コルナゴ部長こと中尾公一さんレポート「マイナビ ツール・ド・九州大阪万博PR出展」

コルナゴ部長こと中尾公一さんから最新レポートが届きました。
今回は熊本からのレポートではなく、大阪万博会場から阿蘇の草原を世界にPRしてきたレポートです♡
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8月14日、大阪・関西万博フェスティバルステーションにて、「マイナビ ツール・ド・九州2025」のPR出展のパネリストとしてお誘いがあり、九州で4日間開催される国際自転車ロードレースの魅力を万博会場で伝えることができるならと参加してきた。
イベントタイトルは「風と駆ける草原~阿蘇の文化と国際自転車レース」と題し、パネリストは公益財団阿蘇グリーンストック専務理事の増井大樹さん(左端)、ツール・ド・九州大会ディレクターの中川信治さん(左から2人目)、そして元RKKアナウンサーで現在NHK京都気象予報士の栗原めぐみさん(右端)の司会による1時間のトークセッションだった。

大阪・関西万博のシグネチャーパビリオンのひとつ「EARTH MART(アースマート)」の茅葺(かやぶき)屋根には蒜山(岡山県)・阿蘇(熊本県)・近江八幡(滋賀県)などの茅が使用されている。同パビリオンは、放送作家の小山薫堂さんがプロデュースし、設計は建築家の隈研吾さんが担当され、環境にやさしい素材「茅」の素材提供を通して、「持続可能な人の営みを自然の中で考える」をテーマに、蒜山(岡山県)・阿蘇(熊本県)・近江八幡(滋賀県)の地域が連携し、大阪・関西万博 フェスティバルステーションを会場にイベントを開催されることになった。
今回の出展は、その枠の中で阿蘇グリーンストック増井専務より、草原をフィールドとしたトレイルイベントや、ツール・ド・九州開催記念のアンバサダーライド、阿蘇パノラマラインヒルクライムを運営するローカルゲインとタイアップの提案があり、トレイルランニングやマイナビ ツール・ド・九州2025を切り口に阿蘇の自然の魅力や、草原文化としての地域価値について語るトークセッションが実現した。

当日私は、万博会場の最寄り駅になる夢洲に唯一乗り入れをしている大阪メトロ中央線で向かった。電車は超満員で夢洲駅を降りると、数名の駅員が「止まらないで歩いてください」とメガホンで呼びかけ、団子状態で階段を上がり炎天下の地上に出た。ギラギラ容赦ない太陽が眩しく照り付け蒸風呂のようで私が知る猛暑どころではない。見渡すとみなさん携帯日傘に携帯扇風機、首を冷やすネッククーラー、帽子で暑さ対策をされており無防備なのは私と数名の少年だけだった。

しばらく我慢していたが身の危険を感じて、雨傘だがスノーピークの茶色の携帯用なので、おかしくはないだろうと大阪の埋立地の太陽を防いだ。トークショーの打ち合わせには時間があったので会場内を散策することにしたが、人気のパビリオンは予約者のみだが長打の列、並べば入れそうなところも炎天下の行列に30分以上の待ちらしく、これには我慢できないので会場全体を円形に覆う大屋根リングに逃げ込んだ。

大屋根リングは大阪・関西万博会場のシンボルとなる建築物であり、リングの直径は約675m、周囲は2km、会場全体を円形に覆う構造が特徴。御覧の通り伝統的な木造技術と最新の建築技術を融合させて設計されている。このリングは、風雨、陽射しをさえぎる滞留空間として利用され、景色を楽しみながら会場内を巡る回遊路としての役割を果たすという。
真ん中が通路で両側にはベンチがある。なるほど日陰なのでここだけは歩いても苦痛ではないし、ベンチで休憩もできるが空いているところはなくまるで避難所のよう。上にも通路があるのでここを歩くだけでもその価値はありそうだったがとにかく人が多くて諦めトイレに行くついでに散策してみることにした。

隈研吾さん設計のパビリオンが「EARTH MART」を含めて4つある。
「海岸線からの発展」をテーマのカタール館、「調和の未来を紡ぐ」をテーマのマレーシア館、「海洋:青の対話」のテーマのポルトガル館。

食事でもと思ったがレストランも行列なので早々に控室に戻った。

控室でしばらく休んでトークセッションがあるフェスティバルステーションに行くとシマノレーシングの野寺監督とお会いした。家族でお越しになっておりこの写真は奥様に撮っていただいた。

フェスティバルステーションのこの日のタイムテーブル
13:00~14:00(トークセッション)
・茅葺建築と地域ブランドをテーマに自然素材や地域資源の活用について
隈研吾さん 建築家、沖元太一さん 茅葺職人、増井太樹さん 公益財団法人阿蘇グリーンストック専務理事、行方ひさこさん ブランディングディレクター
17:00~18:00(トークセッション)
・草原と人と走る道~阿蘇から見つめる自然共生
森本幸司さん/土井陵さん/西村広和さん/司会:栗原めぐみさん
18:30~18:50(くまモン隊ステージ)
・阿蘇の雄大な自然を世界に発信! マイナビツール・ド・九州応援隊長くまモン
19:00~20:00(トークセッション)
・風と駆ける草原~阿蘇の文化と国際自転車レース
中川信治さん マイナビツール・ド・九州2025大会ディレクター、増井太樹さん 公益財団法人阿蘇グリーンストック専務理事、中尾公一 道の駅阿蘇サイクルアドバイザー【コルナゴ部長】

