コルナゴ部長こと中尾公一さんレポート「牧野ガイドの新たな挑戦とサプライズライド」

コルナゴ部長こと中尾公一さんレポート「牧野ガイドの新たな挑戦とサプライズライド」が届きました。
白ポンチョ姿のサイクリストが、熊本市内を走る姿がかわいいレポートとなっております。ご覧ください

 

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少し前だが企業広告としてグループで自転車に乗った撮影依頼がガイド仲間の清田あづささんにあった。イベントプロモーションやCM出演も今後の牧野ガイドの活動範囲としていいのでないかと受けることにした。依頼は熊本の養鶏協会。内容は合志市の養鶏場からたまご普及の自転車キャラバン隊としてスタート、熊本市内中心部を走りながら県内最大のショッピングアーケードでたまごを配布しその模様を動画撮影し販促に利用するというものだ。

そこで清田さんから単に走ったのでは面白くないので、2月という寒い時期でもあり、防寒着代わりに白いポンチョを着て走れば膨らんで、たまごに見えるのではというアイデアに協会側も快諾され、使い捨てのポンチョで走る『たまごで走ろう!「EGG RIDE」』という企画になった。

当日は今回オファーがあった合志市の緒方エッグファームさんに集合して緒方社長の挨拶のあと、「鶏と卵の魅力」と題した獣医師の山本恭広さんの講話を聴いて卵の勉強会「たまごを知ろう」が始まった。

 

「白い卵と赤い卵があるが赤い方が栄養あるのでは?」

同じ餌を与えれば栄養成分に違いはない。

 

「日本の鶏卵の食料自給率は?」

96%、鶏肉は67%。

 

「日本人1人あたりの卵の年間消費量は?」

339個、鶏肉は13.9kg。卵はメキシコについで第2位の消費量。

 

卵白の主成分として脂肪はほとんどなくタンパク質が主成分。卵の栄養として脂質異常症などがない場合は一日摂取量の目安は決まっておらず一日2個食べても大丈夫。ちなみにロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手は、朝食にブロッコリーとゆで卵3個食べ、一日16個食べているという。「たまご知ろう」の結論は、卵は究極の栄養食であり、同組合では一日たまご2個食べようという「たまごニコニコ大作戦」を展開されている。

講義のあとは特別な飼料で育った緒方エッグファームの高級たまごの昼食「たまごを食べよう」となった。

この日のたまご掛けご飯は今まで一番美味しいと意見が一致した。

私は4個、多い人は6個たまご掛けご飯で食べていた。

緒方社長の奥さんは1日たまご4個食べる「たまごヨシヨシ大作戦」で健康作りされているという。

サポートカーが付いていたので補給食はもちろんゆで卵。

白ポンチョ姿の10名のエッグライダーがそろい、キャラバン隊、『たまごで走ろう「EGG RIDE」』がスタート。

ポンチョの膨らみは、まん丸とはいえないが遠目からだとたまごの雰囲気は出ていたようだ。事前にこの日のことをSNSで告知していたので手を振ってくれる人もいた。阿蘇と違い車の通行量の多いところは走るので、グループ分けして声を掛けあう安全確認で情報伝達と、歩行者や車のドライバーにも伝わるハンドサインを徹底して走行した。

 

先頭を走る私を含め3名のガイドは、昨年3月に道の駅阿蘇が主催した日本サイクリングガイド協会(JCGA)エリートライセンス取得の平塚吉光さんの講習会を受講していた。実技のコースとなったのが熊本市内中心部のセンターラインがなく車が多い細い道、歩行者が多い住宅街、江津湖周辺のコーナーが多い道から東バイパスへの交差点での2段階右折し歩道走行、通学路となる中学校周辺、5差路の交差点で2段階右折し大型車両の多い国道3号線など、あえて複雑な状況と交通量の多い地域での講習会だった。そのことを思い出したので体験したレポートを再読し自信を持って案内した。

3号線沿いの中央警察前を右折して並木坂に出て、藤崎宮前から信愛の前を左折、キャッスルホテルの前から電車通りに出て、銀座通り歩道橋の信号を右折して、サクラマチのシンボルプロムナード前で記念撮影として新市街のアーケードへ向かった。

