コルナゴ部長こと中尾公一さんレポート「進撃の巨人の聖地の検証」

コルナゴ部長こと中尾公一さんよりレポートをいただきました。
先日、リヴァイ兵長の像が設置された「進撃の巨人」の作者の故郷、日田市を自転車で巡ります。(こちらのレポートは像が設置される前のものです。)

Since beginning serialization in 2009, Attack on Titan has left an impact on people around the world. Oyama Town is the hometown of its creator, Hajime Isayama, as well as the place where he first had the idea for his story.

In one scene of Attack on Titan’s first chapter, Eren, Mikasa, and Armin, childhood friends, look up at the Colossus Titan, This bronze statue is meant to recreate this scene, bringing fiction and reality together as one, and it was placed here thanks to a crowdfunding effort made up of many fans who shared a desire for the children and people of this place to have the courage needed to take on the unknown and overcome hardship.

Produced by the Hita Revitalization Council of Attackers
With support from the many fans who contributed to the crowdfunding effort

『2009年に連載を開始以来、世界中の人々に衝撃を与えた「進撃の巨人」。その作者・諌山創先生の故郷であり、物語の着想の地がこの大山町である。
第1話で幼馴染のエレン・ミカサ・アルミンが、超大型巨人を見上げるシーンを再現したこの銅像は物語と現実の一体化を目指したもので、この地を訪れた人たちに、未知への挑戦や、困難を乗り越える勇気を持って欲しいという願いを込め、大勢のファンの方によるクラウドファンディングによって建立された。
製作 進撃の日田まちおこし会議
協力 クラウドファンディングで支援してくださったファンの皆様』

以上が大山ダム(大分県日田市大山町)にあるエレン・ミカサ・アルミンの銅像に書かれた日本語と英語の説明文だ。

阿蘇くじゅうサイクルツーリズムを主催する橋本君と道の駅阿蘇の下城さんと、奥日田のサイクリングコースを試走したのをきっかけに、大山ダムの銅像に立ち寄り「進撃の巨人」のことを偶然知った。以前、行ったことがある大山町の焼きそば専門店の「想夫恋」諌山さんがアルバイトした店ということも発見で、帰りに店に立ち寄りオーナー夫妻にお会いし焼きそばはレイクアウトした。その日、帰ってから「進撃の巨人」のことをネットで調べたると益々興味が湧き、時間があれば動画を見る日が続いている。

大分県日田市(旧大山町)出身の諌山創さんのデビュー作となった「進撃の巨人」は、別冊少年マガジンに2009年から連載されている人気漫画で、巨大な三重の壁に守られた人間と凶暴な巨人との戦いを描いたダーク・ファンタジーだ。海外でもアジア、アメリカ、欧州の各国で出版、2つのアニメサイトでは2014年にストリーミング放送され日本が誇る世界的アニメのひとつになっている。

2019年に本作の10周年を記念して、地元の有志「進撃の日田まちおこし会議」により諌山さんは故郷にファンが集う場所として銅像を作るクラウドファンディングを募り、2020年11月に大山ダムの前に「進撃の巨人」に登場する主要キャラクター3人の「エレン・ミカサ・アルミンの少年期の銅像」が設置された。

TVアニメは2013年から第1期(Season 1)が全26話、2017年から第2期(Season 2)が全12話、2018年第3期(Season 3)からの膳22話以降はNHK総合にて全国同時ネット放送になった。現在は2020年から第4期(Season 4)として放送されている。

「進撃の巨人」では大きな役割を担うのが「壁」であり、大山ダムをその象徴的な壁に見立て、少年期に初めて巨人に遭遇した主人公3人を再現した銅像になっている。人を捕食する巨人から守るため人々は3つの壁の内側に生活圏を確保し、中心に位置する王都を守るだけではなく「壁」は謎の多い設定になっており物語としての重要な伏線になっている。

作者の諌山創さんは『18歳までいた大山町で育っていなければ作品は生まれなかった』と銅像の除幕式で作成秘話を披露された。また、『山に囲まれた小さな町から出て、遠くへ行きたい。その時の気持ちが、ありありと「進撃の巨人」には描かれている。僕の物語を育んでくれた地元に少しでも恩返しができたらうれしい』とも語られた。

日田市では「進撃の巨人」を新たな観光資源にしようといろんな取り組みをされている。「進撃の日田ガイドマップ」には、諌山さんが少年時代に通っていた美容院や、遊んでいた公園、高校時代の豆田町の通学路、ファンが集うカフェなど、諌山さんをたどるスポットを回遊できるように紹介されている。

進撃の巨人 in HITA~進撃の日田~公式サイト

銅像の上にある大山ダムの管理所に行けばダムカードが配布されている。ダムの写真で光っているのは洪水吐(こうずいばき)に太陽の光が差し込んだもの。この現象は冬至の前後数日間に起こるという。光の下に白く見えるのは、洪水吐からの水の流れで降雨の状況により流れていないときもあり、この2つが同時に見られるときはとても珍しいことでこの現象を「光水吐き」と言っているという、以上ダムカードより。

これは銅像のところにある「進撃の巨人in HITA アプリ」の【AR】ボタンをタップしてダムの壁面にスマホをかざすと超大型巨人が現れ、エレンたちが初めて目の当たりにしたシーンが再現できる。