森本さんをはじめとする日本を代表するトレイルランナーのトークセッションは、「出張!阿蘇トレイル女学院 in 大阪・関西万博」と題し、トップトレイルランナーが阿蘇の大自然を走る魅力とトレラン裏話を話された。

マイナビツール・ド・九州応援隊長くまモンが登場すると会場はまた違った雰囲気で盛り上がった。

くまモンパワーは大阪・万博会場でも物凄い人気、その集客は恐れ入りましたという感じだ。

くまモン隊によるダンスパフォーマンスとお姉さんとの掛け合いをしながら熊本阿蘇ステージの見どころをPR、撮影会ではスマホが頭上に並んだ。くまモン降壇後、マイナビツール・ド・九州の動画が流れてお開きになると会場を後にする方が多かった。こればかりは仕方ないが、サイクルスポーツに縁がない方々に対していいPRになったことに間違いはない。

「風と駆ける草原~阿蘇の文化と国際自転車レース」のパネリスト中川信治さん
JTBから2022年に九州経済連合会に出向され、事務局長等を歴任、九州における観光振興やサイクルスポーツの普及に取り組まれ、多面的に地域活性化を推進されていた。今年一般社団法人ツール・ド・九州の大会ディレクターに就任されている。

増井太樹様公益財団法人阿蘇グリーンストック専務理事。大学時代から草原の研究をはじめられ、日本の草原をこよなく愛しこれまでに野焼きの火入れは60回以上で草原を後世に残すため草原を使った価値創造に取り組まれている。とにかく草原のすべてを知り尽くされているスペシャリスト、草原博士だ。

前職がRKKのMCの栗原めぐみさんは、阿蘇のことが詳しくて良き進行をしていただいた。特に現在NHK京都の気象予報士なので雲海に詳しくて、雲海遭遇の感動を細かく説明してもらった。

本来この席は道の駅阿蘇の駅長である下城マネージャーだったが、先に所用を受けられていたため阿蘇の自転車乗りを紹介してほしいということで私がパネリストに加わることになった。
このトークセッションは私では、多くの方を阿蘇サイクリングに案内した経験と、毎年開催する熊本阿蘇ステージのコースを走るツール・ド・九州応援ライドに参加された方の感想を踏まえたコースの魅力、そして草原を走る牧野ライドの経験から自転車と草原の相性の良さを中心に阿蘇を走るサイクリストの目線で話した。
最初に栗原さんがロードバイクに乗っている方を尋ねられた。手を上げられたのは数名だったが、ここは大阪・万博会場なので致し方ない。そのなかで写真を撮りながら熱心に聴かれる人もいたので、国造神社から手野の名水までの激坂がベルギーで開催されているフレッシュ・ワロンヌのコースである「ユイの壁」の難易度と似ていると説明しながら、今年のツール・ド・九州のコースの中でも特に周回の素晴らしさを紹介した。

トークセッションが終わり外に出ると大屋根リングがライトアップされていた。緊張が解けたこともあるが、昼間と違いとても過ごしやすく、パビリオンもライトアップが感動するほど美しくさすが国際博覧会である。

フェスティバルステーションの隣はフランス館、かなりの人気でこの時間でも行列が絶えない。

夜の大屋根リングを空から見ると形状が分かりやすい。

Photo by公益財団法人阿蘇グリーンストック

阿蘇の草原も空から見ると平坦ではなく、阿蘇山噴火を物語る丘が連続しているのがよく分かる。トークセッショの最後に今後の熊本阿蘇ステージのコースについて阿蘇の象徴的景観である草原の横を走るだけでなく、阿蘇グリーンストックの増井専務に相談したところ、周回コース近くの放牧されていない草原(牧野)であれば不可能ではないだろうと草原の中や、草を刈って野焼きの防火線となる輪地、それに草原の中の農耕車両が通る牧野道がコースに設定されるならと話した。

ツール・ド・フランスの最終日は、シャンゼリゼ、凱旋門、コンコルド広場の石畳の周回コースでフニッシュするのが定番であり、ステージレースでも度々石畳の区間を登場させ石畳を大切な観光資源として活用している。阿蘇に喩えるなら今年122回大会を終えたパリ~ルーベは農家の方が利用する石畳を舗装路で繋いだコースになる。

阿蘇の草原は千年の以上に渡って人と自然が共に育んできた場所になる。九州の6つの1級河川の源流になり、森林以上に水を蓄える水源涵養機能も認められて九州全域の暮らしを支えている。その大切な草原を維持していく保全活動のひとつとして、ツール・ド・九州のコースに草原が活用されるならと今回のサステナビリティイベントに参加して強く感じた。

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