コルナゴ部長こと中尾公一さんから最新レポートが届きました✨
やまなみハイウェイや城山展望所の澄み渡る絶景を駆け抜け、気温36度に達した竹田の猛暑を地元の味覚が詰まったお弁当パワーで踏破🍱
終盤の「道の駅すごう」で激しい雷雨🌩️に見舞われるも、機転を利かせた見事な避難作戦で安全に切り抜けた、一体感と達成感に満ちたドラマチックな一日でした🤩
ぜひご覧ください🎵
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第2回「マイナビ ツール・ド・九州 2026」ライドを7月12日に開催した。
当初は、国道57号で竹田市に入り、そこから国道442号を経由して瀬の本まで25km、865mを上り、瀬の本からやまなみハイウェイを通って戻るコースを予定していた。距離は87km、獲得標高は1,533mである。
しかし、前日の天気予報では、15時頃に標高800~1,000mの瀬の本付近で雷雲に遭遇する可能性があった。周辺には退避できる場所も少ないことから、安全面を考慮し、前日にコースを逆回りへ変更することを参加者へメールで連絡した。
逆回りのコースでは、同時間帯に遅いペースであれば竹田市内、予定通りであれば「道の駅すごう」または阿蘇市の「道の駅波野」付近を通過する見込みであった。そのため万が一、雲行きが怪しくなった場合は雨雲レーダーや雷アラートで状況を確認し、雷雨の30分前には安全な場所へ退避できるよう対応した。

この日は19名の方がエントリーしていたが、前日に2名がキャンセルとなった。
最近の暑さを考えると、走ろうと思う人は数名ほどだろうと想像していたので、予想以上の参加者の多さに驚いた。そのため、ブリーフィングではいつも以上に念入りに説明することにした。
説明した内容は、予定していたコースを逆回りにすること、コギダス協議会(阿蘇市)から補給用のパンと饅頭が用意されていること、この日のコースでは大人数で昼食を取れる場所が少ないため、スーパーマーケットで弁当などを購入して食べる可能性があることなどである。
また、雷雨に遭遇しそうになった場合は竹田市内、またはその先の2つの道の駅に避難すること、ツール・ド・九州のコースは幹線道路のため車は多いものの、自動販売機やトイレも多いこと、走り出して体調が思わしくない場合は瀬の本までの間に引き返すことも伝えた。
案内は私と下城さんが担当するが、ガイド仲間の上野さんとサイクランドシライシの店長さんにもトランシーバーを預け、何かあればすぐに知らせてもらうようお願いした。以上を、猛暑への対策として参加者に共有した。
参加者を見渡すと、ジャージのバックポケットが補給食や暑さ対策のサプリなどでパンパンに膨らんでいる人や、ボトルを2本持っている人が多くその様子に安心した。最初から厳しい暑さを覚悟してスタートしたものの、走り出してみると意外にも空気は爽やかだった。景色も澄み渡り、阿蘇五岳は美しい山容をくっきりと現していた。

恒例の清掃作業は、阿蘇市役所前のやまなみハイウェイ沿いで、二手に分かれて行った。今朝は阿蘇駅周辺でも、どこかの企業の方々が清掃活動をされていた。

サッカーの国際大会では、試合後に日本人サポーターがスタンドのゴミを拾っている姿を見かけることがある。多くの日本人サポーターは、それを特別な善行としてアピールしているのではなく、「使った場所は来た時と同じ状態にして帰るのが当たり前」という、日本の文化として自然なことだと説明している。

私たちが行うゴミ拾いは、ツール・ド・九州を応援する活動の一つである。ゴミの落ちていない気持ちのよい道を選手に走ってもらい、観戦に訪れる人たちにも心地よく過ごしてもらうことを目的としている。

清掃が終わったあと、コギダス協議会からいただいたパンと饅頭を受け取った。ただ、出発前に食べるにはまだ早く、ジャージのバックポケットにも入れる隙間もない。無理に入れたとしても、潰れたりするので長くは入れておけない。そこで、今回も下城さんが恒例の大きなバッグを備えた自転車で走ってくれるため、参加者はそこに預けることができた。

JA阿蘇のスプリントポイントを過ぎてしばらく走ると、いよいよ城山展望所までの4km、270mの上りに入る。坊中線や箱石峠と違って日陰が多いのは助かるが、朝一番の上りだけに汗が噴き出し、後続の人たちの息づかいも次第に荒く聞こえてくる。そんな中、白石さんのメンバーがすごい勢いで飛び出し、「先回りして写真を撮ってきます!」と言ってくれた。ありがたいことだ。

