コルナゴ部長こと中尾公一さんレポート「阿蘇の奥山へ—小国が導くグラベルルート」

コルナゴ部長こと中尾公一さんから最新レポートが届きました。
2月15日に小国で開催した「小国郷グラベルライド」のレポートです。ご覧ください(*’ω’*)
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2月15日、寒さがゆるみ始めた小国で「阿蘇満喫グラベルライド」を開催しました。

コースプロデュースは、小国町地域おこし協力隊の上野幸紀さん。春の気配がほんのり漂う小国町と南小国町を舞台に、女性3名を含む15名の仲間とともに、上野さんが探索した魅惑の未舗装林道をいくつも駆け抜けました。

 

熊本県最北端、阿蘇外輪山の北側に位置する小国町は、世界的細菌学者であり、新千円札の肖像となった北里柴三郎の故郷として知られています。また、江戸時代から270年続く林業の町でもあり、「小国杉」は地域登録商標として守られたブランド材で、淡いピンクがかった色味の美しさに優れ、建築に適した粘り強い木材として高く評価されています。

 

小国杉の山々は、林業の伝統が育てた無数の林道が網の目のように広がっています。

10時に小国町役場をスタートしたときは曇り空でしたが、1時間ほどで霧が立ち込めた杉山に木漏れ日が射し、濡れた路面や水たまりが輝いて、歴史が育んだ“小国郷グラベル”の舞台にスポットライトが当たっているようでした。

 

 

夜半まで降り続いた雨の影響で路面はしっとりと濡れ、グラベル区間はところどころ深いぬかるみに変わっていました。石や木の枝は水を含んで滑りやすく、テクニカルな場面が続いていましたが、参加者たちは慎重にバイクを操り林道の奥へと踏み込んでいきます。実はそこがグラベルライドの面白いところでもあります。

 

グラベルバイクを持たない参加者はマウンテンバイクで参加されていました。最初は慣れない悪路に懸命の様子でしたが、太いタイヤとサスペンションが悪路でもしっかりと路面を捉えて、安心して走れる頼もしい相棒に思えたことでしよう。

また、その陰には上野さんの先頭での案内のほか、地元の本田さんと下城さんが隊列が長くなるとロストしないようにサポートされていました。この3人がいれば小国の山道は無敵に思えました。

 

難易度の高いコンディションの中でも、それぞれのバイクが持つ特性を活かしながら、小国の山々を楽しむ姿が印象的でした。特に女性の参加者の歓声は最後までずっと森の中に響いていました。こちらはブルベの最高峰とされ、フランスのパリからブレストまで往復する1,200キロのサイクリングイベント「パリ・ブレスト・パリ」を完走したバンバンさんです。

 

大分ケーブルテレコムの自転車乗りアナウンサーで自転車番組「友チャリ」を担当する工藤友美さんも愛車のマウンテンバイクで参加されました。昨年に続き富士ヒルブロンズ目指されています。

 

ランチは、上野さんが南小国町の家庭料理の店「レモン」さんと打合せを重ね、特別に貸し切ってバイキング形式で提供していただきました。今回が初の試みということもあり、少し食べるまで時間がありましたが、美味しい地元食材にこだわった料理と温かいもてなしがありました。

 

 

 

 

 

 

 

なかでも写真は撮り忘れましたが最初にいただいたミネストローネは格別でした。

冷えた身体に湯気と香りがふわりと染み込み、ひと口飲むたびに芯から温まっていくのがわかります。阿蘇サイクリングで“イタリア代表のスープ”を味わうのは初めてでした。レモンさんはパニーニがメニュにあるので、硬めのパンのパニーニとミネストローネのセットを次回は楽しみたいと思いました。

 

ランチで暖まったあとは寒いものです。そこですぐに上りが一本あって助かりました。

 

ライド中にパンクはありませんでしたが、チェーン落ちが1回でほかのトラブルはありませんでした。かなり荒れた道が多かったですが最近のタイヤ丈夫です。

 

2024年4月から始めた阿蘇満喫グラベルライドでも記憶しているパンクは4回だったと思います。寒い山の中で泥に汚れたタイヤを外すパンク修理は手はもちろん、服も汚れますからこれは絶対避けたいものです。ライドが終わって洗車する際にタイヤの点検は必ず必要でしょう。

 

 

 

