コルナゴ部長こと中尾公一さんから最新レポートが届きました!!

コルナゴ部長こと中尾公一さんから9月7日(日)に開催した満喫ライドの最新レポートが届きました。
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ロードバイクで走る阿蘇満喫ライドを久し振りに開催した。
どこを走るか迷ったが最近御無沙汰のところを巡るコースを考えて、2016年熊本地震で被災した旧東海大学阿蘇キャンパスも初めての方がいらしたので急きょ立ち寄ってみたりもした。そんなやっと涼しくなってきた阿蘇を巡るライドが面白かったので紹介しよう。


参加されたのは熊本から3名、大分と長崎から各1名の方が阿蘇を走りに来られた。
コースは、放牧の牛馬を眺めながら坊中線を上り赤水線で南阿蘇へ。南阿蘇の井手の道がロードでも走れるのでそこを走って、昼食は道の駅あそ望の郷くぎのを予定して高森駅経由でサクラミチから日ノ尾峠で帰ってくる距離60km・獲得標高1200m、ゴールは15時から16時を想定して案内した。


車が通らない木陰の道となる旧登山道で坊中線に出ると、阿蘇五岳まで広がる草原に放牧の牛や馬が元気に草を食む定番の景観が目に飛び込んできた。思わず「阿蘇はいいな」と声が聞こえてきたが、自分の庭みたい私も「いいな」とため息をついた。


農家の方がお孫さん連れて馬に餌やりに来られていた。話してみると放牧しているのはみんな雌の繁殖用だそうで、それぞれ名前も付けられてペットのように可愛がられていた。


9時に道の駅阿蘇をスタートすると坊中線、通称阿蘇パノラマラインは阿蘇観光のメインルートだがこの時間は車が少ない。阿蘇駅から草千里・阿蘇山上ターミルを往復する登山バスの始発は9時40分、阿蘇に宿泊している人はほぼ9時頃のチエックアウト、遠方から車で訪ねる人も10時過ぎにこの道に入られる人が多い。よって10時くらいまではとても気持ち良く走れて、穏やかな風景に似合うサイクリングを楽しむことができる。


上るにつれとても涼しくて別世界にいるようだった。
このあと赤水線で米塚を見ながら下る豪快なダウンヒルだが、途中トイレがある自然公園米塚圓地で一息入れて安全に下れるよう心掛けた。ここまで走ってみなさん足が揃っているとみた。そこで寄り道しても余裕の時間配分になりそうだったので、急きょ阿蘇ファームランドの先から「熊本地震震災ミュージアムKIOKU」に行った。


ここにはサイクルラックがあっていつも係りの方が気持ち良く対応してくれる。


回廊型のフィールドミュージアム「熊本地震 記憶の廻廊」には、震災遺物の展示や当時を振り返るシアター、各種プログラムを通して熊本地震の被災の様子、その発生メカニズム、そして防災について学ぶことができる。


しかし、私たちはそこまでの時間の余裕がなく廻廊内は省いて震災遺構となる被災した旧東海大学阿蘇校舎とONE PIECEロビン像を訪ねた。

旧東海大学阿蘇キャンパスは、牧場と農場の一帯型の大学で全国から約1000名の学生が学んでいた。2016年4月16日午前1時25分に起きた熊本地震の本震の際、南阿蘇村では震度6強の激震に見舞われ学生を含む31名の方が亡くなった。

正面玄関のエントランスホールには地震断層が現れ、壁が崩落し床面に何列もの亀裂や隆起が生じた。玄関前のアスファルト舗装には多数の亀裂や段差になり、波打った状態で駐車してあったスクールバスはタイヤが地面に埋まり走ることができなったという。


