コルナゴ部長こと中尾公一さんレポート「満喫ライドとスパークルと小城ライド」

コルナゴ部長こと中尾公一さんから9月2回目のサイクルレポートが届きました。

 

今回は佐賀まで遠征もあり、笑顔があふれる楽しいレポートです♪食レポもお楽しみに!それではどうぞ、お楽しみください。

 

2021年、大分県に発足した自転車ロードレースプロチーム、スパークルおおいたレーシングチーム(Sparkle Oita Racing Team)は、社会貢献活動のひとつとして大分県と熊本県にまたがる阿蘇くじゅう国立公園をフィールドとした選手と一緒に走るサイクルイベントを開催され、同公園を自転車によって活用する魅力を掲げられている。道の駅阿蘇もそのような活動に共感してチームサポートや選手のみなさんとの相互交流を深めている。

県境を越えてのコミュニケーションになるが、道の駅阿蘇からスパークルおおいたのクラブハウスまでは80km程度なので毎月開催している阿蘇満喫ライドでサイクリングする距離と変わらない。また、往復しても宇土市にジンベエ像が出来る前にワンピース像9体を巡ったサイクリングと同じ距離になり、サイクルショップとカフェを兼ねたクラブハウスでランチをする日帰りのサイクリングも可能だ。

 

写真は昨年11月に九重から大観峰までサイクリングするスパークルおおいたのイベントに参加した時のものだが、今年は11月26日・27日の2日間「Aso Kuju Cycle Festival」として開催され、道の駅阿蘇も応援し私もガイドとして参加する。選手のみなさんと一緒に走ったり、キャンピングエリアでのスペシャルなランチや、選手によるカフェ&バーなど盛りだくさんな内容になっている。詳しくは下記のエントリーサイト参照の程。

「Aso Kuju Cycle Festival」【ガイドツアー実施】Aso Kuju Cycle Festival 参加者募集開始! – Sparkle Oita Racing Team (スパークルおおいた) (sparkle-oita.jp)

 

9月27日の高知県宿毛市ロードレースで孫崎大樹選手が優勝された。その背景には黒枝士輝選手、黒枝咲哉選手、住吉宏太選手、沢田桂太郎選手それぞれの役割を果たしたチーム力の勝利だった。

次はホーム戦となる10月1日・2日の「OITAサイクルフェス」となり、私も取材を兼ねて2日間大分入りするので是非とも一番高いポディウムでSparkleジャージを見たいものだ。1日はスパークルが得意とするクリテリウムで沢田桂太郎選手に期待したい。翌日はアップダウンの多い厳しいコースなので孫崎大樹選手に頑張ってもらいたいものだ。

孫崎選手はスパークルおおいた発足時から2年間活動してきたが、今期をもってチームを退団することになった。突然の発表で驚いているが、彼なら日本を代表する選手になるだろうし、もっと大きな舞台での活躍もできるだろう。退団後も彼の挑戦を応援していきたい。

 

9月2回目の阿蘇満喫ライドは前回と同じ阿蘇の定番コースを案内した。

理由はこの時期に同じ天候ならば変更の余地がないほど完璧なコースだったからだ。それと長崎や大分、北九州、滋賀から単身赴任の方など遠方からの方が多く、最も阿蘇らしい景色を見せたかったこともあるが、病気やケガで久し振りにこのライドに復帰された方が2名参加されて懐かしい景色を見せたいと思った。いろんなことが原因で自転車に乗れない時期は誰しもあるだろう。でもそこからまた再開されて、わたしのライドに来られたのだから、精一杯考えたらこの日のコースになった。多分、まだリハビリ程度ではないのか、ならば峠はひとつで、距離もそんなになく、ゆっくり話もできて、でも阿蘇らしいコースをと。

最後は希望者だけを小高い丘のような本塚火山の二辺塚へ案内した。ここは牧野なのでガイドの案内がないと立ち入れないのでいい機会かと思った。牧野保全料として500円が必要だが、素晴らしい眺めと29%の未舗装の激坂体験は、通常E-MTBのフィールドとなるがロードバイクでも面白そうだと考えた。

