コルナゴ部長こと中尾公一さんレポート「ムック本阿蘇特集号」

コルナゴ部長こと中尾公一さんレポート「ニッポンのじてんしゃ旅」シリーズ㏌阿蘇特集をご紹介。

八重洲出版のムック本「ニッポンのじてんしゃ旅」シリーズに阿蘇特集を出版するため、昨年秋から取材を進めており、今回は初夏の草原ライドと女性向けのサイクリングの取材がありました。
ムック本とは、英語表記の雑誌の「magazine」と書籍の「book」を組み合わせた「mook」という中間の意味の造語で単行本でありながら雑誌のような出版物です。雑誌は販売期間が決められていますが、ムック本は期間が決められていないため長期間店頭やネットサイトで販売されます。
自転車専門の雑誌「CYCLE SPORTS」を出版する八重洲出版社では、日本の自転車旅の保存版として、第1号で「しまなみ海道」、以降「びわ湖」や「やまなみハイウェイ」など6冊のサイクリングガイドがムック本として出版されています。そして7冊目となる阿蘇特集号は7月の真夏の取材を最後に今年度内に出版する予定です。

コロナの影響と天候不順により延期となっていた取材は梅雨の中休みの4日間に渡って行われました。初日は道の駅阿蘇で打ち合わせの後、女性モデルとして八重洲出版の平野さんとライターの栗山さん、この企画専属のカメラマンの石川さん、阿蘇を案内するガイドとして私、中尾と阿蘇くじゅうサイクルツアーの橋本君、サポートとして阿蘇市役所観光課の宮岡さんと道の駅阿蘇の下城さんが参加、かぶと岩展望所付近の西小園牧野の草原ライドと、阿蘇くじゅうサイクルツアーのプランになっている草原ピクニックが取材されました。

草原ピクニックは、草原ライドのベースキャンプになり、日陰をしっかり確保してランチやお茶休憩などアウトドアを楽しむデイキャンプになります。現地に着いたら橋本君に優しく教えてもらいながら、一緒にタープ設営から始まります。風に強い6角形のタープは標高900mの草原に快適な日陰の空間を作り、そこにテーブルや椅子を組み立てて、ランチやお茶を楽しむことができます。それに便利なキャンプグッズを実体験することもできるアウトドア教室としても人気のようです。肌寒い時や真冬は、防風の機能を備えるタープを張れば想像以上に暖かく、四季を通じた非日常のゆったりとした体験が何よりの魅力です。

テントが寝室ならタープは寛げるリビングになります。このような草原での体験は、一夜を明かすキャンプ、日帰りのデイキャンプの入門となる知識や技術の学びとしても魅力がありそうに思えました。

キャンプで飲むコーヒーは一味違います。橋本君の草原ピクニックでは、自分でコーヒー豆をミルで挽いて淹れるドリップコーヒーや、パーコレーターのキャンプコーヒーがアウトドアの魅力を知る名刺代わりになります。

草原ピクニックで欠かせないのが阿蘇のパン工房「豆の木」さんのパネトーネです。阿部牧場の阿蘇ミルクを乳酸発酵させた酵母を使い、アーモンドクリームにアーモンド、クルミ、カシューナッツ、カボチャの種や、ブドウ、クランベリー、チェリーなどドライフルーツをトッピングした、道の駅阿蘇限定の逸品です。持ち運びが容易で切り分けるものがあれば食器は不要で手を汚すこともありません。お味の方は、それほど甘くもなく、生地はもっちりしていて濃厚な香りも楽しめます。

パネトーネ(パネットーネ)は本来ドーム型で甘く柔らかな菓子パンのようですが、豆の木さんのは食べやすくするために横長です。まだ本物のパネトーネは食べたことがありませんが、私にとってはこのくらいの硬さと甘さがちょうどいいように思います。道の駅阿蘇で販売されていますので阿蘇のお土産としてもおすすめです。ただし、酵母による発酵のため賞味期限が短いのでご注意ください。

