コルナゴ部長こと中尾公一さんから最新レポートが届きました。
1月25日(日)に開催した阿蘇満喫グラベルライドのレポートです。
雪景色のライドもいいものですね💕ご覧ください
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昨年も経験したが雪の積もる林道をグラベルバイクで走ることは、普段のグラベルライドでは味わえない特別な魅力がある。冬の大自然の中で味わう静寂、真っ白な雪景色、そして未踏の道を進む冒険心は、わたしたちサイクリストを惹きつけてやまない。

今季最強・最長寒波の影響で阿蘇山が雪化粧した1月25日、残雪を期待して北外輪山の麓の林道や豊後街道を走る阿蘇満喫グラベルライドを開催した。集合は寒さが薄れた10時、終了は阿蘇谷に底冷えが始まる15時、昼食は人気店「しんちゃんうどん」、無理なら内牧の食堂。寒さ対策を万全にして、雪道以外にも田んぼ道の凍った水溜まりや、樹々に積もる雪、それに阿蘇らしい冬の風物詩という季節限定の美しい景色をオンロードで繋いで案内した。

みなさん集まると機材チェックが定番だ。グラベルライドを道の駅阿蘇でスタートして1年になるが、そこで出た答えとして一番大事なのはタイヤ。パンク回避と空気圧を下げることにより快適さとトラクションを追求できるチューブレスタイヤがベスト。

クリンチャーは何度かパンクした人がいたがチューブレスは1度もなかった。幅は40~45C。タイヤの種類は、泥や砂利をしっかりとキャッチするため、未舗装路での走破性が高いブロックタイヤ、もしくは舗装路にも未舗装路にも対応するセミスリックタイヤ。これは好みに分かれるところだが、ある程度ノブ(溝の深さ)がないと他の人に付いていけないので、前輪はブロックタイヤで後輪はセミスリックタイヤという選択をしている人もいる。

道の駅阿蘇を4名のみなさんとスタートして、すぐに荒れた田んぼ道から雪が残っている水無川へ行った。タイヤが砂に埋もれてグラベルバイクでは難しいが一気に心拍が上がって寒さが消えた。

265号に出て箱石峠方面に少し行って左折すると、乗馬クラブ「阿蘇ホースクラブヴァンス」があり、今の時期ここの馬は「ウェザビータ」という馬の防寒着を着て可愛かったので、みなさんに見せてあげたかったが、この日は納屋にいたようだった。(写真は以前撮ったもの)

遠くから凍った古閑の滝が見えたが、自転車を置いて滝までが結構歩きがあるのでこの日は諦めた。これは昨年撮った写真、古閑の滝は約100メートルの落差があり、冬季にはその全体が凍りつく様子が見られ、氷の華や氷の羽のような美しい氷瀑が形成され冬の阿蘇ならでは景観のひとつ。

今年開通する4.8kmの滝室坂トンネルの工事現場近くから田んぼ道に入った。ここは阿蘇らしい見通しのいい一直線の田んぼ道がいくつもあり、スピードを出せば砂利を飛ばしながらスリリングな走行ができる。しかし、この日は強めの向かい風だったのでしばらく攻めてみたがすぐにおとなしく走った。

轍を並走して走ることもグラベルライドの魅力だ。横には井手、用水路があり渡り鳥が多く、黒川沿いを入ると、そこら中に鴨だろうか数十羽の群れが次々飛び立った。冬の鴨は美味いので狩猟免許と狩猟者登録をすれば、捕獲数量、猟法、猟区、狩猟期間等の制限内であれば狩猟は可能なのだろうか。父が狩猟をしていたので子供のころ鴨はご馳走だったことを思い出した。

11時50分、中通古墳群近くの「しんちゃんうどん」は、田んぼに囲まれた集落の中にあり道沿いの小さな看板が目印だ。店構えは普通の家、玄関に暖簾がなく、結び目がある白い綱が下がって、「これが暖簾かも知れない」という感じでひたすら控えめな印象。

玄関近くにはこの付近でよく見る湧き水が勢いよく自噴しており、阿蘇カルデラが育んだ天然水で「うどん」も「つゆ」も作られていると考えると期待感が高まる。ボトルの補給にもよくてペットボトルの110円が浮く。

「しんちゃんうどん」は初めてだった。店に入ると実家に帰ってきたような広めの畳敷きのスペースで、年配の女性から人数を聞かれて6名掛けのテーブル席に案内してもらった。先客は4組だったが私たちの後に次々に客があり、すぐに満席になったのでここは12時前には行くべきだ。

注文したのは3名が「肉うどん定食」で1名が「きつねうどん定食」、私は事前に調べていたので迷わず名物の「豆乳キムチうどん定食」にした。阿蘇らしい「ホルモンうどん」も人気らしいが次回とした。それにしても安いと話していると、気さくな年配の男性の方が、「4年前から値上げしておらんとですよ」と話されて、今後もこの価格で頑張ると言われていた。この方が接客担当のお父さん、厨房は息子さんの「しんちゃん」でお母さんが補助をされて親子三人で頑張っていらっしゃる。

注文して10分ほどで料理が並んだ。定食はうどんに鶏おにぎりが2個と薬味の漬物に小鉢、そしてコーヒーゼリー付きで今時1000円でお釣りがくる。ポカポカの店内、席の横にはストーブがあって冬装備のウエアを次々に脱いでいくほど天国の居心地だった。