行かない人もいるはずだが、ゴールの道の駅阿蘇にも近いし、二手に分かれても問題ないと悩んだ末に決めた。結果的には中腹まで自転車で上ってそこから全員歩きで行かれた。頂上からの景色は、根子岳も高岳にも雲がかかりあまりさえなかった。想定した感動とはやや空振りになった感じで外せば良かったかなと思った。こんな感じで季節と天候と風の強さ、それに参加者のことを考えて阿蘇満喫ライドは続いている。

 

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佐賀県小城市の小城蒸留所は、文化年間(1804年~1817年)に創業した小柳酒造の酒蔵を、小城まちづくり観光プロジェクト合同会社が借り受けて、地域の魅力を発信するランドマーク施設として運営されており、クラフトジンの製造や江戸時代の酒蔵の雰囲気を活かしたカフェは多目的スペースとして利用されている。

カフェと店舗の運営を担当されている縄田麻里さんは、小城蒸留所をベースに歴史的遺産や文化的景観を巡るサイクルツーリズムを考えられており、私たちの自転車仲間が「小城蒸留所から始まるエコミュージアムとサイクルツーリズム」というモニターイベントを企画したので参加してきた。

縄田さんとは自転車つながりで5年前からイベントにご一緒しており、それが縁で今回のモニターツアーとなり阿蘇をよく走るメンバーが集まった。縄田さんは小城蒸留所以外に、近くにある江戸時代末期に造られた深川家住宅を委託され、一棟貸の宿泊施設としての使用を考えられており、今回はこの登録有形文化財の佐賀県遺産にモニター宿泊させてもらった。

深川家が菊池一族と縁があってびっくりした。

 

では「小城蒸留所から始まるエコミュージアムとサイクルツーリズム」の1日目。

10時にこのメンバーで小城市をスタートして、江北町の「みんなの公園」で休憩、白石町から鹿島市の「肥前浜宿」でランチと街歩きをして、「祐徳稲荷」から小城に17時前に帰ってきた。サイクリングにはサポートカーが帯同した。車は女性が運転する軽自動車でレスキュー的に自転車を乗せることはできないが、街歩き用のスニーカーが持参できたのでゆっくり散策が楽しめた。それに買い物ができたのはこのような観光的なライドにはとても便利だった。

いつものメンバーに加えて、元サイクルロードレース選手の日隈優輔さん(右2人目)も現在同じような取り組みをされていることから1日目だけ参加してもらった。日隈さんは20歳で自転車競技を始めて22歳で渡欧。フランスのアマチュアチームに所属し、渡欧2年目にプロカテゴリー初優勝。その後、プロ契約選手として世界各地で開催されるレースを転戦。2006年グランプリシャンタルビア(カメルーン)UCI2でプロローグ優勝、個人総合8位などの実績を持たれている。

2014年からはヨネックス株式会社が新しく開発、販売を始めた同社の日本製カーボンバイクの開発、プロモーションに参加。また、自転車パーツメーカーのアドバイザーとしても活動しながら、若手選手の海外遠征の支援なども行われ、今月も高校生の選手を連れてフランスを訪ねて帰国されたばかりだった。現在は福岡でサイクルツーリズムのコンサルティングやサイクルイベントの開催、若手選手の海外遠征サポート事業などの会社を設立されている。

肥前浜宿はベテランガイドの案内で酒蔵や街並みを訪ねた。

江戸時代から昭和時代にかけて酒や醤油などの醸造業を中心に発展した通称「酒蔵通り」を散策した。昔ながらの白壁の建物が美しく、すぐ近くの「肥前浜宿・茅葺の町並み」と共に立ち入ることができて写真撮影のスポットとしても魅力あるところだった。歴史的に価値のある地域として国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されている。

 

ランチはこの店に

鯛のあらだき御膳が人気らしい。

しかし、私は散策しているとうなぎ屋をよく見たので、うなぎのまぶし丼御膳にした。最近高騰により食べる機会が無かったので佳き昼ご飯となった。

美味しいランチの後も散策。このゆったりした時間の過ごし方が自転車旅のいいところだ。

写真を撮りまくって移動。

 

