~コルナゴ部長こと中尾公一さんレポート~ 女子会ライド~黒川温泉へ

みなさん、こんにちは。今回のコルナゴ部長レポートは「女子会」ライド。明るい笑い声と素敵な笑顔が見えてきますね・・(*^-^*)それではどうぞ~

「女子会」とは、ウィキペディアによると「主に女性だけで飲食店などで集会を開き女性だけで話をする宴会のこと」。家の近くを走っていたら、すれ違った白のコルナゴに乗った女性から「コルナゴ部長さんですよね」と声を掛けられた。弱虫ペダルのファンの方なら最近でもそんなことがあったりするので「はい、そうですが」と笑顔でこたえた。多少、劇場版に携わった身としては、「何かしてあげたい」というトーンで会話が始まった。

そんなスライドした一瞬のことがきっかけで私が毎月2回案内するライドに来られるようになった。何度かご一緒していると、それなりに走れるようになるために、自転車仲間と女子会ライドをされておりお勧めのコースを尋ねられた。「劇場版弱虫ペダル」がきっかけで、ロードバイクを始めた女性の方とは何度も一緒に走ったことがあるが、「それなりに走れるように」という女性のみのグループの目的が響いて、コースを教えたとしても迷走されそうなので試走を含め引き受けることにした。

その白のコルナゴ乗りのマドカさんはロードバイクの楽しさを会社の同僚や友人に説き8名くらいのグループになったそうだ。そこで中級程度の黒川温泉のコースを提案して一緒に試走したところとても感激された。しかし、初級者には無理そうなので別の日にマドカさんが案内され黒川温泉は3名の女子会ライドとなった。一緒に走った感想は、まさにサドルの上で集会を開き、宴会のように盛り上がった話をしながらの走行距離70km、獲得標高1200mだった。

集合時間は道の駅阿蘇に8時とみなさんで決められ、車はサイクリスト専用駐車場と案内されていたが車はマドカさんの1台だけだった。待ち合わせ場所に行って見るとマドカさんともう1人の方がおられ、なんと熊本市内方面から30km自走で来られたという。あと1人の方は子供さんの迎えがあるので途中離脱するため大観峰に車を置きミルクロードで合流とのこと、素晴らしい!そんなポジティブ思考のみなさんと一緒に走った女子ライドを紹介する。

3名のみなさんの紹介

コルナゴV3のマドカさんは、弱虫ペダルがきっかけでロードバイクを始めて10ヵ月。往復60km自走のジャイアントランマのヒヨリさんは、弱虫ペダルで興味を持っていたが、決定的だったのは大学の先生の勧めでロードに乗って1年7か月。ミルクロード合流のビアンキオルトレのアカリさんは、こちらも弱虫ぺダルの影響もありながらの姉の勧めで乗り出して何と5ヵ月・・・

その頃、小心者の私は何をしていたのか思いつかないが、こんなに明るく積極的でなかったことは間違いない。

道の駅阿蘇からスタートしたら平らな農道を気持ち良く走って、定番の小嵐山を上ってミルクロードまでのヒルクライム。写真はマドカさんと試走のときだが紅葉もチラホラ、これからが楽しみなルートになる。

上りはマイペースが基本、早い人は頂上まで一気に走って待ってもらうか、また下って上り返してもらう。この日マドカさんは遅れたが、自走で来られたヒヨリさんは途中まで私に付いて来られた。多分、来年当たりは「上で待ってまーす」だろう。

「頂上」、と言っても看板があるわけではないので、どこが頂上か分かり辛いので何か印があればといつも思っている。眺めのいい頂上からは3人で木落牧場を抜けてミルクロードへ向かった。途中、荒れた路面や砂利や砂の区間があるので、ハンドルをとられないよう体躯を使った走り方や、段差や路面の穴など回避するホッピングの練習をしてもらった。これをマスターすると落車やパンクのリスクが大幅に少なくなる。

ミルクロードでアカリさんと合流して私が阿蘇で一番好きな草原の道「合戦群の道(カシノムレと読む)」を走りながら、阿蘇谷がかってカルデラ湖だったことを話した。旧石器時代後期は阿蘇谷が湖であり、その岸辺となった北外輪山には人々が生活したことを示す遺跡がいたるところにある。よく知る地名としては大観峰遺跡や二重峠遺跡などがあり、今通ってきた木落牧場遺跡、そして合戦群遺跡があったことを説明し、湖の底から地上に出てきたことを想像してもらった。雲海に浮かぶ阿蘇五岳が当時は島だったのだ。単にいい景色の阿蘇を走るだけでなく、自転車で走りながら1万年前、2万年前の風景が目に浮かぶ体験は、眠る観光資源であり阿蘇の観光遺産だと思っている。

県道40号から満願寺温泉を通り南小国までの下りを楽しんでもらった。最初の立ち寄り処はサイクリストに極めて有名な「Tea room 茶のこ」。この日は定休日と知っていたが女子ライドには一押しの店としてみなさんに紹介した。

店内は都心のお洒落なカフェそのもの。静かな落ち着いた空間と、極上のパフェやケーキなど甘味を求めて、それ相応の客層となっているため、人数は同行4名までとされている。また、客を回転させるための時間や、待たせる時間よりも、懸命に美味しさを追求されているため、オーダーされてから盛り付けまでそれなりの時間を要す。よって、「Tea room 茶のこ」の雰囲気に溶け込み、時間の余裕がある人のみ、甘味が苦手な私でさえバスクケーキを藻塩という頬が落ちるほどの食体験ができる。

