コルナゴ部長こと中尾公一さんレポート「九州初となるサイクルバスの紹介」

コルナゴ部長こと中尾公一さんから最新レポートが届きました。九州初となる西鉄サイクルバス「CYCLE CARGO」の紹介です。自転車は前後輪を付けたまま18台車内に載せることができるそうです♪

 

 

九州初となる西鉄サイクルバス「CYCLE CARGO」のパンフレット撮影のガイドをしてきた。
このバスは大型バスを改造したもので、21名の定員(正座席19名・補助席2名)に、自転車は前後輪を付けたまま18台車内に載せることができる。座席は通常座席からサロン席にもなるので、移動手段としてだけではなく「旅」として楽しむこともできる。


阿蘇でパンフレット作成のきっかけとなったのは、6月末にツール・ド・九州実行委員会を訪問した際に、5月にガイドした外国人サイクリストグループが、福岡空港迎えから送りまでのストレスのないロジステックスを重要視されていたことから、このバスが気になっていたので西鉄本社訪問をリクエストして担当の方とお会いし今回の運びとなった。


作成するパンフレットには、バス利用の紹介を兼ねてモデルプランが2つ掲載されているそうだ。ひとつは山口県で開催されたMTB3時間耐久レース「汗汗フェスタ」を取材されたもので、イベントやレースにサイクリングチームが貸し切るプランと、阿蘇での撮影は宿泊を兼ねたサイクリングツアーを想定したプランで福岡からモデルとなる8名の方の出発から阿蘇サイクリングの様子が撮影された。わたしも参加された方と同じように自転車と一緒にバスに乗ったので、その感想と合わせてサイクルカーゴの紹介をしよう。


まず西鉄さんの資料によりサイクルカーゴの説明をしよう。
バスの乗車口は普通の大型バスと変わらない。自転車は前後輪付けたまま抱かえて段差を乗り降りするが注意すれば問題はない。車内は自転車積載スペースの奥に乗客座席がある。トランクスペースは、通常の大型バスと同じなので、スーツケースや輪行袋はそちらに収納できる。ハードケースが何個積めるかはまだ検証していない。


座席はこのように通常座席とサロン席に変更できる。もちろん普通の観光バスのように飲食もできる。自転車と人を乗せる専用バスは、徳島の海部観光と愛媛の伊予鉄グループ、福島の郡山中央交通が所有しているがサロン席になるのは西鉄だけだ。


パンフレットには道の駅阿蘇をスタート&ゴールとする初心者向け20kmと中級者向け50kmのモデルコースを紹介した。天気が心配だったので最初にサイクルカーゴの全景を撮影するために乗車して212号でミルクロードに向かった。

Photo by Kayo Horie

自転車を普通に乗せてみたがこれでも大丈夫だが、

 

Photo by Kayo Horie

自転車を立てて載せると女性でも簡単そう

 

Photo by Kayo Horie

ただし前からだと乗せにくいので、

 

Photo by Kayo Horie

後ろ向きがとてもスムーズ
この方法でJCGA公認サイクリングガイドの荒木さんがやってみられた。

Photo by Kayo Horie

 

自転車を乗せる際にはこのような感じに自転車を立てて後ろ向きがスムーズだったが、西鉄がオフィシャルで公開している積載方法は「自転車を後ろ向きに担いで乗車する」が正しいとのこと。
詳しくは▼載せ方PDFをどうぞ

4b7ac2a5d32b0ced0936ba025100cf85.pdf (nishitetsu.jp)

 

 

 


前列の座席に座って前方を見るとこのように自転車が積める。18台は積めるが今回は9台なのでひとつ置きに使った。上部には棚があるのでリュックやヘルメットを置くスペースとして利用できる。

固定の仕方はフックが付いたゴム紐でブランケットに掛ける。これだけだがタイヤを乗せるレールが前輪をホールドできるようになっているので問題はない。フックは3箇所の留め具に掛けるがあまり強く締めると後輪が浮いてしまう。


