蘇ガイドと連携した初めてのイベントだったが、今後も継続して活動を共にしたいと黒枝監督が話されていた。

来年1月22日には11月に開催予定だったが雨で延期された阿蘇満喫ライドにスパークルおおいたの皆さんがゲスト参加される。参加費は無料なので今回のような豪華なランチや景品はないが、選手に監督、メカニック、それにサポートカーまで用意されていので同じような雰囲気で楽しむことができそうだ。ロードバイク30名とMTB10名を募集、詳しくは下記参照。

【2023年1月】環境整備とサイクリングツアーを融合させたプラン「阿蘇満喫ライド」開催のお知らせ | 道の駅 阿蘇 (aso-denku.jp)

自転車仲間の長崎のアリサさんとツーショットは今回のイベントにゲスト参加された元ロードレース選手の平塚吉光さんだ。平塚さんはチーム・ブリヂストン・サイクリングをキャプテンとして支えてきたが、2019年に退団され同時に選手としても引退された。以後は#13cRR 代表として、サイクルロードレースの解説や、サイクルツアー、トレーニング、フィッティング、自転車教室など初心者からプロレベルまで対応した活動をされている。平塚さんは一般社団法人日本サイクリングガイド協会(JCGA)公認ガイドで、受講実績と検定結果、総合的な活動状況等により7つのガイドクラスの中でも難易度の高い上から2番目の「Elite」に認定されている。

平塚さんと一緒に走ったことはなかったが、今回のイベントで大きな声で的確に完璧なガイドをされている平塚さんを見て、下城さんも私も安全と楽しさをサポートするこのようなプロフェッショナルなサイクリングガイドが出来ればと思った。そこで平塚さんのガイド講習会を、主に阿蘇ガイドメンバーを対象に開催される準備をASO田園空間博物館で検討されており是非実現できればと思っている。

私がガイド講習を強く感じたのは、2日目のサイクリングのときだった。参加者に2つのコースの希望を訊ねられた際に、私が案内する20kmは誰も手を上げられないので40kmだけになろうかとしていたところ、長崎の自転車仲間のSさんが手を上げられた。一緒に走ることはあんまりなかったが、佐世保や伊万里方面を走る際に何度もお世話になった親しい友人だった。なのでSさんは本当は40kmを走りたいところ私への「思いやり」だとその時感じた。直後に大分から参加のお父さんと小学生の娘さん親子の方も手を上げられて、スタッフとして参加されていた2名もご一緒することになり5人の方を黒枝咲哉選手と案内することになった。

ロードバイクはSさんと親子参加のお父さんだけであとの方はe-BIKEだった。小学生の娘さんは、私の後ろに常にピッタリと付いてe-BIKEの走行感や風景を楽しまれていた。その後ろには娘さんをサポートするお父さんが走られ、娘さんが積極的に走る姿に満足そうだった。その後ろにe-BIKEのスタッフ2名と、Sさんはスパークルの大ファンなので咲哉選手との会話が弾んで後方を走られていた。

そこで参加された中で注意するのは娘さんとお父さんであり、娘さんにもっといい景色を見せてあげたかったので、お父さんに了解を取ったあと他の方にもラスト近くからコースを変更して上りになることを案内した。ところがSさんの両足が攣ってしまい咲哉選手がサポートしながらやっと上ってこられた。親子の方ばかり見ていたので普通に走れると思ったSさんの様子を見過ごしてしまったのだ。終わった後も笑顔のSさんが「次は軽いギアのスプロケ替えるのでまた案内してください」と言われたがガイドとして大いに反省すべきであった。

ゴールしてからずっと気になっていたので平塚さんのガイドされる姿が目に留まった。その後もこのことを悔やんでいたので、もし平塚さんの講習会が実現したら、交通法規、走行技術、公道での引率技術、自転車メンテナンスなど、ガイド業務に必要な基礎技術とともに、この日のミスのようなことを2度と繰り返さないような学びを得たいと思っている。

 

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道の駅阿蘇(NPO法人ASO田園空間博物館)

TEL:0967-35-5077

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