コルナゴ部長こと中尾公一さん最新レポ「極楽禅寺体験レポート」


阿蘇神社の裏手に極楽寺というお寺がある。
阿蘇神社を守る7カ寺のひとつとして建立されたといわれており、明治維新前までは阿蘇家の菩提寺だった禅寺である。極楽寺は阿蘇神社の賑わいとは裏腹に民家が集まる静かなところにあり、大きなイチョウと鐘楼堂を眺めながら、寺の前の路地を何度かサイクリングで通ったことがあった。

極楽寺の住職は、菊池市北部の奥深い山中にあり、国内外よりの多く僧侶が修行するための国際禅道場がある鳳儀山聖護寺を監寺(かんす)として兼務されている。そのような住職の影響か副住職が主になって多くの人に来てもらえる寺にしようと家族の協力のもと、座禅、お経を書き写す写経、お釈迦様や千手観音を書き写す写仏、茶道に華道、着付け、ヨガ、精進料理、そして宿泊まで寺院という壮言かつ神聖な雰囲気を利用した体験を提供されている。

そもそも各地にひっそりとたたずむ小規模な寺院は、仏教の出家者が住み修行する施設で、近くに住む檀家と呼ばれる信者を中心に仏事をおこなっているが、極楽寺は寺の入口となる山門を通るすべての方に、気軽に阿蘇での日本文化の体験や、お寺を身近に感じてほしいという想いで活動されている。

今回は座禅・茶道・華道・着付け・精進料理を、元東海大学観光ビジネス学科教授の小林先生、牧野ガイド、台湾の淡江(たんこう)大学から道の駅阿蘇にインターンシップで訪れている学生、道の駅阿蘇のスタッフというそれぞれ違った目線により、阿蘇のアクティビティとして商品化できるか体験した。牧野ガイドのわたしは、サイクリングで案内している人たちを含めたツアーの立ち寄りスポットならないかと思い参加したのでその模様をレポートする。

では参加者の紹介。
前列中央 極楽寺副住職の林貴峰さん、左 淡江大学アリンさん 右 牧野ガイド清田あづささん、後列右より 元東海大学教授小林寛子さん、牧野ガイド井上美幸さん、道の駅阿蘇スタッフで通訳のイリグさん、淡江大学カリーさん 私、道の駅阿蘇スタッフ東谷和郎さんの8名が参加した。

極楽寺体験のわたしたち牧野ガイドメンバーの目的は、サイクリングの際に雨天で走れない時のメニュにならないかだった。道の駅阿蘇のスタッフは一般の方を対象にした体験メニュとして、台湾の淡江大学の学生2名は若者目線で見た阿蘇の魅力を台湾を中心にSNSで海外に発信すること、そして元東海大学観光ビジネス学科教授の小林先生はご専門のインバウンドプログラムの可能性となる。

最初に本堂で副住職の講話のあと座禅体験をした。
通常の時間は40分とのことだったが30分に変更してもらった。座禅の前に「まずは素足になってください」と副住職から指示があり裸足で踏む畳の感触がとても新鮮だった。畳の上にある黒く丸いものは座禅の際のクッションとなる坐蒲(ざふ)。これを手で押しながら少しずつ回転させると形が整いふっくらとしてくる。

足の組み方を習うが自分なりに苦痛がないようにしてもいい。座るのが苦手な人は椅子を用意してくれる。坐蒲に座ったら左右に身体を振って安定するところをさがす。次に両手の組み方、姿勢、呼吸の仕方を習う。意外だったのは「目を閉じる」ではなく「半目に開く」ことだった。そういえば仏像や如来や菩薩も半目だ。そして視線は1m前方におろす。

座禅が始まると本堂が静かな音のない別世界になった。最初は坐蒲の位置と足の組み方が決まらなかったが、背筋を伸ばしたり顎を引いたりしていると楽になってきた。そして、自転車のポジションを合わせるように微調整するうちピタッと重点が決まった。

座りが安定すると眠くなってきた。

すると見計ったように背中や肩を打つ警策(きょうさく)を持った副住職の歩く音が聞こえてきた。足音はわたしの後ろで止まった。緊張して正気になった。「今回は警策で打ちません」と聞いていたものの身構えると、手で肩に触れられた。全身に電気が走ったようになった。「楽に」と小声で説かれた。本来ならバシッと打たれるところだったと思う。修行僧の場合は頑丈そうな樫で作られた警策が折れるくらい、折れるときもあるくらい激しく打つそうだ。鐘のように本堂に響くその音を聞いて眠気は消えるという・・・

30分の座禅が終わるとみんな笑顔で感想を述べあった。取材に来ていた地元テレビから台湾の学生にインタビューが始まると本堂は一気に賑やかになっていった。

わたしの座禅の感想は、沈黙、苦痛、睡魔、瞑想はリラックス効果を感じた。精神の統一や自分と向き合うことまではたどり着けなかったが、座禅の魅力に少し触れられたのは大きな収穫であり雨の日の自転車乗りにはおすすめの体験と思った。

座禅のあとは精進料理でお昼となった。
住職と副住職の奥様の手作りで阿蘇の郷土料理が盛り込まれていた。味付けが素晴らしくてみなさん「美味しい!」と言われていた。鶏のから揚げかと思う大豆肉を使った揚げ物は台湾の学生さんも驚きのようだった。総じて精進料理というイメージはなく満足度が高い和食料理屋の昼食だった。

本堂の隣の美しい和室の椅子テーブル式でもてなされる食事に、小林先生はすぐにでも外国の方に体験してほしいとベジタリアン料理を絶賛されていた。

昼食のあとは着物着つけ体験、台湾の学生さんに佳き記念になったことだろう。

最後に茶道体験

ここで驚きだったのが手作りのおはぎだ。周りの黒い粒の黒米を噛むと弾ける感覚が爽やかだった。甘いのは苦手なのでおはぎは食べた記憶は遠かったが、餡子も甘くなく黒米との相性に絶妙な旨さを感じた。これが製品化になればサイクリングの補給で是非食べてみたいと思ったほどだった。

台湾の学生さんには茶席の簡単な作法とその意味を習うことにより、思いやりや日本の心を学ぶという茶道の魅力の一端に触れられたようだった。

雨の日の自転車乗りにとって座禅体験は退屈そうで一見敬遠されるかも知れない。しかし、阿蘇へサイクリングに来て雨天で悔しい想いなったとき、自分自身のこころを静かに見つけなおす機会になるのでと感じた。日常で座禅をすることはまず無いから一度試す意味でも極楽寺の座禅体験をおすすめしたい。

外国人サイクリストにとっては、座禅と精進料理は雨天でなくてもライドの途中でも立ち寄りたいサイクリングスポットになると思う。座禅の服装はリラックスできるものなら良いのでサイクルジャージで問題ない。副住職の講話が10分、座禅の説明が5分、座禅が30分、精進料理50分、記念写真等が5分、以上1時間40分。わたしが案内する阿蘇ライドのコースに決まった。最後に台湾の淡江大学の学生さんがレポートを書かれたので紹介しよう。

https://www.aso-denku.jp/english/2023/09/japanese-zen-temple-experience-in-aso/

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