新市街を押し歩きしてサポートカーと合流。「たまごを広めよう」がスタートした。緒方エッグファームの高級オメガたまご4個入り100パックを通りかかりの方に無料配布した。予定時間に遅れていたが自転車仲間も待ってくれてとても心強かった。

 

「たまごを広めよう」が終わると、「電車で帰ろう」と「自走で帰ろう」の班に分かれて、電車組は藤崎宮駅へ、自走組は電車組と合流するため終点の御代志駅に向かった。

藤崎宮駅で電車待ちの時間にゆで卵で補給。

たまごは栄養だけでなく、ゆで卵の薄皮には美肌や傷の修復にも効果があり、数名は薄皮を鼻に貼ってそのまま電車に乗り込んだ。

藤崎宮をターミナルとする熊本電鉄菊池線は、1986年までは菊池を結ぶ路線だったので菊池電車と呼ばれ、以降は中間にある御代志駅までとなっている。車内には自転車をそのまま持ち込むことができるので、輪行で阿蘇サイクリングに来られて熊本駅まで自走で帰る人のなかでTSMCを眺めたい人(その規模を見たい人は意外と多い)には菊池電車を取り入れたコースを紹介している。

そのルートは、二重の峠からミルクロードを下って、翔陽高校の前を通り325号を横断するとTSMCの前を通り、そのまま真っ直ぐ行けば御代志駅に着く。ここまで二重の峠から一本道なので迷うことはない。御代志駅から自転車をそのまま乗せて北熊本で乗り換え、上熊本で降りるとJR上熊本駅になる。新幹線の人は上熊本駅から自走で3.5km走るとJR熊本駅になる。(往路の場合はその逆)

菊池電車に自転車を乗せるのはこんな感じ。終点の御代志駅(合志市)周辺は隣接する菊陽町とともにTSMCなどの半導体企業の進出で活気づいているところだ。同市には敷地面積37万平方メートルのソニーセミコンダクターソリューションズの新工場建設が始まっており、建設が決まったTSMCの第2工場にも隣接しているので、周辺は驚くスピードで商業施設や住宅地の開発が進んで町が日に日に様変わりしている。

御代志駅から近くにある緒方エッグファーム直営のカフェで特製プリンをいただいてゴールした。熊本市内中心部を走ることはほとんど無いし、自転車で新市街や下通に行くことも、菊池電車に自転車と乗ることも初めてだったので新鮮な体験だった。仮装しているわけではないが、注目の視線を感じると子供の頃に見て町を賑やかにしていた「チンドン屋」、あれを思い出した。昨年はくまもんと協会の方が新市街アーケードでたまご配布をされたそうだが、この日初めて試みたキャラバンを含めた効果はどうだったのだろうか。私たち自転車乗りにとっては、簡単に栄養補給ができる卵料理の相性はとてもいいので、この日の「たまごを知ろう」は良き学びになった。

 

道の駅阿蘇が育成する牧野ガイドは、許可がないと入れない牧野(草原)に特別に入ることを許され、広大な牧野の中で「歩く(牧野トレッキング)、走る(牧野トレイルランニング)、サイクリング(牧野ライド)」の体験ツアーを提供している。

また、牧野ガイドが立ち会えば、メディアや企業広告の撮影、コスプレ撮影会、プライベートのスポーツイベントなどを牧野で開催することもできる。そのような牧野での活動以外にも、今回のような企業プロモーションなどのジャンルが加わると、阿蘇の自然に左右されず、オフシーズン対策にもなるのでニーズがあれば今後ともいろんな挑戦をしていきたいと思っている。最後に『たまごで走ろう!「EGG RIDE」』の動画をどうぞ。

続いて5月2回目の阿蘇満喫ライドのレポート。

道の駅阿蘇に集合していると、4名のサイクリストを見掛けたので、下城さんが話し掛けると韓国から来られた方だった。その中の女性の方が日本語を堪能に話され、何と私のブログを見て走りに来たと言われ「コルナゴ部長さんですか!」と笑顔の初対面になった。この日、私が案内する満喫ライドは南阿蘇方面で、韓国のみなさんは昨日走ったコースと重なり一緒に走ることは出来なかったが実に光栄なことで嬉しい記念写真となった。

