コルナゴ部長こと中尾公一さんレポート~金峰山界隈と白川の行方 vol.1~

コルナゴ部長のサイクリングレポートです(^^♪阿蘇サイクリングとセットで楽しんでいただきたい熊本市内を走る「金峰山ライド」阿蘇とはまた違った熊本の歴史と魅力を感じられますよ☆彡ぜひ、ご覧ください↓

以前、ちょっと紹介しましたが、昨年12月はじめに牧野ガイドのメンバーでフランス菓子教室を主宰する清田あづささんが、NHKBS1の自転車情報番組「チャリダー★快汗!サイクルクリニック」の取材をされました。場所は清田さんのホームコースの金峰山で番組MCのうじきつよしさんと2人でサイクリングしながらトークするというものでした。清田さんからひとりだとちょっと心細いと相談があり自転車仲間5名で応援に行きました。

実は自転車に乗って15年になりますが熊本に住みながらこの日初めての金峰山でした。

「金峰山(きんぽうざん)標高665m」のカルデラ式火山で、熊本市のほとんどの場所や、阿蘇からもその姿を望むことができることから、「東の阿蘇」に対して「西の金峰山」と熊本市民の象徴として親しまれています。市内繁華街から近く熊本城から10分も走ればヒルクライムが始まり、付近一帯は車も少なく熊本市内近郊のサイクリストに身近なサイクリングエリアになります。

眺望は熊本市街をはじめ有明海に浮かぶような雲仙岳の見事な景色を走りながら望むことができます。また、有明海側の西斜面には、この地域の名産であるみかん栽培の段々畑が広がり、欧州のブドウ畑のような独特の景観を楽しむことができます。

周辺には、夏目漱石の小説「草枕」に登場する「峠の茶屋」や、宮本武蔵が「五輪の書」をしたためたといわれる「霊巌洞」、東側の麓には宮本武蔵ゆかりの美術品を収蔵する島田美術館や加藤清正の菩提寺本妙寺など熊本の文化財が点在し、適度の上りや下りの車の少ない道には、漱石・武蔵・清正の存在を示す案内看板が多く、熊本の歴史を語る上では特別なところになります。

また、阿蘇のように車で乗り入れる整備された展望所が要所にあるわけではありませんが、道の狭いところや駐車場がないところでも自転車乗りだけが知る展望スポットが幾つかあるようです。取材では清田さんとうじきさんが、眺めのいいみかん畑に座って話すシーンが印象的でした。

ということで初めての金峰山サイクリングは、景観が素晴らしい有明海を望む西斜面を中心に、山がオレンジ色になるみかんの収穫期に取材を合わせられたことから、山肌を覆う背丈ほど高さの木に鈴なりになったみかんと城壁のような石垣を見ながら、真冬というのに海からの爽やかな風により寒さに震えることもなく、一発で冬の金峰山サイクリングに嵌りました。

長年阿蘇を走っている私が金峰山の魅力に嵌るですから、阿蘇ライドとセットで紹介することはできないものかともう一度走ってみたくなり、牧野ガイドメンバーと一緒に金峰山周辺に詳しい自転車仲間に後日案内してもらいました。

想定は阿蘇ライドを楽しんだあと空路や新幹線で帰る最終日に、金峰山のヒルクライムや熊本の歴史・文化の探訪、有明海に流れる坪井川河口にあるレトロなスポットや干潟が続く西区の松尾エリア、そして熊本の台所、田崎市場の散策という「東の阿蘇」と「西の金峰山」の魅力を満喫するサイクルツーリズムの提案です。

金峰山界隈の試走は、熊本駅近くに自宅と松尾に料理教室がある清田あづささんが企画され、金峰山をよく走られている福島雄二さんが同行、河内のみかん農家でサイクリストの中川さんにサポートカーを出してもらい、阿蘇ガイドメンバーとモニターとして自転車仲間にも参加してもらいました。