試走でぬい撮りしたのはマドカさん、こうゆうのはご心配なく。

茶のこからトンネルを抜けて442号に出て杖立川の手前から旧道入る。集落の中を通る田舎道が懐かしい雰囲気だ。阿蘇で一番嫌いなファームロードを大谷翔平がゲン担ぎでファウルラインをまたぐようにして渡ると、黒川温泉まではかっての村の道らしい井手と田の原川沿いの日陰の道となる。

黒川温泉までの旧道は平均4%くらいの緩やかな上りだ。4%の上りがロードバイク向きの勾配ではないかと思っている。車も比較的少ないし、足に負担もなくずっと話しながら走れてみなさんに好評だった。

温泉街が見えてきたら下川端通りを押し歩きで散策を楽しむ。

最初のスィーツは「パティスリー麓」。

「お勧めは塩麴シュークリーム」と紹介すると男性の場合は全員が注文するが、女子会ライドは目を皿のようにして商品を眺め、アカリさんはモンブランとアイスコーヒーを注文。

隣にある地蔵堂のベンチで途切れないおしゃべりをされながら終始笑顔。

ふもと旅館の「顔湯」もいい感じのフォトポイントになったよう。

田舎のひなびた温泉地が全国に名が知れるようになった黒川温泉。その成り立ちについて説明し次の店へ。

2番目のスィーツは阿蘇産のもち米を石うすで挽いたモチモチ感が自慢の甘味茶屋「白玉っ子」。

みなさんはぜんざいとセットを頼まれたが私は「秋限定月見セット」。右は大きな栗の渋皮煮、真ん中は箸で食べるアイスに両脇に白玉、抹茶に寒干大根の漬物、栗とアイスが絶品だった。黒川温泉の人気は露天風呂巡りだが、自転車乗りには「足湯」ということで、みなさんタオル持参の気合の入れよう。

ならばと時計の針が止まったような遠い昔の旅の宿、「いこい旅館」へ。

贅沢な造りの足湯!

心地いい足湯に大満足、

足湯の次は・・・

温泉玉子50円!

これは補給食にも最適

足湯では飲食不可なので温泉玉子持って隣の囲炉裏端へ、薪の匂いがいい感じだ。

平日だったのでゆっくり楽しめたが、休日は温泉街の押し歩きに戸惑うほど多くの人が訪れる黒川温泉。自転車で訪ねるなら有給でも取って贅沢に満喫できる平日がおすすめだ。

瀬の本までは少し勾配のある坂が続くが、車がほとんど通らない脇道なのでおしゃべりは延々と続く。

瀬の本レストハウスに着くとトリムカンパニーの橋本君がいたのでみなさんに紹介、ここには多くのサイクルプログラムが用意されているのでロードから乗り換えてMTB体験も面白そう。

瀬の本からは阿蘇に向かって牧野の道の長い下りが楽しめる。

まさに黄色い歓声、絶叫が草原に響き渡る。

南牧場からやまなみハイウェイに出て、ミクロードから国造神社の入口で子供さん迎えのアカリさんと別れた。サイクリングのあと母に戻るなんてカッコいい。

国造神社まで急な坂を注意して下りると一直線の阿蘇らしい道。

この先には阿蘇市役所、阿蘇神社、宮地駅(宮の地、阿蘇神社の地という意)、そして日ノ尾峠を越え南郷谷の高森まで続く。

こういう写真が撮れる。

しばらく行くと一の宮町を流れる黒川の両岸に広がる「おごもり花公園」のコスモス3万株も女子会ライドの立ち寄りスポット。

狩尾地区の芝桜もだが地元住民の集落の景観向上のために育てられているのでみなさんのSNSで情報発信してもらえばと思う。

熊本地震の崩壊から5年、阿蘇神社の拝殿が復活したので案内した。残る復旧工事は2023年12月完成予定の楼門のみになった。

最後のスイーツは阿蘇神社参道横にある名物まんじゅう店「たしろや」の地元で「回転焼き」と呼ばれている饅頭。

シュークリーム&モンブラン、白玉セット、温泉玉子、そして饅頭をペロリ、締めは道の駅阿蘇の牧場のアイス。

最後に門前町近くの女学校跡のカフェや雑貨店を散策する予定だったが定休日で残念。でも場所は教えたので次回はみなさんでここを含めて女子ライドされることだろう。

ロードに乗り始めて5ヵ月の方も今回のコースは十分楽しまれたようだった。それは単に一列になって無言で走ることは少なく、並んで話しながら走れる道だったからだろう。食事は1食で済ますより、いくつもの種類を楽しめるところが良かったようだ。目的地となる黒川温泉は多くの方が一度は訪ねたことがあると思うが、自転車で巡ると視点が異なって情緒ある雰囲気が新鮮な体験になったようだ。もちろん最初の小嵐山の頂上まで3.8km平均勾配7.1%のヒルクライムは無言の修行であり、ミルクロードまでの3.9kmは笑顔のおしゃべり区間となる。そんな変化のあるコースを案内してみなさんの多分感動に近い体験になったことはとても嬉しいし、全国の女性の方に是非お勧めしたい手応えを感じたライドだった。

 

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道の駅阿蘇(NPO法人ASO田園空間博物館)

TEL:0967-35-5077

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