コルナゴ部長こと中尾公一さん最新レポート「ツールド九州大分・熊本ステージ観戦ライドと観戦&とコース体験ライド」

コルナゴ部長こと中尾公一さんから最新レポートが届きました✨

交通規制前の迫力ある激走とフィニッシュの感動を直接体感する「ツール・ド・九州」観戦&コース体験ライド。

「マイナビ ツール・ド・九州 2026」大分・熊本ステージにて、交通規制直前の箱石峠や上りフィニッシュ区間(149号)を先行走破し、白川水源や満開の蕎麦畑、黄金色の稲穂など阿蘇ならではの絶景とともに上りゴールの厳しさを体感。

午後からはサイクルカーゴで訪れた参加者を有料観戦スポットへ案内し、目の前で繰り広げられた最高潮のダンシングスプリント(UAEオリヴェイラ選手の劇的勝利など)の迫力と臨場感に熱狂。

レース後は大会の看板や演出が残る実際のコース(箱石峠〜南阿蘇)や見頃を迎えた「あそ望の郷くぎの」のコキア畑を辿る追体験ライドを行い、走る側・観る側の双方から「ツール・ド・九州」と阿蘇の魅力を余すことなく満喫する特別な一日となりました。

ぜひご覧ください🎵

 

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「がんばろう熊本 マイナビ ツール・ド・九州 2026」に合わせ、10月10日は佐賀・福岡ステージを観戦した。

翌11日の午前中は、大分・熊本ステージを選手たちが通る前に、箱石峠の麓からフィニッシュ地点の南阿蘇村役場まで、交通規制が始まる前のコースをたどって観戦する「ツール・ド・九州観戦ライド」を開催した。

午後からは、サイクルカーゴで天神からフィニッシュ地点の南阿蘇村役場に来られた「大分・熊本ステージFINISH観戦&コース体験ライド」のガイドも務めたので合わせて紹介しよう。

 

今回は交通規制の時間内にフィニッシュ地点の南阿蘇村役場を目指すライドになる。

そこで交通規制が11時に始まる箱石峠のKOM、同11時30分に始まる国道265号から農道への分岐、さらに白川水源方面への分岐を合流地点として設定。

先頭を走る私のグループが待っていない場合は、最後尾を案内する下城さんのグループを待ち合流するようブリーフィングで案内した。

 

昨年に引き続き黄色のオフィシャルジャージ着用のワンちゃんも参加された。

 

箱石峠の麓で国道265号に合流する地点には、すでに交通規制を担当するボランティアスタッフが待機し、大会に向けた準備を進めていたので挨拶を交わした。

その先には、KOMやスプリントポイントの案内板を思わせる公式看板が、間隔を空けて2つ設置されていた。

緑色の看板には、確か「COLLECTION START」と「COLLECTION END」と記されていた。

選手が使用済みのボトルや補給食の袋などを捨てる回収区間の始まりと終わりを示すもののようだった。

 

箱石峠の頂上まではフリー走行とし、それぞれのペースで上ってもらった。

中腹にある根子岳東峰の登山口には数台の車が止まっており、挨拶しながら私たちにカメラを向けていたことから、登山者ではなくレース観戦に訪れた人たちのようだった。

 

その先では、応援看板をガードレールに取り付ける人や、スパークルの大きな応援旗を用意する人の姿も見かけた。

今年だけでも20回以上上っている箱石峠だが、これから世界10か国、18チーム、107名の選手が駆け抜けると思うと、欧州の山岳コースを思わせる箱石峠がいつもとは違って見えた。

 

頂上にはすでにKOMの看板が設置され、警備員や計測担当のスタッフも待機していた。

最後尾もそれほど遅れずに到着したため、しばらく待って全員がそろったところで先へ進んだ。

この日は時間を優先し、峠道の全景を見下ろせる町古閑牧野展望所には立ち寄らなかった。

 

コースとなる国道265号へ合流するまでの道では、どんなに細い脇道にも「通行止め」のシールを貼ったコーンが準備されていた。

国道135号との合流地点で全員がそろうのを待ち、その先は急な下りカーブが連続するため、十分に注意するよう呼びかけてから再スタートした。

 

