コルナゴ部長こと中尾公一さんレポート「アンバサダーライド2025in阿蘇」

コルナゴ部長こと中尾公一さんから最新レポート「アンバサダーライド2025in阿蘇」が届きました。
参加者全員が黄色のジャージでライドするという素敵なイベント♪私も参加したかった~(・´з`・)
ご覧ください★
◌˳⚛˚⌖.。‎(ღˇᴗˇ)。o.:*˳⚛˚⌖◌˳⚛˚⌖.。‎(ღˇᴗˇ)。o.:*˳⚛˚⌖◌˳⚛˚⌖.。‎(ღˇᴗˇ)。o.:*˳⚛˚⌖


9月13日、マイナビ・ツール・ド・九州開催記念「アンバサダーライド2025 in 阿蘇」が開催された。ゲストライダーとして、ツール・ド・九州の過去2大会で解説を担当された飯島誠さんと、2024ミスインターナショナル日本代表で熊本県アンバサダーの植田明依さんもアンバサダーライドのジャージであるイエロージャージでこの大会唯一の一級山岳を体験され、大いに大会を盛り上げられた。

Photo by onimasa

このライドはエントリー特典の黄色のオリジナルジャージを着用することになる。
黄色についてAIは、『黄色は、愉快、元気、希望、無邪気といったポジティブなイメージを持つ色です。 また、注意を喚起する効果もあり、道路標識や看板などに使用されます。黄色は視覚的に目立つため、コミュニケーションを円滑にし、行動を活性化させる効果があります。さらに、黄色は好奇心を刺激し、新しいアイデアを生み出す力も持っています』
なるほど、受付で受け取ったイエロージャージに100名の参加者が着替えてスタート地点に集まると、確かに話は弾み、みんな笑顔でとてもポジティブだ。ただ、同じジャージだと誰が誰やら分からず人を探すのが難しかった。

Photo by onimasa

受付は阿蘇ステージ周回コース沿いの「あそ四季彩」に6時30分から始まり、開会式は7時30分、スタートは8時00分と早起きだが、フィニッシュは午前中になるので有意義な1日になった。それに午後から雨予報なのでちょうどいい。
この大会の主催は、くまもと旅スポコミッション、運営はここ数年サイクルイベントに積極的で大阪・関西万博でお世話になったローカルゲイン、協力としてあそ四季彩、UBUYAMA PLACE、道の駅阿蘇、そして一般社団法人熊本県自転車競技連盟のサポートがあり、中田理事長のブリーフィングがとてもいい内容だった。例えば歩行者を後ろから追い越す際に、あまりスピードが出ていなくても隙を突かれて驚かれることがあるので、声掛けするなど「歩行者の立場」になることを話された。

Photo by onimasa

写真は鬼塚さんが参加されていたので要所で撮っていただき掲載させてもらった。一眼構えて車で移動しながらのカメラマンではなく、普通に走りながらなのに上手いし、先に行って撮って、遅れた分急いで戻っての繰り返しなので走力がないと出来ないことだ。

Photo by onimasa

5人1組で時間を置いてスタートする。すぐに幸せの一本道に入ると、ツール・ド・フランスの個人総合成績1位の選手に与えられる黄色のリーダージャージであるマイヨ・ジョーヌが3.5kmの直線に並ぶ光景はなかなか壮観だった。

これがマイヨ・ジョーヌ

Photo by onimasa

このライドは2周回する周回の一部とそれ以降の265号までツール・ド・九州2025のコースを走る。幸せの一本道は阿蘇を象徴するサイクリングコースなので本番でもこのような天気になればいい映像になりそうだ。1周目は下りだけでここを通過するので大集団になるだろう。2周目は国造神社の上りで集団がばらけた後なので外国人が多い小グループになるかも知れない。

Photo by onimasa

幸せの一本道から213号に合流するとこの大会唯一の一級山岳が始まる。
国造神社の前からが厳しい上りが続き、坂が苦手の人を追い越したり、早い人に追い越されたりとハアハア喘ぎながら人の密度が濃くなった。そのなかで最後にスタートされた飯島さんが軽やかなダンシングで一気に追い越して行かれた。その際に「中尾さんの自転車、最近買ったの?」と息も乱さずに話し掛けられた。 飯島さんは、2000年(シドニー)、2004年(アテネ)、2008年(北京)とトラックレースで三度オリンピックに出場!北京五輪では8位入賞を果たされている。今でも引き締まった体なのでどんな練習をされているのか尋ねると、強度高めのZwift(ズイフト)を毎日欠かさず20分されているそうだ。毎日20分の室内練習で体力維持ができるのならズイフト、いいな。