阿蘇満喫ライドに参加された福岡の高巣さんは、前日のグラベルライドにも来られていたので、バイク2台を積み1泊2日で参加されていた。こちらもたいへん嬉しいことで、良き2日間の休日になるよう良き仕事しなければと痛感した。

コースは仙酔峡に上ってミヤマキリシマの鑑賞の予定だが、すでにシーズン終了であれば開花に訪れるクルマやバスの喧騒が終わり、若草色の草原と放牧のあか牛の静かな景観もいいだろう。仙酔峡から下りたら箱石峠を上り高森から農免道路で吉田線の上り口にある「白水郷アートプレイスMinamiASO_style」でランチをゆっくりと楽しむ。食後は南郷谷をまったりとサイクリングしながら赤水近くのイタリアッソのジェラートで一息、阿蘇谷を東西に走る一直線の農免道路で帰ってくる距離75km・ 1237mアップのコースになる。

仙酔峡のミヤマキリシマは想像通り終わって花があるのはこの一株だけだった。それでもバスや乗用車、バイクが多いのは想定外だった。

前日に続き好天で爽やかな仙酔峡は心地よく訪れて大正解だった。

次は265号で箱石峠。左の加藤さんは、1年位前に高知から単身赴任で熊本市内に来られた方で、初めの頃は上りになるとキツそうに走られていたが、この日は余裕で阿蘇の景観を楽しまれていた。峠を越えてもアップダウンが続いて218号の合流からダウンヒルが始まり、色見の農免道路に入ったらちょっと閃いたことがあった。

『30年超塩漬け「阿蘇ソフトの村」用地、熊本県が投資額の38分の1で売却へ…TSMC進出で需要期待』というニュースがネットや全国紙で数日前に報じられていた。場所が色見の265号から右に折れた農免道路沿いだったので、もしかしたら阿蘇谷と南郷谷を結ぶ日ノ尾峠の高森側に降りた鍋の平キャンプ場の先にある数年前に出来た立派な道が「阿蘇ソフトの村」に関係しているのではないかと思ったが、この道のかなり西側だったので関係はなさそうだった。それにしても以前高森側から撮ったこの写真の先に鍋の平キャンプ場があり、そこで農耕車両と自転車以外の一般車両は行き止まりなので、この道を利用する私たちは車もバイクも通らず、しだれ桜が沿道に並んで快適だが道の目的は謎である。

さて、たまたま高森町の観光マップを見ていたら、この道がサクラミチであること、そして防災道路であることが書かれていた。そこでネットで調べると、2012年の九州北部豪雨で根子岳が土砂崩れを起こしに麓の集落に土石流の発生し、2016年には熊本地震で根子岳が崩れ高森町や麓の集落が被害を受けたことから、2020年、国による緊急避難道路「町道西原・日ノ尾峠線」が開通。高さ1.5m×幅3mの側溝を付帯し自然災害が発生しても根子岳からの濁流が集落へ流れ込まないように造られているそうだ。

 

また、新型コロナウイルスが猛威を放っていた頃、根子岳の麓の大阿蘇造園さんが出荷するため根元から掘ったしだれ桜が大量にキャンセルになり廃棄と悩んでいたところ、この防災道路に沿って高さ6m級のしだれ桜400本を植えられた。その後も植樹を続け、2024年には全長2,334mの道路沿いに1万本の桜が並んだがこれらはすべて大阿蘇造園さんのボランティアによるものだそうだ。ということでこの道としだれ桜が出来た理由が分かった。

農免道路から325号に出て少し高森側へ戻り、吉田線の右側の看板を入ると南阿蘇の外輪山を眺める静かな森にある「白水郷アートプレイスMinamiASO_style」に到着。

