コルナゴ部長こと中尾公一さんレポート「空から眺める阿蘇ライド」

コルナゴ部長こと中尾公一さんよりレポートをいただきました。
今回は自転車ではなく小型航空機「エアロスバル」に乗ってライドコースを巡られた様子をご紹介します。

北海道・ニセコを拠点に海外富裕層向けのスキーやサイクリングツアーのガイド事業をし、阿蘇サイクルガイドの養成についてもお世話になっている高橋幸博さんが、北海道で小型の航空機のシェアリングサービスを提供する企業「エアシェア」を活用した観光コンテンツを検討されている。
「エアシェア」とは、空を自由に移動したい旅行者と、軽飛行機(セスナが代表的なメーカー)やヘリコプターなどの航空機オーナーと、プロのパイロットをオンラインで結ぶシェアリングサービスを提供する北海道の企業で高橋さんの友人がオーナーをされている。エアシェアには熊本にも手配できる機体とパイロットがあることから、阿蘇サイクルツーリズムのコンテンツのひとつとしてエアシェアとの連携を活用できないか、実際に軽飛行機に乗り阿蘇ライドでよく行くコースを空から眺める体験をしてきた。

フライトした機体は富士FA-200-180エアロスバル。流れるようなシャープなボディライン、美しすぎるスバルブルー、尾翼の六連星、愛車レヴォーグに乗る身としては最高の機体だった。定員はパイロット含めて4名、高橋さんとビジネスパートナーの河合さんとご一緒させてもらった。

パイロットの方よりどこに行きたいのか尋ねられ、阿蘇山、北外輪山、新阿蘇大橋、阿蘇谷、ミルクロード、南阿蘇、俵山に行きたいと順に希望を話した。しかし、この日は強風の上に阿蘇山や北外輪山など山は雲に覆われて視界はなく、阿蘇谷も雲が低かったら無理かもしれないと言われた。要するに阿蘇方面をフライトするには「悪天候」とのことだった。

でも新阿蘇大橋付近は大丈夫と言われ光が射した気分になれた。その先の阿蘇谷に雲が出ていたら南阿蘇方面、それも駄目なら引き返して視界の良い菊池方面という30分の飛行コースが決まると管制塔にフライトプランを伝えられた。希望に少しでも沿うよう駐車場から、風の強さと風向き、雲の流れを見つめるパイロットの後ろ姿は、大げさに言うと堕落とまでは思わないけど恐怖を打ち消す威圧感が漂っていた。

エアロスバルはスライド式キャノピーだから乗り降りは簡単。翼には足をのせていいところがマークしてある。

そんなに窮屈ではない。マイクの付いたヘッドセットを装着したら全員で会話ができる。

前の席は左右に同じ航行計器が装備、練習機としても優秀な機体らしい。

アルファベットと英語によるパイロットと管制塔との会話により滑走路への進入の許可が出てスポーティーな機体が動き出す。

離陸は早かった。軽いからだろう、あっという間に空へ飛んだ。
旅客機の、あの無重力感とか、急角度に上昇するとか、シートに押し付けられるとか、そんな感覚はなかった。車輪の振動が消えたと思ったら舞い上がっていた。

しばらくすると機体が揺れ出した。目指す新阿蘇大橋付近は、カルデラ(スペイン語で鍋)の壁が唯一切れている立野峡谷、よっていつも阿蘇側から強風が抜ける「阿蘇おろし」が吹いている。空港に戻ってからパイロットの方が、揺れたのは北外輪山と南外輪山の稜線を超えた強風による下降気流、ダウンバーストのせいだと言われていた。「それに負けないようフルパワーで飛んだので燃費は悪かったよ」と笑って話された。

新阿蘇大橋に近づいてきた、ここは立野ダム上空、ダムのコンクリートを製造・貯蔵する7つのタンクも見える。

ついに橋が見えた!
真下が新阿蘇大橋、その先に長陽大橋、山に架かっているのが南阿蘇鉄道の第一白川線梁だ。

「可能なら旋回は1回だけする」、と言われていた通り、
「旋回するよ!」と、パイロットの声がヘッドセットから聞こえて機体が傾き出した。
思いのほか傾いた。グッと身体が真下に押し付けられた。緊張した。でも一番の見どころだ。写真を撮らなくては、動画は無理だ・・・

左奥から赤茶色の城川線梁、白川に並行する長陽大橋、そして新阿蘇大橋の全体が見えた。左の南阿蘇側は展望所「ヨ・ミュール」だろうか、下の赤い橋が阿蘇ライドで良く眺めていた南阿蘇橋だ。

