コルナゴ部長レポート 第8弾阿蘇満喫モニターライド ”阿蘇火口へ行く”

コルナゴ部長こと中尾公一さんに、第8弾となる「阿蘇満喫モニターライド」をレポートしていただきました
今回は、阿蘇火口の近くまでのライド。現在の阿蘇、そして未来の阿蘇も感じることのできるレポートをお楽しみください。
※中岳第一火口から1キロの範囲は、立ち入ることができませんので、お気を付けください。

朝8時、菊池渓谷経由で朝陽に輝く紅葉を見ながらミルクロードに出るとうっすらとした雲海の先に北東に流れる濃い噴煙が見えた。スカイライン展望所にクルマを止め外に出た。寒くない。風も強くない。火口近くに行けるはずだ。離れてからでは見ることができない「火山として眺める阿蘇」を見せてあげたいと思った。

火口のあとはどこへ行こうか、幾つかルートは考えていたけど、大迫力の噴煙を間近で見たあとは何か走る気力が失せてしまうんだな。しばらくは阿蘇大橋付近をゆっくり走って、それからもう一山登ろうか…そう考えながら大観峰までクルマを走らせ初冬の阿蘇五岳をもう一度ゆっくり眺めた。

11月8日熊日新聞の阿蘇中岳の火山活動の記事によると、京都大学火山研究センターの大倉宏敬教授や阿蘇火山博物館の池辺伸一郎館長の推測から、マグマの一部を灰として噴き上げる「灰噴火」が夏以降続き、今後本格的なマグマ噴火に移れば降灰量の増加や長期化する可能性があり、機械類への灰対策や風評被害への対応が必要であると書かれていた。一方、前回マグマ噴火のあった2014~15年ごろの規制範囲は、現在と同じ火口周辺1キロであり、大倉教授は「本格的なマグマ噴火になったとしても当面は現状の規制範囲で対応可能」とも言われていた。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191108-00000003-kumanichi-l43

地下のことだから予測もつかないことがあるのは承知の上だが、もう暫くは火口まで一番近い阿蘇山西駅まで行くことができそうだ。でも火山活動次第では明日にもゲートが閉ざされることだってある。それに風向きは西方向からじゃないと降灰でとんでもないことになってしまうし、たとえ西風であっても天気と気温と風の強さなど、いくつもの自然条件をクリアしないと自転車で火口に近づくことはできやしない。

今回のモニターライドは県外の参加者ばかりだったので、火口に近づくリスクの了解を得て最短の規制範囲である阿蘇山西駅へ行くことにした。自転車に乗って怪我をするリスクが高いのは絶対的に下りだ。だから私は下りはあまり飛ばさない。コーナーもなるだけゆっくり曲がるようにしている。でも坂になったら頑張る。普段はそのように走るように決めている。しかし、レースは別、「ツール・ド・沖縄市民 100キロ」を完走するのが年間目標であり、そのために下りでは70キロ近いスピードになる。コーナーも攻める。だから「慎重に」ということを常に忘れず全神経を研ぎ澄まして走る。沖縄の1か月前に自転車を買ったイワイスポーツで点検してもらう。沖縄に着いたらバイスクルキッズで輪行での損傷などもう一度すべて点検してもらう。沖縄に出て一度ディレイラーハンガーが曲がっていたのを見つけてもらったこともあった。そのようなすべての装備を知恵とプロの技術に置き換えることを怠らず所詮遊びであるレースに挑む。しかし、小石ひとつで、前を行く選手が落車したら、犬や猫が飛び出してきたら、そんな思いもよらぬことで大けがするか死ぬかも知れない。でも沖縄のレースには出たい。火口に近づくのはある意味レースに出るようなものかも知れない。

毎回実施している清掃活動は坊中線大曲下の展望所で行った。ここはタバコの吸い殻が多く牧野の中まで投げ入れられていた。ひどいよ、道端にも平気でレジ袋が捨てられている。公的に取り締まれないのか、罰金制も必要では、徹底した警告をしつこく行うべき。