コースは金峰山のメインルートとは別の松尾の清田さんの料理教室に集合して海側からスタート。

林道のような日陰のコースもあり夏でも楽しめそうでした。

結構複雑にコースが入り組んでいますが、いずれも車が少なく阿蘇とは違う眺めの連続でした。

みかん農家の中川さんから、みかんの育て方や10月から4月まで半年に渡る収穫のこと、鳥獣被害、農業従事者の減少、出荷先や価格変動など興味ある話しをお聞きすることができました。農家さんからの生の声は説得力があり、この地域のサイクリングの魅力を厚く濃くしてくれました。土産にもらった今が旬の青島みかんのひと房にも素晴らしい眺めと同じ感動に浸りました。

清田さんおすすめのランチは、フルーツ狩りができる「優峰園フルーツランド」の敷地内にある「ニュードライブインUFO(優峰=UFO)」というカフェでした。カレーや定食もありますが、この店一押しは店名のUFO麺ではなく「UPO麺」だそうで中華版ペペロンチーノ「ユーポーメン」を名前と味をイメージしてあるとか、パクチーの量と辛さ数を尋ねられたのでとりあえず並みで注文してみました。

器にびっくり!

見かけだけでなく保温性に優れています。

まぜそばみたいなものでお腹にもたれずスパイシーでとても美味しかったです。他にもフルーツ園らしいケーキ類が充実して自転車乗りの方も多いようでした。

帰りは軽トラックがやっと通れる下りの藪が開けたところで清田さんが自転車を降りられると、「手前が坪井川の河口、その先が白川の河口になります」と説明がありました。

参加者にSNSで連絡を取り合った清田さんの試走のタイトルは、『金峰山界隈と白川の行方』でした。「シラカワノユクヘ・・・」何のことかと思っていたら、阿蘇で生まれた水が有明海になる白川の最後を見せたかったということでした。

阿蘇カルデラ北側の根子岳の麓を源流として阿蘇谷を流れる黒川、カルデラ南側の白川水源など多くの湧水群から南郷谷を流れる白川。その2つの川は立野峡谷に架かる新阿蘇大橋下流の阿蘇長陽大橋の真下で合流するところまで阿蘇ライドで見てきました。そこから先は白川となって熊本市内中心部を潤し、有明海に繋がる白川の最後を見ることができるのがこの展望スポットであり、自転車で訪ねる白川の物語になります。

金峰山の麓に下りてきて岸辺から白川の最後を見ました。

広々とした白川河口からちょっと走って路地に入ると大正時代からの製法を守り続ける「金守製油所」さんを清田さんの手配で見学させてもらいました。

お母さんと息子さんの2人で営む製油所は薬品抽出されていない未精製の「なの花油」を作られています。主に九州産の菜の花の実を絞った菜種油が出来るまでのお話はまさに食育でした。

金守製油所の隣のお洒落なカフェがある浜田醤油も訪ねましたが別の日にランチをしましたのであとで紹介します。

清田さんは、なの花油を買ってアヒージョに挑戦されたそうですが、油っぽくなく旨味と香りがよく目から鱗の美味しかったそうです。

試走の前日には清田さんに田崎市場を案内してもらいました。車の通る道路は競りの時間帯を外せば混み合うことはありません。

それでも市場の中は活気があって、鮮魚部には九州近海の鮮魚や珍しい有明海の幸は必見の価値があります。

ランチは市場内の人気店「いろは食堂」に行きました。

阿蘇であか牛丼や馬刺しを食べたあとの一番人気の海鮮丼は新鮮でしょう。

田崎市場は金守製油所・浜田醤油から5km弱の距離ですから見学やランチを兼ねて金峰山界隈のサイクリングで立ち寄るコースになります。

試走の後日にも2回取材に行きました。1回目は自転車を始めて1年の女性サイクリストと金峰山界隈と松尾のカフェを巡りました。

熊本市内から金峰山へのメインルートとなる県道1号が県道101号に分岐する先から、みかん山が続くためオレンジロードと呼ばれて開けた眺めのいい景観が続きます。緩やかな上り、それなりの上りでしたが、同行の女性サイクリストは冬の陽光に美しくきらめく山と海に息は切れても終始笑顔でした。河内方面に下って行くと自転車乗りには有名な「ナルシストの丘」と呼ばれる絶景スポットになります。