ここにあるロビン像は「ワンピース」の作者である熊本県出身の尾田栄一郎さんが、熊本地震の義援金として多額の寄付をされ、「ONE PIECE熊本復興プロジェクト」が始動、そのプロジェクトの一環として特に被害大きかった地域にワンピース像10体が設置された。
「考古学者」のロビンは、『南阿蘇村の「復興」が花開くよう、歴史の語り部として研究を重ね、記憶と教訓を語り継ぐ手助けを行う』という願いを込めて設置されている。


昼食はいつも混みあっているが、人数の問題で道の駅あそ望の郷くぎのを予定していた。しかし、予定より早く行程が進んでいたので、初めての店だが気になっていた11時オープンの南阿蘇の台湾料理の店に開店直後に間に合いそうだったので行ってみることにした。
思った通り一番客として入れた。以前どこかで食べて美味しかった訳でもなく、何となく「台湾ラーメン」と決めていたので迷わず注文した。味はというと、あっさりしていて、メニュを見ると「あっさりしょう油味」と補足してあり、ここまでの疲労により塩分を求めるカラダにはもう少し濃厚さが欲しかった。
私たちのすぐあとに来たグループや家族客は、中華風の焼きそばや1500円の定食を頼まれていたのでそちらがこの店の人気メニュだったのだろう。でもカロリーや塩分のことを考えると控えめで良かったのかも知れない。


台湾料理店のすぐ近くにある先日好評だった南阿蘇の井手沿いの未舗装が多い道を走った。試走を含めてロードバイクで1回、グラベルバイクで3回走ったが、やはり太いタイヤで低い空気圧のグラベルバイクに比べると、ロードは乗り心地が極端に悪くなり安心して走る走行感には欠ける。でも近くの竹崎水源からきれいな水が流れる井手(用水路)沿いの道は気持ちのいいものだった。


MTBもロードもグラベルも経験豊富で、ここも一度走られたことがある緒方さんが曲がり角の苔で前輪が滑って落車された。スピードは出ていなかったので怪我はなかったがやはり空気圧の高く細いタイヤのロードバイクは注意が必要だ。


竹崎水源でちょっとクールダウン。坊中線を上っているときは涼しかったが南阿蘇に降りてくるとかなり暑い。このあと高森方面に向かった。


南阿蘇鉄道の見晴台駅の裏を通ると、車が数台停まっていて、これはワンピース号目当てだろうと久し振りに立ち寄ってみた。参加された方に午後の紅茶のCM撮影はこの駅が舞台であったことを説明すると興味を示され、気付いたときには午後の紅茶だけの自販機でこれを買い、駅名の見えるところでスマホを向けられていた。


駅舎内に今も張られている午後の紅茶の年代別のポスター。
2016年冬にキリンビバレッジ「午後の紅茶」のテレビCMが見晴台駅を舞台に撮影され話題になり、完結編となる2018年のシリーズ第4作まで上白石萌歌さんが出演された。以降CM放送をきっかけに、何もない辺ぴな小さな駅に全国から多くの人が訪ねるようになった。


無人の駅舎のテーブルに「ふれあいノート」が置かれている。これは当時の地区長さんがここに来た人の様々思いを残されるようにと置かれたものだ。上白石萌歌さんが実家の鹿児島出身に帰られる際にこの駅舎ノートに感謝の言葉を書かれていた。

そうこうしているうちにワンピース号、サニー号トレインが来て、いつもながら待機している人たちがホームや線路の近くでスマホや一眼レフカメラを身構えた。


若い女性やカップルに混じり、はたからみれば「自転車おじさんたち」もスマホで撮影され奥さんや娘さんに自慢するそうだ。ということで午後の紅茶総集編の動画をどうぞ。

続いて高森駅へ行くと連結されたワンピース号とトロッコ列車を始めて見た。


構内には上白石萌歌さんの色紙。南阿蘇鉄道が全線開通した日に自身のSNSでお祝いの言葉を発信されていたという。


ワンピース号の車内。
この企画も「ONE PIECE熊本復興プロジェクト」の一環だ。


最後は日ノ尾峠だ。アプローチとなる根子岳に近づいていくサクラミチもいい。普段は放牧されている牛がこの道に寝そべっていてそれを避けながら走るのだが、数か月前から途中の山の斜面の工事があっているので下へ移動されているのが少し残念。
鍋の平キャンプ場から峠まで2.8kmで225mの上り、そこから麓の四差路まで7.3kmの下りが続く。

