コルナゴ部長こと中尾公一さんから最新レポート「ツールド九州2025阿蘇ステージ観戦ライドが届きました!!
晴天に恵まれた「マイナビ ツール・ド・九州2025」
美しい九州を世界に思いっきり発信できたのではないでしょうか?!
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マイナビ ツールド九州2025 熊本阿蘇ステージ観戦ライドを開催した。前日には自転車仲間が福岡ステージの観戦ライドに誘ってくれたので合わせてレポートする。まずは福岡ステージから紹介しよう。
集合場所は九州新幹線の筑後船小屋駅。この駅を中心に東西約4kmに広がる福岡県最大の公園、県営筑後広域公園がツールド九州福岡ステージのスタート地点になる。駅から遊歩道でスタート地点まで行ったが何しろデカい、一般的なスポーツ施設(プール含む)以外に、ドッグラン、スケートボード場、BMXパーク、物産館、温泉施設、BBQエリアにはテントも張られていた。遊歩道にはパイロンが並んでいたのでスタートして公園内のパレード走行があるようだった。
コースは、筑後広域公園をスタートして八女市の16.74kmの周回コースを6周回して、旧国鉄矢部線の黒木駅跡でフニッシュする120kmの熊本阿蘇、宮崎・大分ステージと同じく国内では貴重なラインレースになる。
観戦はオープニングセレモニーを見学して、交通規制のない抜け道をつないで2級山岳のKOMポイントを見たあと、地元サイクリストだけが知る道でフニッシュ地点を目指す欲張りな観戦ライドだ。
10月とは思えない暑さのなか、時間を追うごとに観客が増え会場は熱気に包まれてきた。久し振りに会う自転車仲間も多かったが、驚いたのは私が内牧温泉の旅館にいたときに、劇場版弱虫ペダルが2015年に公開されて全国からファンの方が聖地巡礼のように来られていて、そのなかの2名の女性の方と再会したことだ。現在はスパークル大分のファンになり、各地で開催される大会の観戦を趣味にされているとのことだった。
昨年大会優勝のフランスチーム、トタルエナジーズの通訳にレイコさんがいらしたのでボトルを分けていただいた。このボトルはMade in Nederland、珍しいオランダ製だった。
新城幸也選手と奥さんのサイクルフォトグラファー飯島美和さんにお会いできた。
別府さんも気軽に写真を撮らせていただいた。
こちらは辻啓さん!
ほかにも各チームの監督や選手も訪ねていたようだ。
チーム紹介が始まるといよいよ盛り上がってきた。
ステムに貼られたレース情報
山の絵がオレンジロードの6回のKOM(山岳賞)、SPは津江神社の3回のスプリントポイント、それぞれ距離が書かれている。
新城選手の歯切れのいい挨拶を聞いてKOMポイントへ移動することにした。
最初にレースを見たのは黒木西小学校近くの796号、通過予測時間近くなると長い人垣になった。
下りから街中を一気に駆け抜けて、そのスピードは60kmは軽く超えていそう。
続いてKOM
ロードレースは選手と観客の距離が近いので声援は選手に届いている。ただ真剣勝負のところでは反応はしてくれないが、選手やチームの名前を呼ぶだけでもきっと嬉しくなるだろう。
取材ヘリが2機飛んでいるのでどの辺にプロトンがいるのかが分かる。
2回見てフニッシュ地点へ移動した。
フニッシュには間に合ったが道路を横断することが出来ず大藤のところで観戦した。
優勝は新城選手のチーム、ソリューションテック・ヴィー二ファンティーニのキリロ・ツァレンコ、新城選手は日本人最高位の14位に食い込んだ。レースの模様はダイジェスト版でどうぞ。
翌日の熊本阿蘇ステージ観戦ライドは14名の参加者を迎えて好天のなか開催した。
コースは幸せの一本道が終わる高台で観戦したあと、フニッシュ地点に移動して観戦する走行距離60km、獲得標高435mになり、ゆっくりとしたペースと2班に分けてスタートした。
観戦は絶対ここと決めていた幸せの一本道の高台に到着、3.5km先からプロトンが迫ってくるベストポイントだ。2名だけ先客がおられたが後から来る人もいなく貸し切り状態のようだった。
参加者の方のワンちゃんは、オフィシャルジャージをリメイクしたもの、ポケットには携帯食がちゃんと入っていた。
道の駅阿蘇8時集合してブリーフィングのあと9.4km走り8時45分到着。選手たちが来るのは平均速度40kmの場合9時47分、44kmの場合9時41分、たっぷり時間があるのでその分楽しめる。2周目まで観戦するとフニッシュに間に合うか危ういので1周目だけにしていた。
さて、ヘリの音が近くなるとコミセールの車両のあとニュートラルサポートのマビックのバイク、いよいよだ。
そしてシマノ
プロトンが来た!