祐徳稲荷神社到着。こちらもスニーカーに履き替えて散策した。

京都の伏見稲荷大社、茨城の笠間稲荷神社と共に「日本三大稲荷」に数えられている神社で、参拝者は年間300万人にもなり、九州では太宰府天満宮の次に多いという有名なところだが初めて訪ねた。本殿に続く階段は風鈴に覆われて、そよ風が吹くとこんなになる。

 

本殿の先には奥の院へ向かって朱色の鳥居が続き、奥の院からは有明海まで一望できる絶景が広がるというが、自転車乗りには階段を上る筋肉が無くて翌日の筋肉痛が必至のため即、諦めた。

帰りは寄り道せずに小城を目指した。信号も多く車もそれなりだが、手信号と声掛けでそれは何とかなる。

小城蒸留所到着、店内では地元FM放送のライブがあっていたので、近くの旅館の温泉で汗を流し小城蒸留所の外でBBQ。

二次会はカフェ&福島雄二さんの弾き語りのライブ!

あまりに盛り上がったので写真はこれだけ。

 

2日目は一般参加の方6名を加えて、小城蒸留所から近くの棚田に行き、村岡総本舗、牛津赤れんが館、佐賀市の柳町、佐賀城から帰って来るコースだ。女性の方が3名来られて貴重な意見も聞くことができた。

この時期は棚田と彼岸花はどこに行ってもかかせない。

棚田の次は小城市内へ

 

小城と言えば羊羹、銘柄は22件もあり日本一の羊羹の町だ。そこで村岡総本舗に立ち寄った。土産に悩むがおすすめを地元の方に聞いてこちらの2品を自宅用に買った。

車の多い道だったが牛津赤れんが館にも立ち寄った。玉屋デパートの前身である田中丸商店の倉庫として明治時代後期に建てられたもので、現在は小城市に寄贈されてギャラリーやコンサート、展示室などイベントに活用されている。

ここに来た理由は写真映えするから、自転車乗りにはこれはとても大事!

ランチは一旦、小城蒸留所に帰って縄田麻莉さんのカフェ「Kura Caf’e Gin Up Saga」で。

広々とした素敵な空間はすべて縄田さんのアイデア

キーマーカレーのセット。これにドリンクが付いてお得な値段だ。

食後もカフェの雰囲気を楽しんでもらうためにゆっくりとしたスケージュールだった。

午後からは佐賀市の柳町へ

前日の肥前浜宿に続いて歴史的建築物が多く残る佐賀市柳町へ。

この日もスニーカーに履き替えてゆっくり街並みを散策した。歴史民俗館の「旧久富家」と「旧森永家」では建物をリノベーションされて、カフェや伝統工芸店など古民家を活かした店舗も多かった。

地元の年配の方のお茶会があっていて、「熊本や長崎から来ました」というと想像以上の歓迎で抹茶のもてなしまでしてもらった。地元の方と触れ合うととても心地よい。

佐賀市内を散策

佐賀城到着

幕末維新期の激動の時代を佐賀城本丸で再現してみた。外御所院320畳で命令を下すのは福島雄二殿。単なる記念写真ではなく、とことんこだわった写真を撮りたいのが自転車乗り。

16時に到着。遠くから来ている人も多いのでこのくらいの時間でゴールするのが理想だ。

「小城蒸留所から始まるECOミュージアムとサイクルツーリズム」終了、縄田麻莉さんのお世話でとても充実した佐賀の2日間だった。

昨年に試走した伊万里、有田、波佐見の窯元巡りも素晴らしかったし、今回の古い歴史ある街並みも内容の濃いものだった。またリピートしたいと思うし、是非みなさんも自転車で訪ねてみてはどうだろう。これからも大阪や東京など遠くの方、それに外国の方に九州はひとつのサイクリングコースにとして紹介できていければと思う。

 

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道路情報や店舗情報など道の駅阿蘇Facebook道の駅阿蘇ホームページでもお知らせしておりますのでご活用下さい。

道の駅阿蘇(NPO法人ASO田園空間博物館)

TEL:0967-35-5077

HPhttp://www.aso-denku.jp/

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