コルナゴ部長こと中尾公一さんレポート「ツールド九州阿蘇ステージ」

コルナゴ部長こと中尾公一さんから最新レポートが届きました。
指折り数えていた「ツールド九州阿蘇ステージ」の様子をお伝えいただきます!

多くの方が、間近で迫力あるツールド九州を観戦されました。
あの時の感動をもう一度!!コルナゴ部長のレポートでお楽しみください★

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10月8日、ツールド九州阿蘇ステージ観戦ツアーを開催し、翌9日は大分ステージのスタート地点のオートポリスと日田の周回コースを見てきたのでレポートする。まずは雨の阿蘇ステージから紹介しよう。
ツールド九州について私たちにできることはないかと開催100日前、福岡の自転車仲間の紹介で主催の実行委員会と福岡県庁を訪問した。その後、大会をPRするためコギダス協議会と道の駅阿蘇の協力により、ツールド九州応援ライドとして阿蘇ステージのコースを走ったり、観戦ポイントやコース沿線の食事場所での楽しみ方や、ライド途中にやまなみハイウェイの清掃活動に参加するなど6月25日から10月1日まで4回開催、43名の参加者を案内してその魅力をSNSで発信してもらった。
そして、本番となるツールド九州阿蘇ステージの観戦ツアーをフィニッシュ地点のケニーロード周回コースで計画し募集を開始するとすぐに定員になった。第1回大会ということで朝の混雑状況が読めない上に通行規制時間がなかなか公表されず、交通渋滞やアスペクタ等3箇所に用意された駐車場からシャトルバスでの移動はかなりストレスになるだろうと、道の駅あそ望の郷くぎの近くに駐車場を確保し、そこから自転車で移動して観戦することにした。通行規制時間が公表されてからタイムスケジュールを組み駐車場の場所を参加者に連絡した。
大会数日前に雨天予報が確実となり予定を大幅に変更した。
自転車で移動して観戦し、表彰式のあとはサイクリングを兼ねて昼食の予約店や、食事後も軽く走って楽しむ企画だったが、雨がひどい場合は無理して自転車で移動せず、歩きや車での乗り合わせを想定してフィニッシュ地点近くの「お宿でん吉」に駐輪場、トイレ、昼食会場の休憩する拠点を確保、雨天想定のスケジュール案を参加者に連絡した。それでもかなりキャンセルが出るかと思っていたらたった2名で大会への期待度の高さを感じた。
当日は終日雨になったが予定通り27名の参加者をガイドメンバー4人で案内した。
ケニーロードの周回コースの「道の駅あそ望の郷くぎの」から2.5kmにある「サイクルピットぐるり」に集合し、ここに車を置き自転車で移動する予定だったが、「お宿でん吉」までは車に乗り合わせて行った。昼食は予定していた「白水郷アートプレイス」に事前に弁当に変更していたのでデリバリ―してもらった。
「お宿でん吉」には、本格的な音響設備やプロジェクターに大型のスクリーンがあり、YouTubeを見ることができたので、ツールド九州のオフィシャル動画を見ながら雨でも快適過ごすことが出来た。
また、観戦には佐賀県鳥栖出身の三浦恭資さん(右側)と2日間ご一緒させていただいた。
三浦さんは1987年よりスイス・フランス・オランダ・ベルギーのプロサイクルロードレースチームで活動され、国内では23歳で初優勝以来3度の全日本ロードレースを制し、マウンテンバイクでもアジア王座を獲得、ソウル五輪にはロードレースで出場、アトランタ五輪はマウンテンバイクで出場、シドニーオリンピック、北京オリンピックはコーチとして参加されている。
62歳の現在も現役で活躍され、全日本選手権ロードレース2023マスターズ(60-69)を制し現在3連覇中である。三浦さんの隣はアスタナのヴィノクロフ監督で一緒に走ったことがあると言われ、他にも欧州のチームに在籍されていた時の選手が今回監督やコーチとして数十年振りの出会いがあったり、教え子の日本人選手を紹介してもらった。

観戦は2km歩く山岳コースとフィニッシュライン近くに分けて見学してもらった。わたしは山岳見学ポイントに案内して、トイレ使用の許可を得て予定していた「ホテル夢しずく」の前の三叉路を山岳見学ポイントにした。夢しずくはこの道路を渡らないと行けないが、横断は禁止ということでこれは想定外だった。スタート地点の瀬の本レストハウスでは気温13.5度とかなり冷え込んだそうだが、こちらでも寒々としておりトイレ利用ができず参加された方には申し訳なかった。
瀬の本をスタートして城山展望所を下り、最初のスプリントポイントが一の宮、そこから箱石峠を6km上りKOM、下ると南阿蘇に入り、ケニーロードの5周回コースにはそれぞれKOMが設定されている。1周11.2kmで前半が上り、後半は下りとなり、上り区間は3.5km・高低差295mを一気に駆け上がる。頂上に近づくほど道幅が狭まって斜度がきつくなり試走した際には1周でこりごりだった。

