コルナゴ部長こと中尾公一さんから最新レポートが届きました✨
「ツール・ド・九州」の美しい舞台を守り、絶景と秋の阿蘇を五感で愉しむ応援&清掃ライド。
やまなみハイウェイの一斉清掃に汗を流した後、箱石峠や町古閑牧野、ヒゴタイ大橋などツール・ド・九州のコースを中心とする約60kmを快走🚲💨
あか牛バーガー🍔や「道の駅波野」での蕎麦といった地域の味覚、自走で駆けつけた仲間との温かな交流を満喫し、最後は「ひばり工房」でコーヒーブレイク☕
沿道の環境美化を通じて地域と一体となり、黄金色の稲穂や阿蘇の雄大な自然、立ち寄りスポットの魅力を再発見する締めくくりに相応しい一日となりました🍃
ぜひご覧ください🎵
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澄みきった青空が広がった10月3日。
この日、阿蘇の雄大な景観の中で、「やまなみハイウェイ一斉清掃活動」と、最後となる「ツール・ド・九州応援ライド」を開催した。
4回目を迎えた一斉清掃は、やまなみハイウェイ沿線約60kmを対象に、由布岳登山口、長者原園地、阿蘇市役所の3カ所を拠点として実施。
私たちは地元企業や行政の皆さんとともに、阿蘇市役所周辺の清掃活動に参加した。

ツール・ド・九州応援ライドは、清掃終了後の11時に再スタート。
ツール・ド・九州のコースをたどり、箱石峠からいったん産山方面へ離れた後、再びやまなみハイウェイに合流する約60kmのルートを走った。
今回はいつもより長い区間を時間をかけて清掃するため、道の駅阿蘇のスタッフにスニーカーなどを運んでもらい、現地で履き替えて作業に取り組むことができた。

今回の参加者は、福岡から4名、大分から1名、鹿児島から1名、熊本から7名の計13名。
県内からはもちろん、遠方から足を運んでくださる皆さんには、いつも感謝の気持ちでいっぱいになる。
だからこそ、一人ひとりに「参加してよかった」と感じてもらえる納得のいくコースを考えることが私の役目だと思っている。

今回が2回目の参加となる、九重町の介護施設で働くフィリピン出身のウィルキンスさん、愛称「キンちゃん」も、九重町から自走で駆けつけてくれた。
11日のツール・ド・九州観戦ライドにも参加する予定で、「その日は大会記念ジャージを着て走りたい」との相談があり、参加者の一人が販売サイトを紹介する場面もあった。

最初に向かったのは、阿蘇市役所周辺を走るなら外せない「幸せの一本道」。
途中から農免道路へ入り、この一本道を目指した。
道沿いの田んぼでは、収穫を間近に控えた稲穂が黄金色に輝き、その向こうにそびえる阿蘇五岳をいっそう美しく引き立てていた。

中でもキンちゃんは、この景色に大感激。
今回新たに導入したGoProを使い、時間をかけて丁寧に撮影されていた。

阿蘇市役所到着

阿蘇市役所に到着すると、いよいよ「やまなみハイウェイ一斉清掃活動」が始まった。

阿蘇市役所周辺での清掃活動の采配を担当したのは下城さん。
清掃終了後は、湯布院で開かれるパエリアなどを楽しめるマルシェや、「食と自然」をテーマにしたトークショー、クロストークに参加されるので、この日のライドのガイドは私以外に白石さんと堤さんにお願いしてあった。
現在、阿蘇満喫ライドの案内役は私と下城さんの二人が務めているが、どちらかが同行できない場合には、日頃から参加してくださっている方にサポートをお願いすることもある。

私たちは、やまなみハイウェイ沿いを片道20分、往復40分かけて清掃した。
視界いっぱいに広がるくじゅう連山や阿蘇五岳、季節ごとに表情を変える草原。
その雄大な景観と道が一体となり、ここでしか味わえないライドを生み出している。
ツール・ド・九州を走る選手の皆さんはもちろん、観戦に訪れる方々にも、この美しい景観を気持ちよく満喫してもらいたい。
そんな思いを込めて行われた今回の一斉清掃は、とても意義のある取り組みだと感じた。