この付近が上り始めになる。フェンスがありセメントの路面も悪いので一般の車やバイクはまず通らない。

峠道の真ん中付近、このあたりがきつい。

ここが頂上、景色はない。心拍マックス、みんな喘いで苦悩の形相。
日ノ尾林道の標識と古びた九州自然歩道の案内板が頂上であること示す。


標高は982mあるので涼しい風が通り抜けて、しばらくいると汗で濡れたジャージが乾いていく感じがする。ここから7.3kmの下り、枝や石が多いので要注意だ。


途中の別荘地の開けたところで小休止する。この先は舗装がいいのでスピードに注意して最後の牧場付近はまたセメントになり陥没が多い。四差路に出たら安堵と現実の日常の世界に戻る。あとは流して4kmで道の駅阿蘇にゴール。


10月の阿蘇満喫ライドは以下の予定で開催
マイナビ ツール・ド・九州2025応援ライド
10月4日(土)昼食付(弁当)
◆10時~11時まで阿蘇市役所周辺のゴミ拾い
ロングとショートあり
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マイナビ ツール・ド・九州開催前の、最後の「応援ライド」のご案内です | 道の駅 阿蘇

ツール・ド・九州2025阿蘇ステージ観戦ライド
10月12日(日)
走行距離 58km 獲得標高491m
ワンピース像を巡る100マイルライド
10月18日(土)
走行距離 約160km 獲得標高 約1400m
※帰りは輪行なので輪行袋必須、途中離脱のサポートはなく個人での走行
エントリーはこちらから

コルナゴ部長こと中尾公一さんと行く、October(10月)の阿蘇満喫ライド開催のお知らせ | 道の駅 阿蘇


この日走って断然気持ちの良かった坊中線のように、のんびりしたサイクリングもいいが、以前「阿蘇望」という真夏に4峠を上る120km、獲得標高は2700mの大会が開催されていた。南阿蘇のアスペクタをスタートして、吉田線を上り、この坊中線を下って、箱石峠を上ってアスペクタで昼食後、地蔵峠と俵山を上るという「地獄の4峠越え」とも呼ばれる大会で120kmと70kmのコースに全国から900名の挑戦者が集まりすぐに定員になっていた。
私は第12回大会の2009年に初参加したが雨のため0.5峠で終わった。2010年は口蹄疫で中止、2011年は完走、2012年は九州北部豪雨で中止、2013年は完走、2014年は雨のため前半2峠、2015年は台風で中止、2016年は熊本地震中止、以降開催されていない。
今年の11月22日・23日に「阿蘇ヒルクライム」が熊本県自転車協会主催によりアスペクタスタートで両日合わせて1000名の大会が開催される。22日はヒルクライム11.6km、23日はサイクリング63.6kmでいずれも南阿蘇が舞台となる。
熊本地震以降、観光客が多い阿蘇谷では大きな大会は厳しいようだが、阿蘇神社をスタートしてミルクロードや、南小国、小国、産山の北阿蘇を500名近くが走る「チャレンジASO」が1993年から始まり第15回大会の2008年に終わった。私はその最後の大会に参加したが、自転車を始めた翌年だったのでとても緊張したとブログに残している。2023年にそのコースを走る阿蘇満喫ライドを開催したがいいコースなのでまた開催したいと思っている。
最後に2008年の動画があったので紹介しよう。ファミリ―コースは、阿蘇神社をスタートして幸せの一本道から国造神社の坂を上る30kmらしく、今年のツール・ド・九州の周回コース30kmと同じようなのでちょっと驚いた。

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