コルナゴ部長こと中尾公一さん最新レポート「ツール・ド・九州応援ライドのまとめと佐賀・福岡ステージ観戦」

コルナゴ部長こと中尾公一さんから最新レポートが届きました✨

美しい景観を守る沿道清掃から天神フィニッシュの熱狂まで、「ツール・ド・九州」の魅力を五感で体感。

全5回の「ツール・ド・九州応援ライド」を通じてコース清掃や魅力発信を重ね、沿道環境と走る意識のアップデートを結実!

大会当日は九州最大の繁華街・天神へ向かい、プロトンが駆け抜ける大迫力のスプリントフィニッシュや熱気あふれる会場の興奮を直接体感🚲💨

VC福岡やスパークルおおいた等の選手・関係者との温かな交流を通じて地域密着型ロードレースの可能性を実感し、都市と大自然が調和する大会の今後に強い期待を寄せる総括的な一日となりました。

ぜひご覧ください🎵

 

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6月からツール・ド・九州のPRを目的に、コギダス協議会と道の駅阿蘇の協力を得て、「ツール・ド・九州応援ライド」を計5回開催した。

大分・熊本ステージのコースを実際に走りながら、観戦ポイントやコース周辺の食事処、カフェなどを紹介するとともに、ライドの途中ではコースの清掃活動も実施。

延べ52名の参加者を案内し、それぞれの視点から大会や地域の魅力をSNSで発信してもらった。

 

清掃活動では、道の駅阿蘇のスタッフに清掃用具一式を現場まで運んでもらい、終了後のゴミの回収もお願いした。
また、参加特典として、コギダス協議会からパンや饅頭、おにぎりなどの補給食を提供してもらった。

 

 

清掃活動をする最初のうちは、人前でゴミを拾うことに少し照れがあり、ためらうこともあった。

しかし、仲間と一緒に活動を重ねるうちに、その抵抗感は少しずつ薄れていき、普通にサイクリングしている時でも道端のゴミが自然と目に入るようになって、中にはいつも小さなビニール袋を用意して休憩したところで、タバコの吸い殻等を拾う方(長崎の川上さん)もいるようになった。

大会を応援するために始めた小さな活動が、いつも走らせてもらっている道や、美しい景観を大切にする行動へとつながっている。
こうした日常の変化も、ツールド九州応援ライドを続けてきた大切な成果だと感じている。

 

「ツール・ド・九州」は、九州を襲った自然災害からの復興を象徴するイベントとして、2023年に始まった国際大会である。

4回目を迎えた今年は、「がんばろう熊本 マイナビ ツール・ド・九州 2026」のタイトルもと、10月10日に佐賀・福岡ステージが九州最大の繁華街・天神にフィニッシュするという大胆なコースが設定された。

今後、同じ舞台での開催はないかもしれない。
そう思うと、この特別なフィニッシュを自分の目で見届けたくなり、福岡の自転車仲間に案内してもらいゴール観戦へ向かった。

 

車を久留米に置き、西鉄電車で天神に到着したのは9時55分。

フィニッシュ地点はすでに大勢の観客でにぎわっていたが、会場に設置された大型ビジョンの前に観戦場所を確保することができた。
携帯用の椅子を持参していなかったため、選手がフィニッシュする13時20分まで立ったまま観戦することになった。

それでも、KOMや山岳コースでの観戦とは異なり、目の前にコンビニがあったため、飲み物やトイレに困ることはなかった。

 

会場では自転車仲間と次々に再会し、水町さんからVC福岡の応援Tシャツをいただいた。

昨年のデザインは、スペイン語で「さあ、行こう」を意味する「VAMOS」のロゴが小さかったが、今年のバージョンでは背中に「VAMOS」の文字が大きくいくつもデザインされ、VC FUKUOKAのチームカラーである赤によく映えている。

「VAMOS」は小説家の開高健さんが好んだ言葉で、かつて銀座にあったバー「ばあもす」の名付け親も開高さんだった。

 

開高記念館の方の紹介で一度訪れたことがある。
まさに銀座の文壇バーの雰囲気で、作家たちの交流の場として知られ、開高さんの文学的・文化的な足跡が色濃く残る場所だった。