レースが始まった。
ここは上り始めて1.4km地点、一度走れば分かるが、とんでもないスピードで上ってくる。先頭はアスタナか、次にJCL TEAM UKYOの武山選手が見えた。

2周目の先頭集団は、外国人選手に混じり小倉城クリテリウムと福岡ステージを制したブリヂストンの兒島選手が残っている。
3週目の集団、アスタナジャージは二バリの弟のアントニオ・二バリ、後を追うのはEFのゼッケンが見えないが留目選手か。

スパークル大分の黒枝監督は車の中から手を振ってもらった。
フィニッシュを見に下りるか、それとも最後の5周目までここにいるか、参加者でフィニッシュを見たい方がいたので井上君が案内してわたしたちはここに残った。

レース結果は残り10kmを切って、わたしたちの目の前を単独で逃げたアンドレイ・ゼイツが優勝。アントニオ・ニバリが2位となり、アスタナ・カザクスタンチームの1-2フィニッシュとなった。3位にEFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチームの留目選手が入り新人賞を獲得した。

三浦さんがイタリアやフランスで活動される際にサポートされているスイス在住の後輩で弟みたいな存在のEFエデュケーション・NIPPO大門監督(右)も3位入賞で安堵の様子。
表彰式も終わっていたので「お宿でん吉」に戻って昼食にした。
白水郷アートプレイスの弁当、このパッケージ、多分わたしたちが一番贅沢な弁当を食べたと思う。
世界中を転戦して、日本でも全国各地のレースに参加された三浦さんが、こんなに美味しくてお洒落な弁当は初めてと感想を話された。すべて手作りで弁当弁当しているものが一切ない。ヘルシーだが満腹感に浸れるサイクリストウェルカムの美術館カフェ「白水郷アートプレイス」は自転車乗りにおすすめだ。
目の前を走った選手のライブ動画を見ながらランチなんて最高にいい。そんな映像を見ながらツールド九州阿蘇ステージ観戦ツアーを無事終えた。お宿でん吉のオーナーの計らいで、濡れているにも関わらず、参加者を半分に分けて館内を見学させてもらった。最初に見学を終えた方々を濡れて冷えたまま待たされるより、駐車場まで車で送ったが良いと判断して集合写真を撮り忘れたことが残念だった。
雨のケニーロードのディスクブレーキの強烈な音、顔から流れる水しぶき、水墨画のような山での気温の低下、3位入賞の留目選手は、インタビューで「この日のような状況は自分は得意としている」と話され、雨で冷える対策として、腹部にビニールを巻いて走ったという。三浦さんは雨のレースは本当に強いものが勝つサバイバルが見応えがあると言われていたがまさにそんなレースだった。そのような視点でレースを見るのもサイクルロードレースの面白みかも知れない。
個人的な感想として、阿蘇を走った方には見覚えのある景色の中を、プロサイクリストが道路一杯に広がって走っている光景は新鮮だった。わたしは箱石峠をしょっちゅう走って勾配もわかるので、選手の速さには驚くと同時に有名選手が自分のホームコースを走る姿に思わず鳥肌が立った。10月1日には瀬の本から久木野のゴールまで毎月開催している阿蘇満喫ライドで参加者の方とケニーロードは1周だが同じコースを走ったが素晴らしいの一言だった。残念なこととしては、バイクカメラの映像の悪さだった。次回大会は世界に誇る日本製電子機器の総力を挙げて阿蘇の景観を世界中に発信してほしいと思った。
大会競技ディレクターのグラハム・ジョーンズ氏は、阿蘇ステージを制した選手がツールド九州の総合の行方を左右することになるだろうといわれていた。これから阿蘇を走りにくるサイクリストには、「ツールド九州2023熊本阿蘇ステージ」のコースは定番になるのではないだろうか。コース上に描かれた自転車走行指導帯「青の矢羽根マーク」がいい目印にもなっている。

最後に「ツールド九州2023熊本阿蘇ステージ」の動画をどうぞ。(5分18秒からPV、熊本阿蘇ステージは5分52秒から始まる)

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