コルナゴ部長こと中尾公一さんレポート「阿蘇満喫グラベルライド」

コルナゴ部長こと中尾公一さんから最新レポートが届きました。
野焼き後の真っ黒な草原を走れるのは今だけ!!
そんな期間限定ライドを満喫してこられたレポートです💕
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3月20日の阿蘇満喫グラベルライドでは、道の駅阿蘇が連携している牧野の中から、気軽に自走で行ける ニベ塚牧野 と 狩尾南山牧野 の2カ所を選び、野焼きが終わったばかりの黒い大地を走ってもらいました。牧野で思いきり遊んだあとは、田んぼ道をつないで豊後街道を逆コースで回り、阿蘇MTBパークにも立ち寄るルートで、初春の阿蘇を存分に楽しんでもらいました。


この日のライドは、黒く焼けた独特の静けさと開放感の中を走るこの時期だけの特別なグラベルライドです。参加者は熊本だけでなく、福岡・大分・長崎からも集まり、女性3名を含む15名の方が、グラベルバイクだけではなく、マウンテンバイクや電動アシスト付きマウンテンバイク(E-MTB)など、さまざまなバイクで阿蘇の牧野を楽しんでもらいました。

阿蘇では草原のことを 牧野(ぼくや) と呼びます。
牧野はすべて私有地のため、私たち認定ガイドの案内がなければ立ち入ることはできません。また、牧野に入る際には 牧野保全料 が必要で、この日は参加者のみなさんから1,000円ずつお預かりし、道の駅阿蘇を通じて各牧野へお支払いしました。
この保全料は、草原を維持し、野焼きや放牧といった阿蘇の草原文化を守り続けるために活用されています。

グラベルバイクは、太いタイヤと低めの空気圧によって、その名の通り グラベル(未舗装路) を走るためのポテンシャルを備えています。マウンテンバイクは荒れた未舗装路や道なき道の走破性に優れていますが、舗装路はあまり得意ではありません。
その点、グラベルバイクはロードバイクの軽快さと、マウンテンバイクの走破性を併せ持つ 、いいとこ取り のスポーツバイクです。舗装路をつなぎながら未舗装路を長距離走るスタイルに向いており、まさに 阿蘇のフィールドにぴったり です。

そこで道の駅阿蘇では、グラベルバイクの魅力を阿蘇のフィールドで体験してもらうため、サイズ別に3台のレンタルバイクを導入しました。この日はバンバンさんにシェイクダウンをお願いしたところ、「楽しい! グラベルバイクがあれば、いろんなところへ1台で行ける」という感想をいただきました。
バンバンさんはロード歴が長く、さらにブルベの最高峰とされるフランスの1,200kmイベント「パリ・ブレスト・パリ」を完走された経験もあります。そんな方の言葉だからこそ、説得力があると思いまし、ロードバイクより断然乗りやすいので、女性の方にもぜひグラベルバイクに乗って頂きたいと思います。

道の駅阿蘇でレンタルできるのは、MERIDAのアルミモデル3台です。
レンタルは、私たち牧野ガイドが道の駅阿蘇から借り受けて提供する形で、お客様が直接レンタルすることはできません。料金は1台5,000円となります。
この日、バンバンさんが乗られたのは SILEX 400。装着しているペダルはフラットペダルなので、ご自身のビンディングペダルを持ち込んで交換することも可能です。

MERIDA  SILEX 400(XS:160~170cm)1台

MERIDA  SILEX 100(S:165~175cm  /  M:170~180cm)2台

阿蘇満喫グラベルライドに話を戻しましょう。
スタートして5分ほどで田んぼ道へ入ります。阿蘇の田んぼ道はまっすぐで長く、最初はゆっくりと景色を楽しみながら走るだけで十分に気持ちいい区間です。身体が温まってきたら、ペダルをグッと踏み込むと、グラベルならではの軽やかなスピード感が一気に広がります。


田んぼ道は、阿蘇五岳と北外輪山にぐるりと囲まれた見晴らしのいい景観の中を走るので、とにかく気持ちがいい区間です。初心者の方なら、この田んぼ道だけをつないで阿蘇神社方面や内牧温泉方面へ向かうグラベルライドでも、十分に阿蘇らしさを楽しめるでしょう。