初体験の豆乳キムチうどんは超満足の美味しさだった。
具はキムチ・豚肉・ねぎ、つゆは豆乳と控えめなキムチの風味が絶妙に配合され、豆乳独特な風味は薄くなってあっさりとしながらも濃厚な味になっていた。手打ちのモチモチ食感のうどんは、やわ麺系の”つるっ”と滑らかな食感。一般的なうどんよりも細めで稲庭うどん位の太さできしめんのような幅広。細く平べったい麺が混じっているのは店内製麺の証なのだろう。
鶏おにぎりも美味しかった。いつもつゆは半分くらい残す方だが最後まで飲み干した。その後も喉の渇きはなかったので塩分はかなり控えめだったと思う。隣の前田さんは、美味しそうな香りが届いたのだろうか「次回は絶対、豆乳キムチうどんにします」と言われた。
阿蘇と言えば「あか牛丼」だが高価すぎて私たちには手が届かない。そこで「豆乳キムチうどん」や、阿蘇の食堂に必ずあるのがホルモン料理なので、ここの「ホルモンうどん」も大いに気になるところだ。せっかく阿蘇に来たのだからどこでも食べられるようなものではなく、「しんちゃんうどん」が秘かな阿蘇のごはんにお勧めだ。

「しんちゃんうどん」から4kmほどで大観峰の麓近くの小倉林道に入る。林道入口は山の神が歓迎するかのように雪道になって冒険心がかき立てられた。その先に工事の看板があった。舗装になるらしい。ここは来る度に荒れた道に硬く砂利が敷かれて、グラベルライドとしては走りやすくなった分面白みが欠けてくる。全線舗装されるのだろうか・・・

212号、蛇の道、麓に降りる4差路までは一本道、雪の林道ならではの美しさと走行感をそれぞれのペースで楽しみながら進んだ。私のタイヤはノブが少ないセミスリックに近いので一番後ろからひとりで走った。静寂な森、聴こえるのはタイヤの下で雪がきしむ音、雪道に自分だけの轍を残す感覚は格別だった。
小倉林道の未舗装の路面や悪路の上り下りは阿蘇で一番のグラベルコースだと思う。それが積雪するとまったく新しいフィールドに変わりチャレンジする楽しさが倍増する。

東京から短期の単身赴任で阿蘇に来られているMTB乗りの久米さんは、満喫ライドのMTBとグラベルライドに毎度参加されていたが、ついにグラベルバイクを手に入れられた。
「あまりにみなさんが楽しそうだったので・・・」と、笑顔で話された。選ばれたのはスペシャライズドのDIVERGE E5。あと2ヶ月足らずの阿蘇だがグラベルにはいい季節なので走り込んでいただきたい。

次のグラベルは田んぼ道をつないで豊後街道へ

日陰には雪が残っていた。グラベルはソフトだが面白い。小倉林道とはまた違うグラベルの楽しさがあった。それに長い階段がある・・・

以前撮った写真だがこのように階段部分は土で段差はそれほどない。MTBは行けるがグラベルバイクで降りた人は数名だった。しかし、この日は久米さんが何の躊躇もなく階段降りされると、よしたまさんも前田さんも後に続かれた。私は途中まで、星さんは安全第一に歩きだったが、降り方を習えば行けそうな感じで難易度は少し高いがコースのアクセントには良さそうだ。

これも以前の写真だが長い階段の先には水無川の狭い階段の下りと上りがある。下りはまっすぐ自転車を抱えれば降りられるが、上りだと前輪が階段に当たって苦労する。そこで自転車を逆向きの後輪を先にして上ると問題がない。

豊後街道も雪が残りいつもとは違うグラベル体験ができた。

残り少ない阿蘇滞在の久米さんにスノーライド体験してもらって一安心。

ニベ塚が野焼きされていた。
次は野焼きライドを考えねば、忙しい。

この日のライドの収穫は、「阿蘇ごはん」としての「豆乳キムチうどん」は定番になりそうだ。11時開店なので少し早めに行けば10名くらいは入れると思う。12時以降並ぶと待ち時間は長くなりそうだ。というのも店の方は「回転させる」はあまり考えておられないようで、食後も「ゆっくりしていきなっせ」と声を掛けられるくらいなので客の滞在時間は長いだろう。

距離も上りもちょうどいい感じだった。
雪の阿蘇グラベルライドの感想として、雪の林道は軽トラックの踏み跡がある場合、凍った段差になっているところがあるので油断できない。山水が流れているところはアイスバーンになって要注意。雪が深い上りは後輪が空転しないようトルクと重心のバランスが必要だ。低速でバイクをコントロールしながら進むことで、高い達成感とチャレンジ精神を享受できる。幅広のタイヤと頑丈なフレームで未舗装・悪路はもちろん、雪の林道にも負けない走破性は感動だった。まだまだスノーライドのチャンスはある。グラベルバイク、買って損はない。

最後に右から2番目のよしたまさん(Instagram:yoshitama3)は、熊本でグラベルイベントの実現を目標に全国のグラベルライドに参加されている。その魅力を伝えるために、最近手のひらサイズのフォローモード付ドローンをリュックに入れて走られている。今回、平坦で広いところで撮影されたので2編に分けて紹介しよう。