265号から農道への分岐から11時30分の交通規制となるが最後尾はすぐに到着した。

ここから上りがないので、全員でフニッシュ地点まで行くことが出来ることを確信し、自分の仕事の大半を終えたので緊張も緩んで楽しいライドになってきた。

根子岳が綺麗に望めるサクラミチに来ると、ノコギリの歯のようなギザギザの山容は雲に覆われて、後に走る選手に見せられないと思うと少し残念だった。

 

農道から国道325号をアンダーパスするために、車の離合は出来ないセンターラインも路側帯もない狭い道に入ると、「これがコースですか!」と驚きの声があった。

途中、道の真ん中にハイエースが停まり、その周辺をほうきで清掃している人たちがいた。
これも大会に備えて落ち葉や小石を取り除いているようだった。

 

325号のアンダーパスを抜けると、「細い道を通る理由が分かりました」と納得の声が上がった。

途中には集落の中を通る区間もあり、ここを大集団が駆け抜ける光景はちょっと想像できないものだった。

 

白川水源の前を通り、県道28号へ合流する道に入ると、満開の真っ白なソバの花が一面に広がっていた。

その広大な光景を眺めながら、ツール・ド・フランスを彩る黄色いヒマワリのように、ツール・ド・九州では白いソバの花を大会の象徴として発信できないだろうかと考えた。

大会を通じて地域の農家にソバの作付けを広げてもらい、収穫した実を大会側が買い取って、次回のノベルティに活用する。

そうした地域とのつながりが生まれれば、大会への投資が地域にも還元される。
地域を巻き込んで、ともに育てていく大会になってほしいものだ。

 

28号に入ると、下り基調の快適なサイクリングが続く。
39号から農道へ入ると、実った稲穂が垂れ、黄金色に輝く田園風景が広がっていた。

これもまた、強い印象を残す阿蘇らしい景観だろう。
レース中継でも、ぜひこの一帯の風景を紹介してほしいものだ。

 

集落を抜けて左折すると、フィニッシュ地点の南阿蘇村役場まで1.6kmとなる県道149号に入る。

白川に架かる橋の先からは500mの上りが続くため、ここで全員を集め、上りフィニッシュの厳しさを体感してもらおうと全力で走ってもらうことにした。

新しく舗装されたばかりの道がフィニッシュまで続き、途中からは両脇に柵が設けられていた。

すでに観客の姿もあり、必死にもがきながら上っていると声援が飛んできた。
心拍数が一気に上がるフィニッシュは、参加者にとって貴重な体験になったようだ。

 

会場には11時前に到着したのでフィニッシュまで余裕を持って過ごせるはずだ。
これで観戦ライドの案内はひと区切りで、あとは下城さんにお任せした。

続いて、天神に集合し、サイクルカーゴで11時30分に到着予定の「大分・熊本ステージFINISH観戦&コース体験ライド」のガイドになる。

 

会場入口でスタッフから、すぐ横のテントブース裏に自転車を置くよう案内された。
そこにはサイクルラックがずらりと並び、駐輪場所として申し分なかった。

昨年の駐輪場は、セメント舗装の急坂を自転車を押して上った先にある、会場から離れた未舗装の場所だった。

クリート付きシューズで急坂を上り下りするのは至難の業で、「自転車に乗らない人が決めたのではないか」との不満も多かったが、今年は見事に改善されていた。

 

会場到着後、「ツール・ド・九州観戦ライド」は解散とし、帰路も自由行動とした。

ただし、帰り道に不安がある参加者には、14時にサイクルラックへ集合し、下城さんの案内で戻るよう伝えた。

参加者のみなさんと別れた後、「FINISH観戦&コース体験ライド」を一緒に案内する上野さんと合流した。

上野さんには小国でのグラベルライドなどでもお世話になっており、今回はサポートカーを担当してもらっている。

 