車の多い県道501号は追い風もあってトレーニングを兼ねて気持ち良く走れました。

ランチは清田さんたちと試走で訪ねた金守製油所隣の浜田醤油の蔵元内にある「うさぎカフェ」に行きました。ここは東京オリンピックの国立競技場を手掛けた隈研吾さんの設計で江戸時代からの老舗の醤油を活かしたスイーツやランチが人気のようです。

ランチは3種類あって同行の方はこちらの「卵かけごはんセット」と、

こちらで人気のデザート醤油プリンに醤油味のバニラアイス、添えられた天日塩「福塩」をちょっとつけると深い甘みが感じられるという「満月プリン」。

私はビーフシチューセットにしました。いずれも醤油の旨味が効いており、店内の雰囲気もさることながら「伝統はまもるべからず、つくるべし」という今の時代の銘のように感じました。

2階がカフェで1階は浜田醤油の製品のショップになっています。一番人気のバルサミコ醤油を買いましたが絶対リピートしたい美味しさでした。

松尾から車を置いていた金峰森の駅みちくさ館への上りで、松尾東小学校跡の看板を左折するのを見逃して真っ直ぐ行ったものですから、かなりの激坂を案内してしまいましたが何とか頑張って峠越えをしてもらいました。

車の多い県道501号を外せば金峰山界隈は初心者でも十分楽しめるようでした。同行された女性の方は後日友達と一緒に走られて、新鮮な景観とランチスポットには満足されたと言われました。

試走の後日2回目の取材は、熊本駅発のe-MTBによるツアーを想定したトリムカンパニーの橋本君の試走に参加しました。コースの案内には清田さんも同行され、金峰山界隈のグラベルと熊本の文化財を訪ねました。

島田美術館の先の赤ちゃんポストと呼ばれる「こうのとりのゆりかご」で有名な慈恵病院から県道1号に繋がる道は街中からすぐに金峰山方面に向かえて便利でした。そこから脇道に入ると、あっという間に初代熊本藩主の加藤清正を祀ってある本妙寺に着きました。境内にある施設には加藤清正の遺品や細川家に関する文書や書画など収蔵されています。

本妙寺参道の横のお茶屋さんを清田さんに案内してもらい甘酒をいただきました。

そこは廣嶋屋という明治時代から続く宿でもあり女将さんに本妙寺の歴史や宿の逸話について話してもらいました。

廣嶋屋 http://www.hiroshimaya-kmt.jp/

熊本市街に続く急勾配の参道の176段の階段をはさんだ織田信長から寄進された石灯籠が並ぶ様は圧巻です。

本妙寺からグラベルに入るとe-MTB本来の走りを楽しむことができます。

小萩山は素晴らしい眺めでした。

すぐ近くにはこのようなMTBに最高のフィールドもあって、橋本君の熊本駅スタートのe-MTBツアーは参加者の足並みを揃えてくれて商品化できると思いました。

今回のe-MTBツアーは距離と上りがそれなりにあるので、参加者はそれぞれ予備バッテリーをリュックに背負うことになりますが電動アシストがあるので重さは感じません。それより行動範囲が格段に広くなり、バッテリーの残量を気にすることなくモード設定ができるので楽しさは倍増しました。

潮風が爽やかな山あり、みかんに囲まれた道あり、干潟が続く海岸線あり、レトロな製油所や醤油屋、こだわりのカフェ、武蔵と漱石と清正の足跡、MTBで楽しむグラベル、熊本の台所である市場など、私は初めてのところばかりでしたが、地元の方の案内で知らないところを走ることは、ワクワク感があってサイクリング本来の魅力ではないかとあらためて感じました。

そして、この地域への愛着が深まっていくのを実感するとともに、自転車で読む白川の物語と熊本の東と西の名峰を巡るニーズは必ずあると思います。もう少し走り込んでみなさんを『金峰山界隈と白川の行方』に案内できるようになればと思っています。

 

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