田んぼ道の次は、ニベ塚の牧野の道です。
ここに入ると一気に視界が開け、眺めのいい草原景観が広がります。このエリアは阿蘇ネイチャーランドのポカールやパラグライダーのフィールドにもなる場所なので、使用されている時は立ち寄らずに通り過ぎます。

ここでしばらく遊んだら牧野道を走りますが、轍が深いのでモヒカンと呼ばれる真ん中が走りやすいでしょう。

それではニベ塚へアタック開始です。
最初に1段目があり、その上がニベ塚の頂上になります。動画はその1段目の半分ほどまでの様子です。

序盤はセメント舗装で、勾配が少しずつ厳しくなっていきますが、野焼きで黒く広がった草原のおかげで視界が大きく開け、気持ちよくペダルを回せます。
セメント道が終わると山肌の土の道に変わり、トレイルらしい雰囲気が増して、グラベル感が一気に高まります。

1段目の頂上に到着しました。ここまではほとんどの方が問題なく上れますが、ニベ塚の本当の頂上となる2段目は超激坂。E-MTBや相当な健脚の方でないと、上り切るのは難しいかもしれません。


この勾配ですからね。ここは脚力だけでなく、タイヤの性能がものをいいます。
空気圧やタイヤの太さ、ノブ(ブロック)の形状が合っていないと、すぐに空転してしまいます。特にこの日はトレイルがやや湿っていたこともあり、ロード寄りのスリックに近い私のタイヤではまったく上れませんでした。

標高573mのニベ塚頂上。周囲の水田地帯から70mほど高い360度の景観です。「ニ辺塚城 阿蘇惟之」と刻まれた石碑がありますが築城年代は不明のようです。このまさに激坂E-MTBやMTBの方、グラベルバイクも何名か足を着かずに上られたようでした。

一気に下って次は狩尾南山牧野へ移動します。

以前、砂利道だったところが立派に舗装されて、阿蘇のグラベルは減る一方なんて話していたら倒木が道を塞いでいました。

よしたまさんが撮影のため車で後ろから来られていたので、みんなで抱えて取り除こうとしますが無理、遠回りしてもらいました。舗装路なのに車は通っていないということですね。

乙姫の別荘地から林道に入ると、普段は鹿がよく出てくるので、今日も見せてあげられるかなと期待していました。ところがこの日は姿がなく、ちょっと残念でした。

狩尾南山牧野到着

この牧野は山の斜面にあるため、平坦なところは麓の50mくらいであとは上りになります。
まずはウォーミングアップとしてこちらを走ってもらいます。

ここには牧野道は1本だけでしたが、牧野の許可を取ってMTB用にコース造成をしています。ショートコースは3分1くらい上って下る清田あづささんのキッチンライドの定番コースと、半分くらい上るコース、それに一番上の牧野の境界まで上って来た道を下るか、MTB用に造ったコースの下りになります。


ここで一番向いているのは、坂道をもろともしないE-MTBでしょう。糸島からお越しのE-MTB乗りの夫妻は、みなさん1周のところお代わりされました。

山の斜面なので眺めは最高です。阿蘇谷の先には北外輪山、ちょうどラピュタの道が正面に見える感じです。リュックに弁当やお菓子にコーヒーなど入れて、景色を楽しみながらここだけで完結するライドもおすすめです。

途中からトレイルの区間の勾配のある上りになり、ニベ塚と同じくタイヤが空転するので私は押し歩きになりました。

T字路までが狩尾南山牧野です。
この先の牧野道は米塚へとつながっているので、隣接する牧野から走行の許可が取れれば、赤水線に出て坊中線で戻ってくるという、まさに夢のようなルートが実現します。

右が米塚、左に阿蘇五岳が並んで見えます。

ここが頂上。目の前に広がる素晴らしい眺めに思わず圧倒されます。道の駅阿蘇からわずか5kmほどなので、自走で気軽に来られる牧野です。

上ったあとのご褒美のダウンヒルですが、前日の雨で路面が滑りやすくなっていたため、注意しながらゆっくり下りました。ダウンヒルの模様は、よしたまさんの空撮でどうぞ。


ランチは、狩尾南山牧野の麓にあるコスギリゾート内の「カフェ&ベーカリー」にしました。中央に写っているのは店長でパン職人の上道大吾さん、通称ダイゴさんです。ダイゴさんは南阿蘇で、自家製天然酵母と熊本県産小麦を使ったベーカリー「パンダイゴ」を営んでおり、南阿蘇方面のサイクリングではいつもお世話になっていました。
2024年からはこちらの責任者となり、朝は7時30分からモーニング、昼はランチ、そしてイートインができるカフェと連携したパン屋として、新たな挑戦を続けておられます。