銅像のある大山ダムから4km弱のところにある焼きそばの「想夫恋」大山店。ずいぶん前になるが、焼きそば専門店とは珍しいと思って一度来店したことがある。

ここが高校生の諌山創さんがバイトしていたところで色紙が店内に掲げてあった。そこに書かれているのは、

『高校生の頃バイトをさせていただいてまして皿を洗いながら物語を考えたりしていました。当時は使えないバイトでしたが本当にお世話になりました。
北里さんへ(大山店オーナー)
想夫恋 大山店へお越しのお客様へ今後とも御ひいきによろしくお願いします』

『当時は本当に使えないバイトでしたがとてもよくしてもらっていました。ここで皿を洗いながら物語を考えたりしました。想夫恋の焼きそばは独自のパリッとした焼き方があってとても美味しいです。まかないで毎日のように食べさせていただいた焼きそばですが飽きることがなかったくらいです。それ以降、他の焼きそばではピンと来ない体になってしまいました。大分県日田市大山町にある「想夫恋大山店)お近くにお越しの際には是非!
2014年1月2日 進撃の巨人 磯山 創』

「進撃の巨人」は英語のタイトル「Attack on Titan」も最初から決められていた。登場人物やいろいろな名称も英語圏を意識されていると思えた。とはいえ全世界に熱烈なファンが広がっていったことに日本国内の多くの人が驚いたと言われている。
ところが「進撃の巨人」の英訳者コウ・レンソンさんによると、世界中で大ヒットしたのは当然のことであると述べられている。

『「進撃の巨人」が掲げる大きなテーマである「世界中の生き残るために闘うこと」は、多くの人、特に社会的・経済的・その他さまざまな苦悩の中で途方に暮れている世界中の若者が共感できるものであるからだ。フィクションは現実逃避の一手段である一方、より広いテーマや世の潮流を理解することを可能にし、このことが広く多くの人に作品が支持されるカギであると思う。「進撃の巨人」のような作品を任された翻訳者として、ページ上の言葉をただ翻訳するのではなく、作品の本当に特別たらしめるこのような大事な考え方も失わないようにしつつ、英米人の読者に届けることが自分の役割だと感じている。』

知れば知るほど奥が深い「進撃の巨人」は、2021年4月9日発売予定の別冊少年マガジン5月号で最終回を迎え、6月9日に最終巻(34巻)が発売される。連載から12年、もうすぐクライマックスをむかえようとしているが、予測のきかない緊張に満ちた物語の展開にテンションは最高潮を維持し、特に海外の人が好む優れた心理描写によって人気が加速しているようだ。この作品は多方面に渡り社会が新型コロナウイルスに影響されるなかコロナ以前と印象が変わらないといわれている。それは「世界の中で生き残るために闘う」というテーマを貫き、そのことにファンが共感し作品と世の潮流という現実を重ねて見ることができるからではないだろうか。

謎が多く物語としての重要な伏線となっている「壁」は、銅像の除幕式で諌山さんが話された『山に囲まれた小さな町から出て遠くへ行きたい。その時の気持ちが、ありありと進撃の巨人には描かれている。』という言葉に喩えられているように思えた。現在のコロナ禍において、すべての国々が見えない壁を築き、世界の中で生き残るために闘っているが、やがてワクチンが普及することによってその壁は壊され人の行き来も数年後には戻ることになるだろう。

阿蘇駅から大山ダムまで52km、車で1時間14分、遠いようで近く阿蘇からでも余裕で行くことができる。サイクリングに関してもそうだが、これからは観光についても地域間の境界という壁をなくすいい機会だと思っている。

奥日田のライドコースとして釈迦岳の峰にある「スノーピーク奥日田」付近を周回するグラベルを試走した。

比較的穏やかなグラベルが基本となる。

今回2回試走して、水害や地震で通行止めの区間が多く、ビギナーでも走れるスノーピーク周辺を奥日田のコースとした。

今回、「阿蘇くじゅうサイクルツーリズム」の橋本君が主催するツアーにより、阿蘇駅や道の駅阿蘇でピックアップして奥日田の自然を満喫するサイクリングツアーを想定した。ところが「進撃の巨人」との出会いにより、大山ダムの「エレン・ミカサ・アルミンの少年期の銅像」など、いわゆる聖地巡礼するコースは対象が世界に広がりそうだと感じた。
大山ダムから3.8km先の諌山少年がアルバイトしながら構想を考えた想夫恋や大山町、12km先の豆田町など諌山さんの足跡を巡るサイクリングは、ファンの方にはとても魅力的になるのではないかと今後もコースレイアウトを詰めて考えていきたい。

作品を象徴する「立体機動装置」という日田の地では自転車に乗って、進撃の巨人の聖地を世界中の人に駆け抜けてもらいたいものだ。そのことが銅像設立の趣旨である「未知への挑戦や困難を乗り越える勇気を持って欲しい」という願いを伝える取り組みになればと思う。連載から12年の今年の6月9日に最終巻が販売される。やがてクライマックスを迎えるこのタイミングも絶好である。

https://www.youtube.com/watch?v=O3mniZNjeqU&feature=youtu.be

5分でわかるTVアニメ「進撃の巨人」Season 1

 

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あかうしのあくびvol.26

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