応援ハリセンと鐘が鳴り響く・・・
鳥肌が立つ、
だっていつも走る道を覆い尽くす集団、
その後ろにはチームカーの列
数名集団から飛び出した、
国造神社を上ってミルクロードに出た1級山岳のKOM狙いだ。
あっという間だったが感激の余韻は続いた。阿蘇谷を横断する一本道の先に阿蘇五岳、これ以上ない阿蘇サイクルスポーツの絵に間違いない。
尾山さん撮影素晴らし過ぎる光景だった。
私たちが到着する前、すでにロードバイクが数台あったが、そこに人はいなかったので国造神社の先の上りを観戦しに行った人たちだろう。あとでネットをみたら佐伯の浜田さんの激坂を上るクライマーの動画あったので紹介しよう。
ストラバのセグメント「国造神社~手野の名水」1.37kmは、ベルギー開催のフレッシュ・ワロンヌ の中で3回登場する「ユイの壁(Mur de Huy)」の距離と難易度が似ているのでミユキさんに作ってもらった。
この日の選手たちの記録がこれだ。
1位のTEAM UKYOのAlessandroha(3分34秒 23.2km/h)はこの日の山岳賞3位、トタルエナジーズのJordanは山岳賞4位、私の記録は7分33秒 10.9km/h、みなさんも是非この坂に挑戦し、出来れば23km/hで走れるだけ試していただきたい。
フィニッシュ地点の南阿蘇村役場に着くと、昨年観戦したところが有料観覧エリアになっていたので、さてと思ったところ誰かがいいところへ誘導してくれて観戦場所を確保しその時を待った。
VC福岡のサポーターのみなさんは熱気があり、Tシャツ着て応援してくださいと触れ回ると一気に赤色に染まっていった。
一段上が見晴らし良いのでここで見届けることにした。
MCの声が熱狂に変わってきた。どうやら逃げではなく集団ゴールになりそうだ。
鳥肌物の集団ゴールになって最高に盛り上がった。
そんな熊本阿蘇ステージハイライト動画をどうぞ。
熊本阿蘇ステージの個人的に一番好きなところは、やまなみハイウェイ、ヒゴタイロード、ミルクロードという草原景観の道だ。これは阿蘇特有のものであり、なにより自転車で走る魅力に溢れている。また、この草原景観の道に加えて、観光地である阿蘇神社付近から3.5kmの直線を経て、厳しい上りの3.5kmの一級山岳が含まれる30kmの周回コースを2周する設定も素晴らしく、これは阿蘇サイクリングコースの定番になると思う。
興奮冷めやらずというなか、優勝したドリース・デポ―テルのチーム、アンテルマルシェ・ワンティの監督として来られている大門宏さんと2年振りにお会いした。今年の阿蘇ステージは最高にいいコースだったと真顔で話された。ただ、フニッシュ地点が狭いので、阿蘇の場合は費用も手間も広さも確保できるスタートとゴールが同じ場所の方がいいのではと提案された。
ゴールしてから海外の選手は、疲労困憊の上に車両と人混みの中を通り抜けチームバスに戻らなくてはならない。確かに役場入口付近の大渋滞を自転車で通るには安全でないことは間違いない。それと観戦者用の駐輪場が昨年は役場内だったが今回は500mほど離れたところの未舗装の空き地だった。ここに行くにはセメント道の急坂もあり、自転車を置いて歩いて降りる時には、サイクリングシューズなので滑りやすく、自転車乗り目線ではないと多くの方が感じられたと思った。
翌日、92名が駆け抜けた24時間後の阿蘇ステージ周回コースをUBUYAMA PLACEから走ってみた。道路にボトルや補給食が落ちていないか少し心配だったので、見回りも兼ねて波野の阿蘇望橋を経由して箱石峠から周回に戻って1周した。補給が行われた国造神社の先とUBUYAMA PLACEの先にジェルが少し落ちていたが、ベタベタしているので回収はしなくて、運営をされていたLocal Gainさんにその場所を伝えて回収してもらった。
この日は静かでいつもの阿蘇の道だった。
また来年を楽しみにいろいろと出来ることをやっていきたい。