コルナゴ部長こと中尾公一さんレポート「リスクマネジメント講座と願成就坂の整備」

コルナゴ部長こと中尾公一さんよりレポートをいただきました。
今回は、牧野ガイド養成講座で行われるリスクマネジメント講座の様子をご紹介します。

草原を活用した新しい観光の取り組みとして、牧野ガイドを養成する講座は、阿蘇サイクルツーリズム学校コギダス協議会と共同で道の駅阿蘇が主催するもので、普段は立ち入ることができない牧野内を牧野ガイドの案内によりトレッキングやマウンテンバイクなどのアクティビティを提供するものである。牧野ガイド養成講座は、座学と現地調査、そして現地でのリスクマネジメント講座の3つを受講して資格を有する。

今回は座学と現地調査の講座を終えた2名の受講者が、山岳救助隊など歴任された薄井良文さんによる骨折やけがの対処法や搬送方法など、実践を交えたリスクマネジメント講座が町古閑牧野で開催された。これにオブザーバーとしてスポーツイベントの企画運営をされる株式会社Local Gainの小池社長と佐藤副社長も参加され、先日調べた町古閑牧野での野焼きの際の防火帯である輪地が、トレイルランニングのコースとして成り立つのかコース全体を案内し実際に走ってもらい確かめてもらった。

答えはズバリ「トレランに最高ですよ!」と、小池社長とプロモーションマネージャーを兼務する佐藤副社長は、輪地切りの急斜面を飛び跳ねるように走って確かめられた。
Local Gainは、昨年モニター大会として開催された「阿蘇パノラマラインヒルクライム」の企画運営の実績があり、2021年4月24日(土)・25日(日)の2日間にわたって開催される阿蘇パノラマラインヒルクライム実行委員会・一般社団法人熊本県自転車競技連盟主催の「阿蘇パノラマラインヒルクライム」を企画から運営までトータルサポートされており、阿蘇に精通された地域プロモーション企画のお墨付きは大きな自信となった。
今後は町古閑牧野組合から協議開催の許可を得て、Local Gainの企画運営による輪地切りを走るトレランイベントの開催に向けて第一歩を踏み出していきたい。

リスクマネジメント講座では、薄井さんの様々なエピソードや体験事例により断片的だった対処法を全体的に把握する学びの場となった。

草原ライドで落車して足を痛めた事故を想定

ファーストエイドとしてガイドが持参する物と、ベース基地もしくはガイドの車に備えるファーストエイドキットも、今後の草原アクティビティの展開を考えると必要になってくるのかも知れない。

草原での現実的な搬送方法

ロープ担架による搬送

昨年開催されたニセコの高橋幸博さんのガイド研修では、指導者にかかる法的責任や注意業務に関する内容をお聞きした。いずれについても事故を起こさないための危機管理に関する知識や、有事の際の救助技術の取得は、地元の阿蘇の薄井さんやご縁ができた高橋さんにより、定期的にスキルの向上を目指して研修会を開催していくことが、ガイドとしてのモチベーションを高めることにつながるのではないかと感じた。

続いてこちらも先日調査した古道「願成就坂」をLocal Gainのお2人にトレランに使えるか、東外輪山は波野の牧野側からと、坂の麓となる坂梨地区の浄土寺牧公園から古道の整備を兼ねて確かめてもらった。こちらも結論は最高にいいと感想を述べられ、町古閑牧野を草原という平面だけではなく、麓から立体的に活用することも出来るのではないかと思った。

浄土寺牧公園側から願成就坂を始めて登った。
かつて波野の女学生が、明治35年(1902)から、大正、そして豊肥線が全線開通する昭和3年(1928)まで、宮地の洋裁学校に2時間かけて通った道だ。

ここが登り口。以前は標識があったと聞いていたが、現在は笹竹に覆われ入口さえ分からなく荒れていた。ここからショウ君がチェーンソーで、下城さんが草刈り機で切り倒した木や竹を全員で片づける作業をしてもらった。

まるで獣道、まるで登山、先頭は林業も守備範囲でヘルメットにチェーンソー用防護ズボンのショウ君、その後に下城さんが続く。藪や倒木に覆われた道なき道が何とか登山道らしくなってきた。

当時、生活道として人や牛馬が往来していた痕跡の石垣が残っていた。石畳もあると聞いていたが今回確認はできなかった。古道は左に折れるはずが巨大な落石が塞いでいた。

落石で崩壊箇所が多くなると道は狭くなる。

見晴らしが良いところがあったので当時の女学生が坂を上る途中に休憩するように腰を下ろして一息入れた。すると汽笛が聞こえるではないか。音の方を振り返ると藪の先に薄っすらと列車が見えた。
「そうだ、この真下を豊肥線が通っている!」
列車が願成就坂トンネルに入る前に汽笛を鳴らしているのだった。

古道に張り出した大岩は「荷つき岩」。
朝草切りをした草を、牛に6輪背負わせて願成就坂を下ると、荷がこの岩に付くことから「荷つき岩」と呼ばれていたとショウ君から聞いた。

坂梨村八十八カ所霊場の五十二番礼所を示す「五十二バン」と彫られた十一観音菩薩像と弘法大師が見えてきた。この先が小さな広場となるはずだ。

当時は阿蘇谷を一望できる休憩スポットに着いた。左の雑木の約4km先には、女学生が通っていた明治35年(1902)に阿蘇で最初の女性の教育機関として建立された「私立宮地洋裁女学院」、のちに建立者の名前を取り校名が変更された「神山学院」が見えたはずである。はるかに過ぎ去った時間はあるが山の形と阿蘇谷は当時のままである。波野の女学生がこの坂道を片道2時間かけて、将来の希望を思いながら学校へ通った道であり、坂梨集落の人々が牛馬を引いて往還した草原を結ぶ道であった。時は過ぎ役目を終えた願成就坂、この地の歴史をたどる道として益々残しておきたいという思いになった。

『旧一の宮町中通の井出馬守夫氏は「干し草刈りのときは朝3~4時に起きていた。人並みに起きんと人に笑われよった。家ごとの草の切りくらい(競争)だった」と、若いころのがまだしぶりを話す。また、旧一の宮町坂梨の古木こま子さんは、「戦時中は主人が軍隊にとられ、3児を養育しながら姑さんと干し草刈りをしていた。毎朝早くから出掛けていたが、とくに坂梨の願成就坂を登る日は大変。宮地駅6時発波野行きの汽車が外輪山の願成就坂トンネルで汽笛を鳴らす時刻には、既に坂を登り切っておかなければいけなかった」と、当時の作業の厳しさを語っています。』Aso Pediaより転載

 

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