30分前に電話で空きを確認したら、貸し切りと言われながらも「どうにかします」とのことだったが着いたらテラス席を用意されていた。

「白水郷アートプレイス MinamiASO style」は、2021年に閉館した阿蘇白水美術館をアート作家やアーティストの作品展示・販売を定期的に行うギャラリーとして昨年6月にオープンした。館内には以前から食を通じてお世話になっている縄田麻莉さん(通称マリさん)が店長のガーデンカフェも併設されており、南阿蘇の食材を使ったランチやデザート、ドリンクが味わえるのでサイクリングの際にお邪魔している。

海外生活が長いマリさんは世界各国の食の体験を活かして月替わりメニュを提供されている。この日は4種類のランチがあってバリ風チキンサテを選んだ。東南アジアで人気のサテをバリの焼き鳥をイメージして、鶏肉をピーナッツバター、チリ、ヨーグルトのピーナッツソースで絡めた逸品で一口食べたら感動の美味しさだった。

 

サイドのボリュームたっぷりの野菜は、紫キャベツの甘酢漬け、キャロットラペ、ポテトサラダ、アスパラ、ブロッコリー、いずれもカットやソースが一工夫されている鮮度抜群の野菜だ。マリさん曰く、「野菜は農家さんのB級品をA級にしてお出ししています」。

 

ほかのランチは、アスパラとポーチドエッグの明太子パスタ、キーマカレーがあり、それぞれに野菜のサイドディッシュに小鉢、スープが付いていずれも1500円、事前予約がおすすめだ。

南阿蘇をのんびりサイクリングして赤水近くのイタリア料理のテイクアウト店「イタリアッソ」へ立ち寄った。イートイン用のテーブルが4席に増えてこちらも混みあっていた。

いつも頼むのはブラッドオレンジジェラート、爽やかで香りが良くて甘いのが苦手な私にも超美味しい!

イタリアッソの奥さんに撮ってもらって、「店用にもいいですか」だったので、どうぞどうぞと。イタリアッソのインスタを見た娘の友だちが「あなたのパパじゃない?イタリアッソにも行ってるの、おっしゃれ―」と、しばらくして30過ぎの娘からそんな連絡があったが、田舎の集落の目立たない所にあるのにファンが多い人気店だとあらためて知った。

イタリアッソから8kmの一直線の農免道路を、追い風にビュンビュン乗ってご機嫌に走っていたら、偶然にも、とある方と遭遇してビックリだった。道の駅阿蘇には早めに着いたら、職場と自宅用の土産にパネトーネを買われる方や、いつも参加者に配られる阿蘇駅前の夢の湯の割引券で温泉に入られる方などそれぞれの帰り支度の前に解散した。

さて、阿蘇サイクリングのあとの自宅で間違いなく喜ばれるものして、イタリアッソに事前に電話注文して、ライドの帰りにパスタやラザニア、サンドイッチも喜ばれるかも知れないが、このような盛り合わせも出来るので今夜の夕食にいいのではないだろうか。写真はワインのつまみ系でリクエストしたもの。

我が家ではクリスマスと正月用の盛り合わせが定番になって子供夫婦や孫たちに人気だ。料理は冷えても美味しく食べられるような調理してあるし、品によってはレンジで何分とか書いてあるのでイタリア料理屋に行かないでイタリアンの美味しさを自宅で楽しむことができる。阿蘇サイクリングを楽しんだら家族にもその気持ちを分けてあげると、いつも背中を押してくれるようになるかも知れない。手始めに道の駅阿蘇にもイタリアッソのピザやフレンチトースト、サンドイッチなどがあるのでそれで感触を得るのもいいだろう。
それにしてもこの日はスタートで韓国の方から「ブログ見てます」で始まり、マリさんには貸し切りなのに特別に席を用意してもらって、イタリアッソのインスタ写真で娘に私の活動を知ってもらったり、帰りの農免道路ではバッタリと自転車仲間に遭遇などいろんなサプライズのライドになった。いつもこんなに楽しいことと巡り合えるのは家族あってのこと、お礼として貴方のお小遣いで奥さんの手を煩わせないテイクアウトの夕食を是非一度

 

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道の駅阿蘇(NPO法人ASO田園空間博物館)

TEL:0967-35-5077

HPhttp://www.aso-denku.jp/

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