城山展望所に到着すると、心地よい風が吹き、汗で濡れたジャージも乾きそうだった。
最後尾を担当する下城さんが到着すると、バッグの中から補給食を取り出して食べる人が多かった。よい景色を眺めていると、自然と食欲も増してくるのだろう。

阿蘇の景色には「ツール・ド・九州」のジャージがよく似合う。なかでも、3枚あるうち2023年に最初に開催された大会のオフィシャルジャージが一番デザインがいいというのがみんなの意見だ。
城山展望所から次に休憩する阿蘇の森までは、日陰のない7.6kmとなる。途中には距離こそ500mほどだが、日陰がない勾配7%から10%の上りがあるため、短い距離ではあっても、ここでひと息入れることにしていた。

阿蘇の森の焼きトウモロコシは安くて(400円)美味しいが、走り始めたばかりで休憩時間も短かったため、今回は控えた。ただ、バッグを持っている人が5本入り1,500円のものを買っていたので驚いた。

この先はまだ長い。とはいえ、思いつきで買ったわけではなく、最初からここで買う予定だったそうだ。
阿蘇の森のトウモロコシは、6月から12月近くまで長く販売できるよう、標高の低い場所から高い場所まで畑を持っているという。道の駅阿蘇では阿蘇産のものだけを販売しているため、もう少しすれば店頭にも並ぶことだろう。
ここで下城さんから、パンクした方の対応をしているため遅れるとの連絡がトランシーバーに入った。あとで聞くと、パンク修理を終えたもののタイヤが劣化しており、チューブがはみ出しそうな亀裂があったという。瀬の本から竹田までは、舗装がやや荒れた長い下りが続くため、危険を避けるために用心して引き返すことを提案したそうだ。
私も吉田線の下りで前輪がパンクし、「終わった!」と思ったことがある。40kmほどのスピードで走っていたうえ、タイヤはクリンチャーだったため、一気に空気が抜けたというより、チューブが破裂してハンドルの制御が効かなくなった。しかし、たまたま広い安全地帯があったため、対向車を避けながら落車を回避することができて命拾いすることができた。

瀬の本近くで清水さんが先回りして写真を撮ってくれた。
暑い日は、休憩中以外なかなか写真を撮る余裕がないのでとてもありがたい。







ドライブには最高の天気だったこともあり、やまなみハイウェイは車やバイクが多かった。瀬の本に着くとバイクのイベントが開かれており、奥の駐車場には大型バイクがずらりと並び、まるでお祭りのような雰囲気だった。

瀬の本から国道442号に入ると、竹田方面へ向けて25km、標高差865mの長い下りが続く。路面はところどころ荒れており、細かな振動が絶え間なく体に伝わってきた。この区間で、参加者1名がパンクするトラブルもあった。
私は今年からCAMELBAKのステンレスボトルを使い始めた。この日は瀬の本に着いても、自宅で入れてきた氷がまだ十分に残っていた。水は飲み切っていたため、アクエリアスを満タンに補給しこの先の暑さに備えた。ただ、このボトルは斜めにすると中身が出る構造なので、走行中はロックしておく必要がある。
ところが、国道442号の荒れた舗装による振動で、ロックしていなかった満タンのアクエリアスがそのたびに吹き出し足を濡らした。長い下りの途中だったためハンドルから手を離すこともできず、しばらくはそのまま走るしかなかった。ある程度中身が減ると吹き出しは収まったが、これは今後気をつけなければならない点である。

昼食は「久住高原ニュー丸福」を予定していたが、やはり人気店だけに、この人数では難しかった。そこで、竹田の自転車乗りから、おにぎりや総菜が美味しいと教えてもらっていた小さな地元スーパー「ショッピングあだち」で、弁当や総菜を買って昼食とした。私は2個入りの「たかなおにぎり」と「サバの煮付け」にしたが、どちらもかなり満足できる美味しさだった。地元の方々も、次々に弁当や総菜を買いに来ていた。ここから道の駅竹田で休憩して57号を目指した。