気温は10度と暖かく汗をかいてウェアーが濡れると頂上や下りの寒さで苦しむことになるのでジャージのジッパーは全開で登った。

阿蘇中岳第一火口から約2.5キロの草千里展望所ではまだ迫力に欠ける。
火口からの距離 http://www.city.aso.kumamoto.jp/tourism/spot/sightseeing_map/

草千里ヶ浜前、ここから先は人が少ない。

ヘリポート前

火口より1キロの最も近寄れる阿蘇山西駅、阿蘇警察署阿蘇山上警備派出所の横がフォトポイント。
現在駅舎は防災機能を強化するため建て替え中で道向かいの仮事務所になっている。撤去された火口へ行くロープウェーは2車両連結のゴンドラとなり20年度に再開するという。国道57号、阿蘇大橋、JR豊肥線、そして阿蘇山ロープウェー、観光に必要なものはすべて20年度一斉に揃う。

一番迫力があるのは火口から2キロのヘリポートの駐車場。
撮影のコツは柵から離れて撮ることと、ここで体験できる「阿蘇アドベンチャートラック」の方から教えてもらった。

阿蘇ネイチャーランドの体験アクティビティ「阿蘇アドベンチャートラック」は、ロシア製の全地形対応型車両TS4で阿蘇の原野を爆走する。

と、そこに総北ジャージを着た春の装いの外国人サイクリスト。
写真を撮ったらすぐさま西駅方面へ、あとで大観峰の登り口でも見かけた。

坊中線から赤水線で米塚の前を通り阿蘇大橋架け替え現場を見て、近くに最近できた「お弁当のわかば」か「おふくろ亭」で食事しようと思っていたら定休日、よって149号で赤水線を過ぎて走っているといい匂いがしたのでUターンしたら新しい食堂が出来ていた。

「サンサン」という店で焼き肉が専門らしいが980円のランチがいくつかあったのでしょうが焼き定食を食べた。店の人が「ボリュームはないよ」と言われたように私たちには丁度いい量だった。食後に付いているコーヒーが美味しかった。あとで見るとデロンギ。

国道57号を渡って農免道路で長寿ヶ丘公苑へ。

前回来たときは感動し過ぎて解らなかったが新しい舗装になっていた。

2キロだけの懐かしい道

やはり長寿ヶ丘公苑までラピュタの道として期待してくると消化不良だが、この先のツツジ公園まで行けるようになると「草原の国阿蘇」になるような、そんな2度目に訪ねた印象だった。

サポートカーなんかでデリバリーしてもらえれば、山の麓で風がなく、南向きの静かな暖かいスポットだから、弁当を広げる場所としてはおすすめ。

ふたつ目の峠は小嵐山。
灰が舞っているかもと思ったがもっと東側の産山上空から大分方面に流れていた。

最近、ライドする際は西方向からの風が多く、日ノ尾峠や箱石峠は降灰しているようで、今回のように坊中線で草千里や阿蘇山西駅は灰の影響を受けておらず、この日も全く噴火の影響なく走ることができた。ただ、噴火の様子を伝える報道の影響だろうか草千里や阿蘇山西駅の観光客は少なく、最後に行った大観峰では、ここ最近最多じゃないかと思われるくらいのクルマと人で溢れ、モヤッとした勢いのない噴煙に驚く観光客の多さに驚いた。
今後も阿蘇を走るには、勢いの増した噴煙の影響を考える必要があるので、まずは当日の風向きと、噴煙を遠くから眺めるのか、それとも自身の判断で近くから眺めるのか、自然の流れに逆らわないことが阿蘇らしいライドになるだろう。

大観峰を下ってゴールの道の駅阿蘇に着く2キロで口の中がジャリジャリしてきた。それに顔に触れるものも感じた。上を見上げるとさっきまで風に流されていた噴煙が消え青空が広がっていた。「風が止んだんだ…」、火口から噴き出した噴煙は風がなくなったのでそのまま麓に雨のように降っていた。最後の最後の降灰体験だったが、こんなこともあるのかとみんなで大笑いした。サイクリスト専用駐車場に行くと愛車は真っ白、阿蘇の自慢話がまたひとつ増えた。

 

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あかうしのあくびvol.24

 

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