コルナゴ部長こと中尾公一さんレポート🚴💨「小国方面の山の道」

コルナゴ部長こと中尾公一さんよりレポートをいただきました。
コルナゴ部長のレポートで少しでも阿蘇を感じていただけたらと思います。

阿蘇ライドの魅力を追求する検証として、大分県九重町と熊本県小国町の県境にある湧蓋山近くの山の道を4月28日に調査してきた。ボランティアとして参加したのは前回と同じく阿蘇サイクルスポーツ事業を主催するトリムカンパニーの橋本君と、ブロガーでロードバイクコーディネーターの大関君、同行したのは道の駅阿蘇の下城さんと私の4人、午前中はトリムカンパニーがすでに商品化している黒川温泉の北側にある平野台をE-MTBで走り、午後はくじゅう森林公園スキー場近くまでMTBを車載し登山道からミソコブシ山へMTBを担いで登ってきた。

平野台はトリムカンパニー主催のエンデューロやツアープログラムですでに走った方もいるかも知れないが、今回は瀬の本レストハウスにあるトリムカンパニーをスタート&ゴールとするE-MTBによる検証である。また、この付近の山道を知り尽くした小国町の「フォレスト・カフェ・ベアー」のオーナーのジョージさんも参加され適切なルートを教えてもらった。ジョージさんは御年70歳だがダウンヒルなら橋本君も到底かなわないバリバリのDHライダーだ。

トリムカンパニーからいい雰囲気の道でスタートする。

やまなみハイウェイに出て有名ケーキ店「シェ・タニ」から40号の「ぐるっとくじゅう周遊道路」に入るとしばらくはダウンヒルを楽しめる。やがて厳しい上り坂の連続になるが、圧倒的なE-MTBの登坂能力により体力を消耗せず談笑しながら走ることができる。

40号から施錠された轍のない山の道に入る。ここから先はトリムカンパニーが許可を取っている私有地になり一般の人は立ち入れない。人が通らないので草刈りや倒木の片づけなど橋本君がやっている。よってプライベート感に満たされ抜群に心地よい道だ。

「ここから道なき道だが、見通しの良い豪快なダウンヒルを“絶叫”するほど楽しめる」と橋本君とジョージさん。叫び声を上げながらダウンヒルライダーのジョージさんはすっ飛んでいった。

絶叫の意味が解った。雑木を避けながら藪の中のちょっとだけの空間のダウンヒル、70歳のDHライダーが少年になれるところだった。

岩や根株などなく小枝や落ち葉がクッションになるので安全も担保している。素晴らしい山道を抜けるとスカッと開けた牧野道に出た。

ここが大草原の平野台、縦横無尽に走りまわれる。

この解放感、絶景、私有地ならではの魅力だ。
野焼きの後なのでまだ草原は黒っぽいが、やがてまぶしい新緑の草原に移り変わる。コロナ終息後は是非トリムカンパニーの平野台ツアーに参加されることをおすすめする。

最後の下りは上級者じゃないと難しいので橋本君の指示に従うこと。
わたしたちはゆっくり下って平野台親水公園に降り少し距離はあったがE-MTBにより快適にトリムカンパニーへ到着した。E-MTBは上りの多い山を走るにはスキー場のリフトのように脚力に関係なく美味しいところだけを楽しむことが出来る。ペダルは回し続けるので心拍を上げることなくカロリーを消費するためだろうかロードに乗ったときよりも空腹感になった。

午後からは担ぎがあるので橋本君のカーボンフレームの軽いフルサスのMTBを借り、大関君もジョージさんのダウンヒルバイクに乗り換えて、くじゅう森林公園スキー場近くの一目山やミソコブシ山への登山口まで車載して行った。
ここから登山道でミソコブシ山まで上って、湯坪方面の道を探しながら下山しそのまま自走で帰ってくるというものだ。

最近MTBで山道を走るトレイルライドにおいて登山者との接触や転倒事故のニュースを聞く。原因は見通しの悪い場所でのスピードの出し過ぎや無理な追い越しとされている。対策として登山者を優先するなどショップやグループによる安全講習を催したり自主ルールの策定など事故防止に向けた動きもあるようだ。

今回は検証ということだが、登山者を見たら自転車から降りてすれ違い、視界の悪い登山道は避け、下りは危険がないよう十分減速するようにした。

九重方面からの登山道は大きな石が転がりほとんどが担ぎだ。でもこのキツさとは裏腹に超非日常的なことをやっていることに全員笑顔だった。

カーボン製のフレームは軽く、押して上ることも、障害物となる樹木がないので担ぐことも苦にならない、というか、楽しい。

一目山(1287m)やミソコブシ山(1299m)は灌木が全くないため展望が良く、特に熊本県側は広大な草原が続くなだらかな稜線のハイキングルートになりMTBを担いで登ることはスポーツとしてあり得ると思えた。しかし、隣にそびえる湧蓋山(1499m)は最後の激坂があるのでこちらの担ぎは厳しいだろう。

先に見えるのが一目山風力発電の風車

頂上に到着、笑顔!
360度の素晴らしい景色に「MTB登山」というスポーツの光が見えたような気がした。
帰りは歩きならそのまま引き返すか最短ルートでの下山となるが、自転車なら下山後の移動もあまり苦にならないので、いろんなルートが選択できる利点がある。

下山は見通しの良いなだらかな道が続いたが湧蓋山へ登る道に合流してからどのルートにするか迷走。

私たちが選んだ疥癬湯(ひぜんゆ)登山口へ下山するルートは、途中から熊笹に覆われ道も荒れていたので押して下った。

最後は開けた道になりMTBらしく走ることができた。疥癬湯(ひぜんゆ)登山口に降り、車を停めたところまで2.7km自走してミソコブシ山MTB登山が終わった。

平尾台は半端ない景色の中でMTBライドが堪能できる。トリムカンパニーの商品になっているので、営業が再開され移動自粛も解除された際には是非体験していただきたいと思った。もうひとつの山の道のミソコブシ山は担いで登るのは面白いが、疥癬湯(ひぜんゆ)登山口へのルートは無理でファームロードからのルートを試走してみたいと思っている。

阿蘇ライドの選択肢として、従来のロードバイクによる走りがいのあるコースやMTB・E-MTBの草原ライドだけではなく、様々な自転車による今までにない楽しく走れるコースをこれからも検証して紹介できたらと思う。その際、山の中を走る場合は事故を想定して、必ず複数のメンバーと走ること、リュックの中にはホイッスルを持参することを実際に走ってみて感じた。

下山して湯坪温泉から車を停めたところまで戻る際に道沿いの旅館にこのまま泊まれたらどんなに楽しいだろうと思った。現地まで輪行できるロードバイクやグラベルロードで担いで登山するのも面白そうだ。MTBに比べたらはるかに軽いし砂利道程度なら普通に走れる。公道に出たら移動距離も上り坂もMTBの比じゃない。自転車を担いで山に登る「サイクル登山」はスポーツとしても可能性があるのではないかと感じた。

 

☆☆阿蘇アクセスルートのおススメはこちら!☆☆

 

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