もちろん、開高さんが愛したマッカランと開高マティーニをいただいたが、緊張のあまり酔うことはなかった。

 

コースは昭和通りから土居通り、国体道路、渡辺通りを経て明治通りへと進み、アクロス福岡を過ぎた先にフィニッシュ地点が設けられていた。

 


10時、唐津の波戸岬でレースがスタートすると、天神エリアでは同時に交通規制が始まった。
それに合わせて、フィニッシュゲートや沿道のフェンスが次々と設置されていく。

スタッフ同士が大声で指示を交わすこともなく、連携の取れた作業が淡々と進む様子が印象的だった。

同じ天神をスタート地点とする福岡マラソンでの経験が生かされているのだろうか。

 

 

 


11時からパレードが始まり、ブリヂストン吹奏楽団久留米や多くのダンスアカデミーが次々と登場した。

パレードに合わせて、パフォーマーから大会の応援グッズやノベルティの配布も始まった。
タオルや旗、応援バルーンに加え、ユニクロのキャップやバケットハットも用意されていたが、私たちの前方が有料観覧席だったため、残念ながら手にすることはできなかった。

 

 


大会キャラバン隊の通過から約20分後、いよいよ先頭集団が天神に入ってくると、沿道から大きな歓声が沸き上がり、一帯は熱気に包まれた。

 


叫ぶMC、絶叫のオーディエンス、その熱気はロックコンサートのようだ。

大型ビジョンを見るとこちらに迫るプロトン!

あっという間にプロトンが目の前を一瞬で駆け抜ける!

遅れてふっと風圧が押し寄せた。

迫力あるフィニッシュシーンに思わず鳥肌が立った・・・

この興奮、まさにサイクルロードレースの魅力が凝縮していた。

 

 

ともに観戦したメンバーと興奮を分かち合いながら、チームエリアへと移動した。

 

 

まずは、6位に入賞したVC福岡の本多晴飛選手のもとへ向かい佐藤信哉監督にご挨拶した。

佐藤監督といえば2024年のツール・ド・九州大分ステージからの帰路、佐藤監督とジャージ姿の選手たちが交通事故の救助や交通整理にあたっている場面を目撃した。

以来、私は佐藤監督の人柄と行動に感銘を受け、VC福岡を応援するようになった。

当時、その出来事をブログに次のように記している。

 

『熱い走りの感動とともに幕を閉じたマイナビ ツール・ド・九州2024。
その一方で、目の前で起きた交通事故に対し、VC福岡のみなさんが救急車や警察車両の到着まで、救助や交通整理にあたっている場面に遭遇しました。
大分ステージを終え、熊本阿蘇ステージへ向かう移動中だったVC福岡のみなさんと同じく、私は外国人参加者による「ツール・ド・九州観戦モニターツアー」の案内で西鉄サイクルカーゴに乗車していました。
車内から、事故直後と思われる現場で機敏に行動する姿を目にし、その勇気ある行動に驚くとともに、同じ自転車乗りとして深く感動しました。

この件についてVC福岡の佐藤監督に確認したところ、次のような返事をいただきました。

 

「事故は、我々の目の前で起きました。
自走で阿蘇へ向かうサイクリストを応援するため駐車スペースに車を止めていたところ、目の前で軽自動車が左側の壁に衝突し、そのはずみで横転しました。
我々は人数もいたため、すぐに救助にあたりました。

 

運転されていた方がすぐに脱出でき、命に別状がないことを確認したうえで、警察と救急へ連絡しました。
横転した車が道路の中央をふさいでいたため、選手とスタッフで警察や救急が到着するまで交通整理を行いました。
途中で大会主催者の救急隊などが先に通りかかったため、その後を任せて現場を離れました。

 

当たり前の行動だとは思いますが、選手たちは翌朝も早く、できるだけ早く戻ってマッサージを受ける予定でした。
それでも文句一つ言わず、よく動いてくれたと思います。
何はともあれ、大きなけがに至らず、本当によかったです。」

 