コーヒーとパネトーネを楽しむ平野さんのこのときの会話を再現してみましょう。
 「目の前に広がる素晴らしい草原の眺めと野鳥の鳴き声が素敵!」
 「深呼吸したくなるそよ風がカラダをくすぐって最高に気持ちいい!
 「ワタシが淹れたシェラカップのコーヒー、なんて美味しいの!」
 「東京を朝出たら、お昼前には阿蘇の大自然、嘘みたい!」

1300年ほど前に書かれた「日本書記」には、そのころすでに遠くまで見渡せるほど広い草原があったことが書かれています。その頃から放牧や採草、そして野焼きをくり返した歴史があります。このような、牛や馬の放牧地であり家畜の飼料となる草を刈るための牧野(草原)は、牧野ガイドが案内することにより、所有者の牧野組合から立ち入る許可を得ています。農業資源である草原を、観光資源として活用する草原アクテビティは、減少する草原の維持という阿蘇の景観を守ることを目的としています。

今までは草原をMTBやe-MTBで走ることをメインに、草原ピクニックは走るためのエイド的な存在と考えていました。しかし、今回取材したかぶと岩近くにある西小園牧野は、年間を通した利用が可能であることと、幹線道路に近く清潔なトイレもあることから、草原ピクニックと草原ライドを同じボリュームにしたり、草原トレイルウォークと結び付けるのも選択肢が増えていいでしょう。また、時代の流れを考えると、草原ピクニックをメインとした新たな草原アクテビティのプランも魅力的ではないかと思いました。

走る時間とピクニックを楽しむ時間は今回同じくらいでした。それはそれで楽しくて、みなさんの笑顔と夏のような雲が、阿蘇特集のムック本を引き立ててくれるのではないかと思いました。

この後、取材組は草原の夕景の写真撮影のため解散して初日が終了しました。

2日目、宿泊されていた高森の休暇村南阿蘇からスタートしました。今回の企画はクルマに自転車を積んでサイクリングを楽しむ、自転車2輪+車4輪=6輪の「6ホイールライフ」とか「シックスホイールスタイル」などと呼ばれているサイクリングとドライブの両方を楽しむハイブリッドツーリングになります。そこでこの写真の撮影となります。
この宿泊施設の裏は小倉原牧野が広がり、阿蘇らしい牧野の峠道があります。しかし、今回は「リュックを背負った女性サイクリスト」という設定なので、上りが少なくてサイクリングしやすいルートになり、峠道は次回の夏に取材することになりました。

これが小倉原牧野の展望所です。今回は行けなかったので、沖縄の荻堂さんが定年退職をされ、念願だった日本一周の帰りに阿蘇に来られた際に案内した写真です。荻堂さんは御年63歳で、第1回大会からツール・ド・おきなわを走られています。210kmが専門で1度だけ落車に遭われたとき以外は還暦過ぎても完走されている鉄人です。

先輩である荻堂さんに阿蘇を走らせたいと、沖縄のバイシクルキッズの大城さんも熊本に来られました。キッズジャージとコメスジャージとも初の小倉原牧野展望所だと思います。

この日の最初の取材は、高森の上色見熊野座神社です。最近、駐車場を拡張するくらい凄い人気になっており、鳥居をくぐると長く険しい階段の参道ですが、平日なのに多くの女性の方が息を切らして上っています。杉林に囲まれた100基近くの灯籠を見ながら参道を上っていると、異世界に迷い込んでしまうような神秘的な雰囲気になってきます。

人気になった理由として、アニメ漫画とも言われていますが、純粋にこの神社の魅力がSNSに響いたからだと思います。雨の後の霧がかかったときの光源が綺麗に撮れている蒼くて暗い写真、これがいわゆる「バズった」からでしょう。

神殿後方の上り坂の先に、岩山に大きな風穴が貫いているような「穿戸岩(うげといわ)」があります。神話では阿蘇山の神、健磐龍命の従者だった鬼八法師が蹴破ったと言われているそうです。