会場では、『弱虫ペダル』の作者・渡辺航先生のサイン会が開かれ、長い列ができていた。

ただし事前申込制のため、当日並んでも参加できないとのことだった。

それでも、サイン会終了後には渡辺先生が会場内に姿を見せ、一緒に写真を撮ったり、サインをもらったりできるそうだ。

 

サイン会のテント隣には天草地域のブースがあり、「あまいちグランフォンド2026」を紹介していた。

12月12日の大会には、渡辺先生も一緒に走られるという。

天草がナショナルサイクルルートに指定されたことと、雲仙天草国立公園の指定70周年という二つの節目を掲げた実に豪華な企画だ。

 

さらに、2015年公開の『劇場版 弱虫ペダル』で初日のコースが天草だったことも、渡辺先生の参加の後押しになったのだろう。

ちなみに、2日目の舞台は阿蘇で、恐れ多くもそのコースは私が引いた。

 

道の駅阿蘇が受けた緑川地域のサイクリングコース造成事業で、モデルとして参加され「マイナビ ツール・ド・九州 2026」の応援隊員の植田明依さんと再会した。

熊本県宇土市出身の植田さんは、2024年のミス・インターナショナル日本代表として世界大会に出場し、ミス・アジアパシフィック賞を受賞されている。

 

メンバーと別れた後の写真をいただいたところ、別府さんともお会いしたようだ。

 

今年のオフィシャルジャージを手に入れて参加したのは、フィリピン出身で九重町の介護施設で働くキンちゃん。

私のアドバイスを受け、フィニッシュ後にフィリピンチームを訪ねてタガログ語で話しかけると、想定した通りボトルを手に入れたようだ。

 

サイクルカーゴが到着したが、今回は会場内に入れず、近くで12名の参加者を降ろした後、観戦者用駐車場の長陽グラウンドへ移動するという。

参加者のみなさんと合流し、有料観戦スポットへ向かった。

 

選手は坂の下から上ってきて、写真を撮った場所の後方にあるフィニッシュゲートを目指す。

観戦できるのは、ゲートに向かって左右の道路沿いに設けられた一列ほどの狭いスペースだった。

有料観戦エリアは右側のゲート手前約20mの区間で、天神のように道路に面しており見やすい。

一緒に来た観戦ライドのメンバーは左側の無料エリアで観戦していたが、有料エリアとほとんど変わらない条件だったように思う。

 


天神ゴールと同じく交通規制が入るとフィニッシュゲートが立てられた。

 

ここから天神ゴールと同じように、フィニッシュ付近が選手たちを安全に迎える整備が始まったが、人海戦術の天神のように淡々ではなく、焦りを感じながら作業をされているように見えた。

 

キャラバン隊が到着した。

パフォーマーがノベルティ応援グッズを配布していたが、ほんの僅かで有料観戦席まではまわってこなかった。

 

会場は徐々に盛り上がり、

プロトンはすぐ近くまで来ている

MCの興奮した声、

柵を叩く音、カウベルの音が鳴り響く・・・

 


いよいよ選手のゴールシーンだ。

上りゴールなので

プロトンは天神のように一瞬ではなく

段々と近づいて最高潮の盛り上がりになった

先頭が見えた!

猛烈なダンシングで駆け上がって行く

緩やかな右カーブなので

有料観戦スポットが

全体を長い時間見ることができた

UAEのオリヴェイラ選手が

ゴール直前で射すシーンが見事だった

フィニッシュ観戦という意味では

フラットな天神よりもこちらが数段見応えがあった。

 

しかし、反対側でメンバーが撮った一枚はこんな近くからなのが羨ましい。

 

4位にVC福岡のベンジャミン・プラデス選手が入り、日本人最高位は9位にアイサンレーシングの岡本隼選手、見事な成績だ。

 

スパークルおおいたの阿曽選手、住吉選手、楠本選手も完走を果たした。

ほとんどの選手もゴールしたので、会場を出ようとしたら全選手がゴールしないと道の横断は出来ないと言われ、しばらく待機することになった。

反対側の人はどんどん観戦から去って行く一方、苦情が聞こえてきて、やっとフィニッシュゲート付近から出ることができたが、その間の10分くらいはかなり長く感じた。

 