こちらに移ってからは、プレッツェルを新たな看板メニューとして打ち出されており、すでに多くのファンができているようです。

写真にありませんが私は岩塩をまぶしたソルトプレツェルが大好きです。

もちろんパンダイゴで人気だったパンも健在。

屋内席だけでなく、風が心地よいテラス席もあり、思わずワインを片手にゆっくりしたくなる空間です。看板メニューのプレッツェルは、カリッとした食感と絶妙な塩気が特徴で、ワインとの相性がとても良い一品だと思います。余計なスパイスを使わないシンプルな味わいが、ワインの香りをより引き立ててくれます。

車の通りが多い57号線沿いのカフェ&ベーカリーの前から、気持ちのいい下りのグラベルが続いています。奥山まで行かなくても、こうした道が点在しているのが阿蘇グラベルの魅力ですね。
では、動画でご覧ください。


次は田んぼ道をつないで豊後街道をいつもとは逆コースで走ります。

豊後街道には長めの階段があるので、今回はそこを避けて進みました。
雨のあとなら大きな水たまりができてスプラッシュが楽しめるのですが、この日は残念ながら水溜まりはなく、期待していた迫力のシーンはお預けとなりました。


こちらは内牧のMTBパーク。
今回はMTB系の参加者が多かったので、立ち寄ってみました。
上級者向けのジャンプコースもあり、ここで洗車もできるのでとても助かります。

内牧温泉にあり、道向かいには公衆トイレ、隣には阿蘇を代表するマーケットで弁当が豊富な「みやはら」。さらに、ハンバーグ定食やヒレカツ定食、カツカレーが美味しい「キッチンクニ」も目の前にあります。

参加者の方の自転車もご紹介しましょう。
熊本市からお越しの松田さんは、かなり以前に購入されたオリジナルブランドのMTBで参加されました。
ただ、タイヤ幅が30cと細めだったため、未舗装路ではかなり苦労されたようです。
それでも最後まで走り切られたのは本当にすごいことだと思います。

大分から参加された大城さんは、MERIDAのグラベルバイクを手に入れたばかり。
これで走れるフィールドが一気に広がり、これまでとは違う景色が楽しめるようになります。大分にも魅力的なグラベルがきっとあるはずなので、いつか一緒に試走してみたいところです。

糸島からお越しの加納さん夫妻は、ペイントからパーツまで細部にこだわったE-MTBで参加されました。色合いの良いペイントにステッカー類が映えており、DT SWISSのホイールにIRCの「TANKEN」を組み合わせた足まわりが、さらに迫力を増していました。
IRCのグラベルシリーズには「BOKEN」というモデルもありますが、ネーミングがまたいいですね。

極めつけは、熊本市の前田さん。ホイールを ZIPP 303 XPLR に新調されていました。
横から見たときの存在感もさることながら、40mm幅タイヤに最適化されたワイドリムのおかげで、低い空気圧でも安定して走れる、まさにグラベル専用の新世代ホイールです。
内幅32mmにハイト50mmという、グラベルレースに特化した設計で、後ろから見ていると「本当に40c?」と思うほどの迫力がありました。
前田さん曰く、「下りはメッチャ早いです」。

今回の阿蘇満喫グラベルライドでは、阿蘇ならではの雄大な景色と、多彩な路面、そして参加者それぞれのこだわりのバイクが相まって、とても豊かな時間になりました。
ニベ塚の激坂、焦土となった狩尾南山牧野の荒々しさ、安定の豊後街道、そして内牧のMTBパークまで田んぼ道をつないだ阿蘇グラベルには「走って楽しい道」が本当にたくさんあります。
そして何より、参加者それぞれのバイクによる物語がライドに彩りを添えてくれました。
阿蘇のグラベルは、経験やバイクの種類に関わらず、誰もが自分なりの楽しみ方を見つけられるフィールドです。これからも、阿蘇の草原文化を守りながら、グラベルの魅力を多くの方に届けていければと思います。

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