より安定感を求めるならペダル下にある金具の穴にフックを掛けてトップチューブを固定すれば完璧だろう。


カーボンホイールとレールとのストレスが気になるなら(当たらないと思うが)、タイヤで車内を汚さない対策を含めてタオルを敷けば問題ない。MTBの場合のタイヤ幅は汗汗フェスタで運べたはずなので問題ないだろうし、重量のあるE-MTBはペダル下にある金具とトップチューブを固定すれば安定するだろう。ただし、重いE-MTBはバスへの乗り降りの際に乗車口が狭いので2人掛かりになるかも知れない。


▼公式HP

CYCLE CARGO|バス情報|西鉄グループ (nishitetsu.jp)

 


では動画で車内の風景、場所は直線でフラットな内牧温泉入り口付近

この場所は212号を上って湯浦パーキング手前の阿蘇谷を見下ろせるところ。大型バスなので視線が高いため確かに怖いくらい眺めが素晴らしい。阿蘇には11年いるが大型バスに乗ったのは初めてでこの景観は新鮮だ。


スカイライン展望所、ここに入る緩やかな段差でさえも、大型バスは慎重に、超ゆっくり下りないと腹を打つそうだ。サイクルカーゴの全景は、かぶと岩展望所近くで撮りたかったが、段差とハンドルが切れるか心配だったので一応ここを押さえに撮影してもらった。


かぶと岩展望所近くのここで、サイクルカーゴの全景を撮って欲しかったが、予想通り運転手さんの判断で無理となった。阿蘇五岳と阿蘇谷を背景に、横を走るのがミルクロード、縦の道の先にバスが停めるスペースがあるが、ハンドルが切れず横向きにはなれない。なのでスカイライン展望所の写真が採用されたようだ。


代わりに近くを走っている写真がサイクリングのイメージ写真として撮影された。


道の駅阿蘇に帰ってきて、ここからスタートするサイクリングコースの撮影になった。


道の駅阿蘇から阿蘇神社・門前町までは5kmほどなのでポタリング風景の撮影。


取材に協力してくれた「お菓子工房たのや」。
一口サイズのシュークリーム「たのシュー」がおすすめ、今の時期は桃が丸ごと1個入った「桃子」が人気、もし残っていたら迷わず購入しよう。この店の前に自転車を停めるスペースがあり、隣にお洒落なイートインのスペースが出来たのでグループでも利用しやすくなった。


他にもサイクリングでよく訪ねる「阿蘇とり宮」の馬ㇿッケや、「ラルーチェ」のレモネードも紹介したかったが、お客さんが多くて取材できなかった。この近くにある「幸せの一本道」もサイクリングシーンで考えていたが天気が怪しくなったので撤収となった。

下見なしの取材ではあったが、効率よく撮影が出来た。特に福岡からモデルとして参加された方々が、本気でサイクルカーゴの便利さ、快適さに笑顔を振りまいておられたのでいい感じのパンフレットになるのでないだろうか。参加されて写真を提供してもらった堀江さんからは以下の感想をいただいた。

『自転車を分解せずそのまま車内に積載できる便利さを痛感しました。また、利用の仕方は無限大だと感じてます。移動の手段としては勿論のこと「愛車と共に旅をする」と言った自分だけの心の宝物(貴重な思い出)もこれから増えて来そうです。機会を見つけて、また利用させて頂きたいです。
サイクルカーゴの阿蘇プランもすごく魅力的でした♪』

 

インバウンドを想定するならば、外国人の飛行機輪行では自転車をスーツケースのようなサイクルケースに入れて来られるので、車内の自転車を置くレールが跳ね上げ式になるなど、サイクルケースを置くスペースの確保と、Free Wi-Fiは外国人には必須なので移動手段においても通信環境があればと思った。充電用のコンセントや冷蔵庫はあったが、撮影した動画が見れるモニターがあれば完璧だろう。

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