交通規制が解けたらサイクルカーゴで箱石峠へ行き、そこから選手が走ったばかりのコースをたどって南阿蘇村役場にフニッシュする体験ライドだ。

12名の参加者には、以前ご一緒したことがある方も数名いて私自身も楽しいライドになった。

 

箱石峠までは私もサイクルカーゴに同乗して、コースの説明などしながら向かった。

 

箱石峠に到着すると肌寒く感じて、ここから下り基調なのでウィンドブレーカーを羽織ることをすすめた。

 

まずはKOMでの記念撮影、KOMの看板が残ってうれしい。

 


上野さんに見送られてコース体験ライドがスタートした。

上野さんのサポートカーに添乗員さんが同乗されて、私と上野さんのトランシーバーでの情報を共有しながら進んだ。

 

コースにはCOLLECTION区間の看板のほか、脇道からの通行止めを示すコーン、スプリントポイントの看板、それにフニッシュまで5kmごとの看板もあり、レースのリアルさが感じ取ってもらった。

農道からの325号の細い道のアンダーパス区間には、午前中の方と同じく驚かれていた。
ソバの花と黄金色の稲穂もコースのアクセントとして伝わったように思った。

 

観戦ゲートを出る時間や、箱石峠に行く途中にトイレ休憩があったので時間がタイトになっていた。

しかし、道の駅あそ望の郷くぎのの「コキアの畑」を見せたくて、添乗員さんに連絡したら了解が取れたので立ち寄ることにした。

途中の井手沿いの道も案内したいところだったが、少しリスクを感じたのでそこはコース通りにした。

あそ望の郷くぎのの入口にある「あか牛のモニュメント」も走りながら、立ち寄るか否か相当迷ったが、コキアの畑で時間を取りそうだったのでパスすることにした。

 

コキアの畑はかなり好評だった。
この時期に阿蘇を走ったらここは逃せないマストなスポットだ。

左の方は、以前、外国人参加者によるツール・ド・九州観戦モニターツアーでご一緒したことがあるFukuoka NowのNickさんで、今回のツアーのレポートを取材されていた。
記事が出来たらぜひ紹介したいと思っている。

 


予定より30分ほど遅れて無地ゴールした。
会場はまさに「祭りの後の寂しさ」に包まれて、防護柵やテントなどが着々と撤去されていた。

 

2時間ほどのライドだったが、とてもいい雰囲気で走ることができた。

 

 

コキアの畑は思い切って相談して正解だった。

コースに戻る途中、田んぼの井手沿いがあったが、水が豊富で美しいと話されている方がいた。
そこはちょっと後悔した。

農道から149号出て上りゴールは、午前中の観戦ライドと同じく、選手の凄さを体験してもらうために各自目一杯走ってもらった。
これも案外受けたようだった。

選手が走る前と走った後のライドは、私だけの体験だったが、いずれも気持ちの高まりを感じる貴重なものだった。

次回、チャンスがあったら、みなさんにも是非ともチャレンジして欲しいものだ。

 

最後に、Fukuoka NowのNickさんから寄せられた提案を紹介したい。

「フィニッシュまでの残り距離を示す看板を大会後も残しておけば、多くのサイクリストがコースを楽しめるのではないでしょうか」

 

私も、まったくその通りだと思う。

イタリア・トスカーナで開催されるサイクルイベント「エロイカ」では、ルートを示す看板が常設され、いつでも思い思いのスタイルでそのコースを楽しめるようになっている。

同じように、選手たちが駆け抜けた道を「フィニッシュまであと何km」と実感しながら走ることができれば、普段のサイクリングにも特別な楽しみが加わるだろう。

大会で実際に使われた看板を残すには、管理や安全面での検討が必要かもしれない。
それでも、大会の余韻を次に訪れる楽しみへとつなげる、素敵なアイデアであることは間違いない。

ツール・ド・九州が、一日の観戦の思い出にとどまらず、「今度は自分も走ってみたい」「また阿蘇を訪れたい」と思うきっかけになってくれるのではないだろうか。

 

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