コルナゴ部長こと中尾公一さんから最新レポートが届きました。
2月7日にUBUYAMA PLACEで開催した「産山村雪上マウンテンバイク100分耐久ライド」へ合流したライドのレポートと、翌日1年のうちに数回しか体験できない銀世界のスノーライドレポートです。ご覧ください(*’ω’*)
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阿蘇満喫MTBライドを「産山村雪上マウンテンバイク100分耐久ライド」に遠征して開催しました。このイベントは、会場となる「UBUYAMA PLACE」の敷地内に作られた1.3kmのコースが舞台となり、前半50分、後半50分の100分に何周できるかを競う耐久レースです。

本気で走れば過酷なレースになりますが、コース内に大きなガラスの温室のような建物があり、そこがメイン会場兼ピットになりますので、屋外の寒風を遮断し、焚き火やストーブで暖かく過ごすことができます。

また、温かいコーヒや食べ物の販売、それに持ち込みも出来るので休憩しながら幅広い人が楽しめるようになっています。

ヨシミちゃんが温まるよう酸味と辛みが美味しい中華料理のサンラータンを販売されていました。
昨年は文字通り「雪上マウンテンライド」となりましたが、今回はスタート前こそ一面の銀世界だったものの、集合時間には残念ながら雪が溶けてしまいました。
いよいよスタートです。最初は平坦ですが、このあとアップダウンの厳しいコースになります。
この終わりから下り、そして長い上りになり、E-Bikeの方に抜かれていきます。

雪はなかったものの強風に霰(あられ)が舞う過酷な100分となり、普通なら心が折れてもおかしくないのに、逆に参加者の気持ちは奮い立ったようでした。

顔に当たる霰(あられ)が痛くて、思わず手で顔を覆って凌ぎました。

コースになるガラスの倉庫のメイン会場で周回のカウントをします。それと熱い応援に励ませされて寒風の中へ・・・

私も何度もピットに入ろうと思いながら踏みとどまり、100分間走り切ることができました。

私は現在オフ期で運動不足を感じていたからこそあえて走り続け、久し振りに達成感が得られました。この荒天の100分は今、思い返してみても妙に誇らしくなります。

企画・運営をしてくれた橋本君、上野君、ショウ君、本当にありがとうございました。参加された27名のみなさん、次回も北阿蘇を盛り上げるためにぜひまたお越しください。今回は雪がなかったこともあり、グラベルバイクでも十分に楽しめるコースだと感じました。

続いて2月15日に小国で開催される阿蘇満喫グラベルライドをプロデュースしてもらっている小国町地域おこし協力隊の上野幸紀さんが主催する交流型サイクルイベント「BEAR CUP 90分耐久チャレンジ」を紹介します。このイベントも阿蘇満喫MTBライドの遠征開催という位置付けになります。

3月8日、昨年に続いて開催されるこのイベントは、山の中に佇む一軒家カフェ「Forest café BEAR」の敷地内に設けられた特設コースになります。このカフェは阿蘇郡小国町の山頂にあり、オーナーのジョージさんはマウンテンバイク、特にダウンヒルの経験豊富な方です。当日は貸し切りとなり、薪ストーブのある店内でくつろいだり、眺めの良い庭で遊んだりと家族連れでも楽しめるイベントになっています。

ジョージさん夫妻は福岡で長年カレー専門店を営んだ経験があり、その技を活かした「BEAR’s CURRY」はカフェの看板メニューです。当日の食事は事前予約制で、このカレーが提供されますので、「BEAR CUP 90分耐久チャレンジ」にエントリーされる際にぜひ合わせてご予約ください。

「産山村雪上マウンテン」の翌日、阿蘇が銀世界になりました。
過酷な100分を走り切ったご褒美でしょうか、こんなチャンスはないと草原のスノーライドに向かいました。
4駆の軽トラで町古閑牧野のスノーライドに期待して箱石峠経由で向かったところ、道にはしっかり積雪があったものの、牧野内にはほとんど雪がありませんでした。そのため、ミルクロードからスカイライン展望所へ移動しました。

ミルクロードに入った時点では道路にほとんど雪がなく不思議に思っていたら、大観峰方面から菊池渓谷方面へ向かう除雪車が何台も行き交っていました。

スカイライン展望所に到着すると、そこから見下ろす阿蘇谷は一面が真っ白な銀世界でした。思わず軽トラから降りて写真を撮ろうとドアを開けた瞬間、爆風と冷凍庫のような空気が肌を刺し、慌ててドアを閉めて防寒具とグローブを身につけました。
車内は暖房で20度以上あったのに、外は体感でマイナス8℃を下回っていたと思います。阿蘇谷を眺めながら走り出そうと思っていましたが、風が厳しすぎて危険でもあるので、無理しないでもう少し風の影響を受けにくい場所まで車で移動することにしました。

遠回りになりましたが西小園牧野に入ることができました。やや風はおさまったものの雪が風で飛ばされないところは10cm以上の積雪が続いていました。それに写真を撮ろうとグローブを外すと10秒でかじかみ、20秒で感覚がなくなりそうでした。

遠くに広がる真っ白な阿蘇谷を眺めながら深い雪の牧野を走るとまるで別世界でした。タイヤが雪を押し分ける感触、空気の冷たさがむしろ心を澄ませてくれる感覚、横風をヨットの帆のようにしてグイグイ進む楽しさ、この状況を走っている自分が信じられないという興奮でした。

牧野の奥は冷たすぎる強風と肌を刺す吹雪、一気に奪われる視界にこれがブリザードかと思いました。そんなとき枯野の近くで落ち葉が転がっているのかと思ったら、5cmほどのカヤネズミが雪の上を動き回っていました。
わずか数グラムでも、私のタイヤの跡のように、ちゃんと自分の痕跡を残しながら時に頭を上げ右に左に、そのうち雪の中にもぐっていなくなりました。極限の中で現れた小さな命の動きは、吹雪の荒々しさとは対照的で、あのわずかな体で必死に生き抜こうとする姿はちょっと感動でした。
素晴らしい体験でしたが途中でスマホが動かなくなりました。リチウムイオンバッテリーは0℃以下のような低温環境には対応できないようです。それでも牧野を走っていましたが、MTBのシフターが凍って、それも運悪く重いギアに入れたところでしたので雪上は走れなくこれで終わりにしました。

このように、自然の厳しさと美しさが一度に押し寄せる体験こそ、阿蘇を走る醍醐味だと思います。天候は気まぐれで、思い通りにいかないことも多いですが、その先には必ず予想を超える景色と感動が待っています。だからこそ、サドルの上でしか味わえない阿蘇の冬を、ぜひ自分の脚で走りに来てほしいと思っています。
雪の中を走るというのは特別な体験ですが、天気予報の精度も上がり、条件さえ整えば誰でも挑戦できる時代になりました。いつかスノーライドも、阿蘇を走るサイクリストの新しい楽しみ方のひとつになればと思っています。