終了後は阿蘇市役所前で記念写真

ここで、道の駅阿蘇のスタッフが届けてくれた補給食のあか牛バーガーとどら焼きを受け取り、私はあか牛バーガーをいただいた。
「パン工房豆の木」のバーガーは想像以上のおいしさで、次回は家族へのお土産にも買って帰りたいと思った。

気持ちのよい清掃活動を終え、おいしい補給食で力を蓄えたところで、いよいよツール・ド・九州のコースをたどるライドへ出発だ。

阿蘇神社の楼門前を通り、国道57号とJR豊肥本線の踏切を越えて国道265号へ。そこから箱石峠を目指した。
今回のコースで本格的な上りは箱石峠だけ。
しっかり走りたい人が思い切り力を発揮できるよう、国道265号に入ってからは各自のペースで走ることにした。

箱石峠から、絶景ポイントの町古閑牧野展望所へ。
目の前にはノコギリの歯のような山容が特徴的な根子岳とその麓には広大な草原が広がり、走ってきた疲れもすっかり忘れるほどの美しい眺めをしばし皆で楽しんだ。
この峠道にはKOM(山岳賞)ポイントが設けられるため、ツール・ド・九州の観戦場所としてはおすすめだ。
ただし、ここで観戦するとフィニッシュには間に合わないうえ、選手たちはかなりのスピードで駆け上がるため、目の前を通過する時間はほんのわずか。
そこで私たちの観戦ツアーでは、交通規制が始まる前に選手が走るコースを自転車でたどり、フィニッシュ地点でレースを観戦することにしている。

展望所を後にし、町古閑牧野を抜ける道を走って国道57号へ。
昼食は道の駅波野で取る予定だった。
町古閑牧野組合のショウ君から、「少し寄り道をすれば放牧中の牛が見られる」と聞いていたため立ち寄ってみたが、草丈が高いうえに牧野組合の方々が作業中だったこともあり、残念ながら皆さんに牛の姿をじっくり見てもらうことはできなかった。

牧野道を進んでいると、丘の頂に数頭の馬が現れ、広々とした草原の中でのんびりと佇んでいた。
思いがけず、阿蘇の豊かな自然の中で伸びやかに過ごす馬たちの姿を皆さんに見てもらうことができ、少しほっとした。
国道57号に出てすぐの「ドライブイン峠」は、ちゃんぽんやカツカレーが評判の店で、この日も相変わらず満車となる盛況ぶりだった。
一方、その先にあるうどん店「山庵」は、最近通るたびに店を閉めている。
手頃な値段で味わえたおいしいうどんを、懐かしく思い出した。

道の駅波野に到着すると、いつもとは様子が違い、駐車場は満車。
警備員の方に誘導してもらいながら、「何事だろう」と周囲を見渡すと、年に一度の「神楽フェスティバル」が、11月28日に開通する滝室坂トンネルの開通記念イベントとして開催されていた。
出演するのは、地元・阿蘇市波野の中江岩戸神楽保存会と横堀岩戸神楽保存会をはじめ、大分県の御嶽神楽や宇目神楽保存会など8団体。
さらに、特別出演として島根県の石見神楽も登場する予定とのことだった。

波野といえば、やはりそば。
キンちゃんも「おいしい」と喜びながら味わっていた。
十数名が一緒に入り、1人1,500円ほどの予算で、長く並ばずに食事ができる場所となると、阿蘇では選択肢が限られてくる。
その点でも、道の駅波野は自転車乗りの昼食場所にぴったりだ。