風穴が足の形に空いた絵馬は、よく考えられています。
このあと近くの農道で写真を撮って、南阿蘇鉄道の見晴台駅に行きました。

「午後の紅茶」のCMが撮られた南阿蘇鉄道の見晴台駅は、今でも人気のスポットです。平日だったのでトロッコ列車は運行していませんでしたが、女子ライドにはお勧めなので取材してもらいました。平野さんもYouTubeで午後ティCMを何度も見て予習してこられたようです。最後に総集編の動画を紹介していますのでご覧ください。

ちなみに、私の後ろに撮影の順番待ちのグループの方が、1組いらっしゃいました。

以前紹介しましたが、見晴台駅の駅舎ノートです。
2020年12月30日、午後の紅茶のCMに出演された上白石萌歌さんが、この駅に立ち寄り、駅舎ノートにメッセージを書かれていました。
「また、ここでなにかできたらいいなぁ~」これを見た時、熊本地震により全線開通する2023年夏に、この駅のプラットフォームに立って欲しいと思っています。

撮影できていなかった鯉のぼりの風景も撮ることができました。

田んぼの写真は撮りましたが、自分のスマホで撮ることが出来なかったので、以前撮った大城さんとの写真で再現しました。

南阿蘇村の水源は、有名な白川水源のほかに竹崎水源を取材しました。ここの湧水量は白川水源の2倍の毎分120トン、1秒で2トンとは「地中から湧き出る」というより「地中から流れ出す川」のようです。水は冷たくてボトルの水補給にはおすすめです。

南阿蘇村には豊富な水量の10カ所の湧水池があり美しい流れの井手沿いの道も南阿蘇ならではです。ここも阿蘇満喫ライドでは定番のコースです。

このあと、ランチの蕎麦と補給食のパン屋の撮影のあと、白川水源と高森駅を撮りました。

最後に、田んぼの夕景を撮って2日目終了。

3日目は、阿蘇の女性サイクリストの案内によるライドとスイーツ店巡りという設定だったので、阿蘇満喫ライドで一緒に案内してもらっている、井上みゆきさんにお任せしました。

産山から阿蘇谷まで、猛暑の中お疲れ様でした。

最終4日目の案内は、私と井上さんの2人でちょっと涼しい仙酔峡から始まりました。
こちらの朝の景色は雄大すぎて写真のアングルが難しそうでした。走る側としては阿蘇市内から近くて、上りも長くないのでお勧めの峠になります。

やまなみハイウェイの撮影は、クルマが多いので撮影は一苦労でした。

黒川温泉は平日のコロナ禍のなか訪ねる店はどこも開いておらず、街歩きの写真になりました。

黒川温泉から少し離れたピザ屋でランチという設定になりました。

サイクリングは、瀬の本から黒川温泉方面につながる草原の道を案内していい写真が撮れたようです。

初夏におすすめの小国町の遊水峡へ。この付近は井上さんの定番コースです。

真夏は人出が多くなりますが、この時期は自転車乗りにはおすすめです。

4日間の撮影が無事終了しました。
2015年、しまなみ海道特集から始まったムック本「ニッポンのじてんしゃ旅」は全国サイクリングガイド本として現在6冊が刊行され、7冊目となる阿蘇特集の取材もあと少しとなりました。今回はしまなみ海道から、モデルとして出演されているサイクルスポーツ編集部の平野さんを、女子ライド編に案内する設定でご一緒しました。
阿蘇特集号は阿蘇市のほか人口密度48.1人/㎢の阿蘇郡を網羅し、風光明媚な季節ごとのサイクリングの魅力と、井上さんが案内されたこのようなご当地グルメを、じてんしゃ旅の初心者から上級者まで幅広く楽しめる「旅」をキーワードにした渾身の一冊です。
このムック本の編集長でありライターとして独立された栗山さんは、サイクルスポーツ誌2008年6月号のラピュタの記事を掲載され、それからずっと阿蘇のサイクリング情報を紹介していただいています。この本を手に取った方が「次の休みは阿蘇カルデラを走ってみよう」と思ってもらえるよう、最後の夏の取材も東京と阿蘇のチームが一丸となって挑みますのでどうぞご期待ください。

 

 

 

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