残念ながら救助活動の瞬間は撮影できず、手元に残ったのは事故車両の写真だけでした。
しかし、西鉄サイクルカーゴのドライブレコーダーには、そのときの様子が記録されていると思います。
多くの方に、VC福岡のみなさんの行動を知っていただければと思います。

 

VC福岡の事故対応は、まさに「義を見てせざるは勇なきなり」を体現するものでしょう。
目の前で困っている人を見かけたとき、見て見ぬふりをせず手を差し伸べる。
それこそが、本当の勇気なのだと思います。
バスに乗っていた外国人参加者からも、少し前までレースを走っていたチームの勇気ある行動に、大きな称賛の声が上がっていました。』

 

トップ集団でゴールした山本大喜選手は、おおいたアーバンクラシックでは、ゴール寸前の脚攣りに見舞われながらも12位と健闘した。

 

スパークルおおいたレーシングチームを訪ねると、競輪で活躍中の沢田桂太郎選手のひときわたくましくなった太腿に目を奪われた。
まさに競輪選手らしい迫力だった。

 

あづささんとツーショットに収まったのは、トップ集団でフィニッシュした楠本颯太(そうた)選手。

楠本選手は、南阿蘇の「サイクルショップぐるり」店長で、元MTBプロライダーの山内君の教え子でもある。

松山学院を卒業後、オランダのプロチームで2年間経験を積み、今年8月にスパークルへ加入。
現在は南阿蘇村に住み、山内君とともにトレーニングを重ねている。

 

オランダ滞在中には、フランスのアマチュア・エリート選手を対象とした「Grand Prix Christian Fenioux」で優勝したほか、スウェーデンで開催されたUCIグラベルレースにも出場するなど、幅広いレース経験を持つ。

11月7日に開催する「阿蘇満喫グラベルライド」では、難易度の高いポイントでの走り方やテクニックを楠本選手から学びながら、ともにコースを走る予定だ。

 

ベテランの域に達した新城幸也選手は、今年で42歳。
グランツールを16回完走するなど輝かしい成績を残してきたが、今なお成長を続けている。
2024年には、目標としてきたパリ五輪に出場し、56位で完走。
ヨーロッパはもちろん、アジアや日本で開催されるUCIレースへの出場意欲も高めている。

今回の大分・熊本ステージで4位に入賞したVC福岡のベンジャミ・プラデス選手は、新城選手より一つ年上であり、新城選手にも今後さらなる活躍が期待される。

 

佐賀・福岡ステージの天神フィニッシュは、観戦に訪れた多くの人たちの笑顔が、その成功を物語っていた。

なかでも印象的だったのは、フィニッシュゲート近くの有料観覧席が、VC福岡のTシャツを着たファンで埋め尽くされていたことだ。

これほど多くの人がVC福岡を応援していることに驚くとともに、チームの活躍が地元で大きな存在感を生んでいることを実感した。

こうした地域からの厚い支持も、福岡・天神という大都市の中心部で交通規制を伴う大会開催を実現させた要因の一つなのかもしれない。

 

福岡の街の中心を選手たちが駆け抜ける光景には、都市開催ならではの華やかさと迫力があった。

交通規制や安全確保には多大な費用と労力がかかったはずだが、多くの人がレースに触れる機会となり、街のにぎわいや経済効果への期待も感じられた。

 

一方で、すべてのステージが都市部でのフィニッシュになれば、コースの変化や勝負の多様さは薄れてしまうだろう。

平地での高速スプリントもあれば、山岳で繰り広げられる攻防もある。
その組み合わせこそが、サイクルロードレースの面白さを引き出すものだと思う。

100年以上の歴史を持つツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアが、多彩なステージを組み合わせてきたことにも、その魅力を長く育んできた知恵を感じる。

 

天神の華やかなフィニッシュと、九州の雄大な山々を舞台にした山岳フィニッシュ。
その両方が楽しめる大会になれば、ツール・ド・九州はさらに面白くなるはずだ。

都市の活気と豊かな自然、そのどちらも備えた九州だからこそ実現できるレースにこれからも期待したい。

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