普段は長閑そうな見晴しのいい田んぼ道も、水たまりがあるとそれを避けるため真ん中の盛り上がったところを走ると、ぬかるみの段差にハンドルを取られそうで雨の後は油断できません。

 

ひとりだけ林道の下りで落車されました。慣れた方でしたが雨のあとのグラベルは滑りやすく罠だらけです。怪我はないようでしたがジャージとレーパンが少し破れたようでした。右側に落車されディレイラーに木くずが付いていたのでダメージが心配でしたが大丈夫のようでした。

 

私は高森のグラベルを試走中に右に滑ってディレイラーをぶつけ変速が限られ重たいギアで上る羽目になったので早々に引き上げました。このように自転車には急所が存在します。自転車はリアディレイラーに横方向からの強い衝撃が加わると、高確率で変速機能に不具合が発生します。対策としてはディレイラーガードというのがありますが、見た目が悪いのか装着している人は見たことがありません。予備のハンガーを携帯すること、これが一番の対策でしょう。

 

手掘りのトンネルも短いですがサプライズでした。何でも年貢を運ぶために住民の方が手掘りで造ったといわれているそうです。切通しや手掘りのトンネルはライドのスポットにお似合いです。少し離れますが満願寺の手掘りのトンネルは、長くて、曲がって、暗くてスリル満点です。

 

実に楽しいグラベルライドでした。

坂を上った要所ごとに設けられた休憩ポイントが絶妙で、下りの危険箇所の前には距離や路面状況の説明があり、安心してダウンヒルを楽しめました。グラベルライドの経験が少ない方にも、その楽しさが伝わったのか、皆さんの笑顔が森の中で輝いていました。

 

 

今回のライドにはE-MTBのレンタルもありました。バイクはないけど小国のグラベルを体験したいと声があるかもしれない。それに応えたという上野さんの熱意でした。道の駅阿蘇がスタートならともかく、小国町役場ですから前日に上野さんが道の駅阿蘇から自宅に運び、ライドの翌日に返却されるという手間です。

 

このバイクを持たない方への配慮に、ひとりの女性が小国のグラベルライドを体験することができました。このような一歩が今後、“小国郷グラベルライド”として定着していくのではないかと思います。

 

ゴール手前のメンチカツで有名な「黒豚屋」に寄って、参加費のおやつとして付いている「メンチカツ」2個と「国産有機生姜のジンジャーエール」をいただきました。なかには自宅用に追加で予約している人もいるくらい美味しい肉屋さんのメンチカツです。

 

地元のランチスポットといい、少しでも継続して地元にお金が落ちるような仕組みこそ、サイクリストが歓迎される一因だと思います。公道を走るロードバイクと違いグラベルライドは、未舗装路が楽しみですから、それを探すとなると個人所有の山にある道や、集落が管理されている道になります。そのため田舎ですから電話ではなく、出向いて許可を取る場合も多々あり、そのような交渉があって成り立ちます。

 

ゴールすると当然ながら楽しさと引き換えに自転車は泥だらけです。車に入れるのはちょっと悲しいです。そこで地元の本田さんが自宅の水道を使って全員洗車させてもらいました。このような気遣いをしてくれる小国には、マウンテンバイクの経験豊富な上野さん、本田さん、下城さんの頼もしい存在がありました。

 

グラベル歴の長い方から初心者の方まで安心して走れるよう、経験豊かな地元ライダーが作り上げたコースは、車との遭遇がほとんどなくグループ走行を存分に楽しめます。奥山の自然に包まれながら日頃のストレスを解き放ち、グラベルライドの魅力を心ゆくまで味わうことができます。

 

2024年4月にグラベルライドを始めた当時は、世界大会も数えるほどで国内ではニセコくらいしか開催されていなかったと記憶しています。しかし最近では世界大会が30以上に増え、国内でも九州以外はほとんどの地域で大会が行われるほど、グラベルイベントは大きく盛り上がっています。

 

阿蘇地域のグラベルコースは、阿蘇市の阿蘇谷や北外輪山、奥阿蘇の高森方面、南阿蘇の南郷谷、そして北阿蘇の小国・南小国・産山エリアなど、まだまだ新たなルートが秘められています。これらの地域と阿蘇らしい牧野をつなぎながら、阿蘇を愛するサイクリストの皆さんとグラベルでひとつになれたらと思っています。最後によしたま3の動画をご覧ください。

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