コルナゴ部長こと中尾公一さん最新レポート「牧野ライドとツール・ド・九州100日前」

久留米のサイクルショップ「サイクランドシライシ」さんがショップ合宿の下見に牧野ライドに来られたのでそのレポートと、大会100日を切ったツール・ド・九州について福岡県庁とツール・ド・九州本部を訪ねて、忙しい時間を割いて貴重なお話をお聞きしたので紹介しよう。

 

サイクランドシライシの白石店長は自分のフルサスE-MTBでショップ合宿の下見だったが、同行された女性のAさんは道の駅阿蘇からレンタルしたE-MTBで将来の牧野ガイドを視野に参加された。体脂肪率一桁じゃないかと思えるTさんは、買って間もないフルサスMTBのシェイクダウンも兼ねてというそれぞれ目的を持って西小園牧野を走られた。

牧野ガイドはE-MTBの電動アシストによって案内できるので体力に自信がなくても問題はない。それより観光スポーツ的な要素を持つ牧野ライドは女性の参加も多いのでOさんは貴重な存在になると思う。特に英語が堪能なのでインバウンドの方のガイドには打って付けだろう。

牧野ガイドは他県のサイクルショップの方でも趣旨を理解し、ガイド講習を受講すれば現在5カ所契約している牧野を案内することが可能なので、ショップライドとしてE-MTB、MTB,グラベルバイクのフィールドとして利用することができる。

修学旅行生など初心者用の草原フィールドも起伏があるのでE-MTBのパワーが堪能できる。

心拍マックスの長い激坂。上級者のMTBやグラベルロードで燃え尽きる姿を見ながらE-MTBなら笑って楽々上れる。

体力に関係なく一緒に走れるところがE-MTBのいいところだ。

ここを走るのはガイド以外3名だけで他には誰もいない。

草原のフィールドからみなさん走れる方だったので森へ案内した。

目指すは原生林の森。

山の奥へ、奥へと分け入ると静寂な世界が待っている。

鬱蒼とした広葉樹の森、ゴロタ石や木の枝が転がる荒れた路面とフカフカの木の葉の絨毯、野鳥の鳴き声と谷から聞こえる沢が流れる音、そんな自然をMTBのポテンシャルで楽しみながら下りここから折り返す。6kmの緩やかな上りは、e-MTBのアシストで路面の感触を楽しみながら同じ道なのにまったく違う景色が続く。何度も来ているが原生林の木漏れ日の道はなんと贅沢な体験だろう。

草原を走って原生林の森へ、最後は外輪山の縁を走る牧野ライドは苦痛もなくみんな一緒に走ることができる。少しお金を払うことになるが、貸し切りの山を堂々と走ることができて草原の維持活動にもなる。四季を通じて楽しむことができて気分一新、スカッとなる牧野ライドはココロ動かす大人の遊びだ。

久留米の自転車仲間とツール・ド・九州の運営に関わる福岡県商工部の方と繋がって大会を主催される実行委員会を訪問することになった。参加したのは九州沖縄道の駅駅長会会長で道の駅阿蘇の下城さん、福岡市のサイクルショップ正屋の岩崎さん、ツール・ド・沖縄年代別5回優勝など数々の戦歴を持つ熊本の福島雄二さん、フランス菓子教室を主宰しサイクリングとお菓子教室をミックスした「キッチンライド」開催している熊本の清田あづささん、今回のきっかけを作ってくれて阿蘇サイクリングをバックアップされている福岡県サイクリング協会理事の久留米の久木原慶さん、そしてわたしの6名で福岡県庁を訪ねた。ロビーでは大会100日前のカウントダウンセレモニーが開催されたばかりの絶好のタイミングでもあった。

福島さんがツール・ド・九州のコースをバーチャルサイクリング体験をされていると地元テレビの取材に遭遇。

最初に県民生活部スポーツ局と商工部観光局を訪ねそれぞれ局長さんにお会いした。

会議室に移動して今回サポートしていただいた商工部観光局観光振興課の方から福岡県におけるサイクルツーリズムの取り組みと、ツール・ド・九州福岡ステージ事務局の方から開催における説明をお聞きしサイクルスポーツに関わる者としてとして大会運営について意見交換を行った。

昼食は県庁の食堂へ、入口にはツール・ド・九州のパネルがあり、

こんなメニュもあった。

北九州市スタートし大牟田に抜ける福岡ステージをイメージして、北九州のソウルフードであるサバをぬかみそで炊き込んだ「ぬか炊き」と、大牟田をはじめとした県南4市が面する有明海の幸「福岡有明のり」のサラダ、のり味噌汁、のり巻おにぎりがセットになったもの、せっかくなのでこれを注文した。

食事の後は県庁からツール・ド・九州事務局へ行く途中に開催100日前イベントとして、事務局の隣の西鉄イン福岡に設置された懸垂幕をシップスガーデン水上公園から見学、中央にプリントされているのはVC FUKUOKAの横塚浩平選手だ。

大会を主催するツール・ド・九州2023実行委員会の一般社団法人ツール・ド・九州事務局次長で大会ディレクターの仲谷さんからお話を聞いた。事務局の方たちは開催県から出向されておりサイクルスポーツという日本にはあまり馴染みのない大会開催にたいへんな苦労をされているようだった。

最後に九州初のサイクルバス「CYCLE CARGO」を導入された西鉄を訪問してバスの説明をしてもらった。大型バスを改造したもので21名の定員に自転車は車輪を付けたまま18台車内に載せることができる。座席は通常座席からサロン席にできて車内でブルーフィングや飲食も楽しめる。費用は通常大型バスの料金になりサイクルツアーなど柔軟に対応されるという。

「ツール・ド・九州」、正式には「マイナビツール・ド・九州2023」は、九州の経済団体と各県知事で構成される実行委員会が主催し10月6日~9日に福岡、熊本、大分で開催されるUCI(国際自転車競技連合)公認のサイクルロードレースだ。

ちょっと前まではツール・ド・九州について身近に感じなかったが、最近道の駅阿蘇にもいろんな話があって、毎月開催している阿蘇満喫ライドを「ツール・ド・九州応援ライド」として、熊本ステージの一部をコースに取り入れ4回開催の予定にした。目的として実際に走ることによってコースの難易度を知ってもらうこと、周辺の食事スポットやカフェ、フォトスポットを紹介すること、それとライドの途中にコース付近を清掃して大会を応援してもらうことにある。

今回、各方面で運営されている方々の話を聞いて、公道を封鎖するラインレースの難易度の高さとサイクルロードレースの認知度の低さにより、開催100日を切ってまだまだ問題は多いようだった。わたしたち九州のサイクリストは九州のサイクルスポーツの普及拡大と、世界に誇れる美しい自然や風景を発信するチャンスであり、わたしたちに出来ることを連携して大会を応援したいと思った。それに日頃わたしたちが走る道をヘリコプターが空撮して、有名選手が駆け抜けるなんて夢のような大会じゃないだろうか。

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