旋回が終わると、ひときわ大きくなったプロペラの音、エンジンの響き、風を切る音、それにグッと傾いた機体が正常になった。隼に乗った体験が終わったような気がした。その時代にはないゴルフクラブを見ながら阿蘇谷を目指した。

高橋さんが「何、あれ!」と言われた。丸いドームの集まりはファームランド、空から見ると異様な感じだった。これから先、雲はなく予定通り飛べそうだった。

ビラパークホテルの上空、阿蘇の森、井上君宅、道の駅阿蘇は撮りそこなった。iPhone12の3眼は万能と思っていたが、しばらく操作が利かなくなって、やはりデジカメを持ってくるべきと後悔した。阿蘇の森に泊まっていた高橋さんが、オーナーに今日のことを言われていたので、大きな飛行機の音が聞こえたので家を出て手を振られたそうだ。後で「見えた?かなり低く飛んでたよ」と言われた。

田んぼが広がる阿蘇平野を進むと阿蘇神社が見えてきた。
「ここから引き返します」と機体が傾いた。写真を撮るには好都合になった。お陰で工事中の楼門の巣屋根に貼られた写真までくっきりと見えた。

宮地駅上空、ここはパイロットの方が阿蘇駅と間違って最後の旋回をされた。

阿蘇平野にこんもりと並ぶのは本塚と北塚

二重の峠上空、ここからかぶと岩、大観峰方面は雲に覆われていた。ここからまた機体が揺れ出した。行きほどはないにしてもこの辺りは気流が乱れるところのようだ。パイロットの方が「ごめんね、もうすぐ治まるから」とヘッドセットから聞こえて安心できた。

菊池公園上空、本来ならこのようにくっきりと阿蘇方面も見えたはずと、視界が良い菊池方面の景色を見せてもらって熊本空港へ

えがお健康スタジアムとパークドーム

滑走路が見えてきた。
最後の動画を見ればわかるが少し揺れ出したが怖くはなかった。

高度が下がっても無重力感はない。

着陸もスムーズで全く恐怖感はなかった。
新阿蘇大橋付近の進入前にかなり揺れたが、パイロットの方が「気分悪くないですか」と、その原因も分かりやすく説明されて気持ちの動揺は全くなかった。それに要所で現在地を案内されたり、「旋回する」、「折り返す」、「今からどこに行く」など、操縦以外にも何役もこなされて空のプロが招く快適な遊覧飛行だった。

ちょっと頑張ったサイクリングの後は、自分が走ったルートをサイクリングアプリで見るのが楽しみだ。地図上に引かれた自分の足跡を見ると、達成感に浸れるし、遠征した時には写真や動画とはまた違う想い出にもなる。また、山岳コースを走ったときは、どのくらい上ったか獲得標高で可視化することも満足感につながるものだ。

2021年、阿蘇らしい樹々の無い断崖の山肌を、つづら折りに阿蘇谷と北外輪山を結ぶ狩尾峠、通商ラピュタの道をヘリコプターから見る機会があった。100回以上自転車で上った道を上空からいろんな角度で見ると、立体的な山容は感激の連続だった。今回のプライベートの空から眺める阿蘇ライドは、費用はちょっといい旅館に泊まるくらいだが、空港に降り立った時の私たちの感想は、阿蘇ライドのフィナーレを飾るにふさわしい熱い体験だった。

軽飛行機で空を飛ぶ気持ち良さは自転車で走る感覚に似ている。家の中で過ごすような車や旅客機にはない緊張感は細胞のひとつひとつが活性化するように思えてくる。ちょっと風が吹けば煽られるし、身体にはいつも振動が伝わり、常に身構えているので居眠りなんてできやしない。そんな集中力と気持ち良さは、日常から離れた瞬間を漂っているようだった。

では阿蘇から眺める阿蘇ライドの動画をどうぞ。

(48) 空から眺める阿蘇ライド~飛行ルートの打ち合わせ編 – YouTube
飛行ルートの打ち合わせ編

(48) 空から眺める阿蘇ライド~もうすぐ離陸 – YouTube
もうすぐ離陸編

空から眺める阿蘇ライド~離陸編 – YouTube
離陸編

(48) 空から眺める阿蘇ライド~新阿蘇大橋上空編 – YouTube
新阿蘇大橋上空編

(48) 空から眺める阿蘇ライド~阿蘇神社上空編 – YouTube
阿蘇神社上空編

(48) 空から眺める阿蘇ライド~宮地駅上空編 – YouTube
宮地駅上空編

(48) 空から眺める阿蘇ライド~着陸編 – YouTube
着陸編

 

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