食事の後は、産山方面へ緩やかに上り、UBUYAMA PLACEから昨年のツール・ド・九州で使われた周回コースへ入った。

大蘇ダムに架かるヒゴタイ大橋を渡ると、視界が一気に開け、草原の向こうにくじゅう連山を一望できる。
車やバイクの通行も少なく、雄大な景色の中をのびのびと走れる、ここも私のお気に入りのサイクリングスポットだ。

やまなみハイウェイに合流し、ここから再びツール・ド・九州のコースをたどる。

ここでキンちゃんとはお別れ。
九重町までは、ここから約40km、獲得標高約800mの道のりになる。
キンちゃんは、11日に開催するツール・ド・九州大分・熊本ステージ観戦ツアーにも参加するので、「フィリピンのチームも走るから、フィニッシュ後にタガログ語で声をかけたら絶対ボトルをもらえると思うよ」と伝えた。
手元に残っていた補給用のパンを彼のリュックに詰め、皆で拍手を送りながら見送った。
するとキンちゃんは、「涙が出てきました」と言い残し、瀬の本・九重方面に向かって走り出した。
その素直な人柄に、こちらまで温かい気持ちになった。
11日の観戦ツアーで再会する楽しみがまた一つ増えた。

最後は帰り道のコースを少し変更し、「ひばり工房」へ立ち寄った。
普段はオートバイで訪れる人が多く、サイクリストには少し入りづらく感じられることもあるが、この日は15時を過ぎていたため、落ち着いてカフェを利用することができた。

ひばり工房の始まりは、初代が旧阿蘇農業高校で食品加工の助手を務め、実習でハムを作ったことにさかのぼる。
現在は、こだわりのハムやソーセージを製造・販売している。
敷地内の「ヒバリカフェ」では、それらを使った自慢のホットドッグを味わえるほか、窯焼きピザと鉄板グリルを楽しめる「HIBARI’s PIZZA&GRILL」もあり、ひばり工房ならではの味を存分に堪能できる。
また、店主の趣味から生まれた「ヒバリガレージ」には、バイク乗りの遊び心をくすぐるバイクが並び、眺めているだけでも楽しい空間となっている。

カフェのメニューを見ると、コーヒーが380円という手頃な価格なのもうれしい。
ヒバリドッグにも心が動いたが、補給食とそばでお腹は満たされていたため、次回の楽しみに取っておくことにした。

コーヒーや食事は店内だけでなく、湧水のある庭や畑の向こうに阿蘇五岳を望む屋外でも楽しめる。
この開放的な眺めも、店の大きな魅力の一つだ。

バルコニーもおすすめだ。

週末でもこの時間帯ならゆっくり過ごせるが、人気店を落ち着いて楽しむなら、やはり平日がおすすめだろう。
来月も平日に1回ライドを開催する予定なので、近くを通るコースになれば、ぜひまた立ち寄りたい。

サイクリングの魅力は、素晴らしい景色の中を走ることだけではなく、その土地ならではの店や人と出会い、また訪れたい場所が増えていくことも、大きな楽しみの一つだ。
今回、ひばり工房を初めて訪れた方も多く、「阿蘇のおすすめの店として、今度は家族や仲間とまた来たい」という声が聞かれた。
さっそく工房でハムやソーセージをお土産に買い、リュックに詰める方もいた。
やまなみハイウェイには、視界いっぱいに広がる山々、季節ごとに表情を変える草原の開放感、そして道沿いに点在する食事や立ち寄りの楽しみがある。
それらが一体となって、阿蘇でしか味わえないライドを生み出している。
今回、業種の垣根を越えて多くの方々が参加した一斉清掃は、この美しい道を気持ちよく走れる環境として守り、訪れる人を迎える地域全体の思いを形にする活動でもあった。
ツール・ド・九州をきっかけに、より多くの人がこの道を走り、阿蘇の景観や店、人との出会いを楽しんでほしい。
そして、これまで開催してきたツール・ド・九州応援ライドが、九州サイクリングの魅力を知る新たな入口のひとつとなり、再び阿蘇を訪れるきっかけになればと思う。