国道57号に合流すると、すぐにトンネルが現れた。その横には「平人道」という、歩行者と自転車が通行できる小さなトンネルがあった。

照明で明るいトンネル内の路面は舗装ではなく、平坦な土の上にビニールのようなものが敷かれていた。少しふわふわしているものの、タイヤが埋まるほどではなく、下り基調ということもあって走行感はよく、ちょっとした驚きだった。
ここが13時45分くらいで1.5km先のローソンで補給したあとは、道の駅すどうまで10km弱の緩い上りになる。竹田の街中を抜けると、暑さを感じるようになった。それまでは標高1,000m付近からの下りだったため暑さを感じなかったが、竹田は標高300mを切っており、道路脇の気温表示板は36度を示していた。それを見ただけで、どっと疲れが出た。
竹田の街中を抜けたあたりから雲が見え始めたものの、先頭グループの私たちが道の駅すどうに到着したときは、まだカンカン照りだった。暑さを和らげるため、アイスや冷たいコーラでクールダウンした。

後続も少し遅れて到着したところで雲行きが怪しくなり、雨雲レーダーでは30分後に雨が降る予測となっていた。雨雲は5kmほどの範囲で、これから進む波野や阿蘇市内方面にはほとんど影響がなさそうだったため、今出れば間に合うと考えて準備をしていた。ところが、遠くから雷鳴が聞こえてきたため、その場にとどまることにした。最後尾の下城さんのグループは1km手前から小雨に降られ、あと500mのところで雷雨に遭遇して怖い思いをしながら到着された。
全員が到着してしばらくすると激しい雷雨となり、今年初めて稲妻を見ることになった。気温も下がり、雨には打たれていないものの、汗冷えを感じるようになった。気温は22度で、少し前より14度も低くなっていた。雨雲レーダーを見ると、雨雲は私たちの上空にとどまり動く気配がなかった。
そこで、道の駅阿蘇のスタッフに迎えに来てもらい、自分の車でここまで戻って自転車を回収する組と、道の駅すごうがバス停となる大分と熊本を結ぶ「やまびこ号」に乗って阿蘇駅へ向かい、そこから自分の車で自転車を回収する組に分かれることにした。バスは30分後に到着予定だったため、相乗りで来ていた参加者2名に自転車の番をお願いした。こうした避難作戦により、無事に道の駅すどうに戻って解散式をすることができた。

最後の24kmを走れなかったのは残念だった。それでも、あの雷雨の中で無理をせず、みんなで判断しながら切り抜けられたことには、別の意味での達成感があった。道の駅すごうから迎えの車で阿蘇へ戻る途中、少し走ると雨は嘘のように消え、阿蘇谷は真夏の強い日差しのままだった。局地的に天候が急変する季節には、雨雲レーダーや雷アラートが頼りになる。しかし今回はドコモの電波が入らず、確認することができなかった。一方でKDDIはつながっており、山間部では通信会社による電波状況の違いも想定しておく必要があると感じた。

さて、今回のライドを振り返ると、玄関を出た瞬間は「今日は無理かな」と思うような暑さでも、思い切って走り出せば、風は意外なほど心地よかった。帰る頃には、暑さに負けなかった自分を、少し誇らしく思える。だからこそ、十分な補給と暑さ対策、天候への備えを整えたうえで、無理をしない判断を忘れずに走りたい。そうこうしているうちに、阿蘇にはすぐ秋風の季節がやってくる。

私事になるが、2013年から参加してきた「ツール・ド・おきなわ」市民100kmは、昨年を最後に卒業することにした。これまで沖縄の皆さんには大変お世話になり、とことん沖縄を満喫することができた。阿蘇満喫ライドでも市民100kmを想定したコースを取り入れてきたが、コロナ禍以降、阿蘇満喫のメンバーで沖縄に参加する人は少なくなり、昨年はとうとう私一人だけの沖縄となった。
理由としては、遠征費用の値上がりもあるのかもしれない。ただ、市民100kmは数日で定員に達するほどの人気大会なので、それだけが原因ではないだろう。一度体験すれば満足し、リピートには至らない人もいるのかもしれない。そして何より、私の声が届く範囲の人たちの中で、過酷なレースに挑戦しようと思う人が少なくなったという、時代の流れもあるのだと思う。
来年からは、「ツール・ド・壱岐島」を新たな目標にしたい。沖縄は19歳以上と40歳以上のカテゴリーしかなかったが、壱岐は年齢別カテゴリーが豊富なので、「競える」ことが楽しみになりそうだ。過去にも30kmに2回、50kmに4回エントリーしており、懐かしさのある大会でもある。ということで、30km、もしくは50kmのレース参加を前提に、気持ちを新たにしていきたい。