Photo by onimasa

この道は樹々に覆われているので風が抜けず湿度が高いので汗が止まらない。
下を向く度にフレームに地面に汗がポトポト、それを数える、4滴、6滴・・・

Photo by onimasa

この上りはミルクロードまで距離3.4km、平均勾配7.5%、上り終わってすぐのミルクロードにKOMポイントが設置されている。大会唯一の一級山岳を2回上るのでここで勝負の行方が決まるかも知れない。

以前も紹介したが、ベルギーで1936年から開催されているフレッシュ・ワロンヌ の中で3回登場する「ユイの壁(Mur de Huy)」は、登坂距離1.3km、平均勾配9.6%、公式には最大勾配19%となっているが、局所的に26%とも29%とも言われ、3回目に上った先がゴールとなり、200km以上走ってここで勝負が決まる場合が多く世界的にも有名な激坂だ。

 国造神社の入口から手野の名水までが「ユイの壁」と難易度が似ているので、ミユキさんにストラバのセグメント「国造神社~手野の名水」を作ってもらった。
ユイの壁    登坂距離1.3km、平均勾配9.6%、最大勾配19%
国造~手野 登坂距離1.3km、平均勾配9.4%、最大勾配18.6%(Ride with GPS)
昨年までツール・ド・九州のコースだった箱石峠のセグメントが、外国人に1位2位になったように(1位はアスタナのニコラス・ヴィノクロフ)、ここも間違いなくそうなるだろう。なのでプロ選手がどれだけ早いか是非試してももらいたい。

Photo by onimasa

エイドポイントのUBUYAMA PLACEは社員さんとスタッフの方が笑顔で迎えてくれた。
ここで最後尾を待つことにした。植田明依さんをサポートしたのは井上君とミユキさん、最後尾の高校生グループをサポートしたのは南小国の上野君だった。

Photo by onimasa

スポーツドリンク以外に森まんじゅうの「ゆでだんご」とUBUYAMA PLACEの「産山牛乳」が用意され、みなさん元気を取り戻し、気分転換にもなったようだ。

エイドで今回の参加者の方で極めつけのバイクを見つけた。
ホイールが今年のツール・ド・フランスで公式デビューし、タディ・ポガチャルが山岳ステージを中心に使用していたENVE(エンヴィ) SES4.5PRO。ポガチャルの活躍によって高価にも関わらず世界中に人気が広まったホイールだ。合わせたタイヤもENVE、サドルはENVEとSELLE ITALIAコラボの3Dプリントサドルと徹底されている。
目の保養になったところで、ここから57号を横断して波野のアップダウンが265号まで続き、そこから左折するのが本コースになり一気に下って南阿蘇へゴールする。このライドは右折して下りながら箱石峠のダウンヒルが待っている。

波野のアップダウンが始まると、長崎の川上さんと2人になり、かなり真剣に走って箱石を下る前に町古閑牧野の展望所で一息いれた。ここはコースではなかったが、阿蘇の絶景ポイントなので多くの参加者が立ち寄られていた。

Photo by onimasa

展望所からはこのように見える。箱石峠を2人で下っていると飯島さんが上って来られた。後で聞くと2着でゴールして最後尾のサポートに波野方面に行かれたようだ。私たちは道の駅阿蘇の横を経由して、212号から5kmの直線も頑張り、やまなみハイウェイに出てゴールした。

Photo by onimasa

ゴール手前で幼稚園児の応援があり、ワンちゃん連れのサイクリストが駆け付け和やかな雰囲気になった。自転車乗りが子供さんや地元の方々から「変な人たち」から「いい人たち」になっていくことが理想。

最終組も午前中にゴールして美味しい弁当をいただき名残惜しいが解散となった。
熊本県自転車競技連盟のサポートもあって楽しく安全に走ることができた。適切なところの歩哨、案内看板、車による巡回で並走への注意喚起、バイクも数台巡回して参加者の位置を確認されていた。

距離56km、獲得標高830m、「アンバサダーライド2025 in 阿蘇」、素晴らしい内容のサイクルイベントだった。参加された方もかなり満足されたようだ。参加費はオリジナルジャージが付いて13000円、あれだけの警備費を掛けて(それが出来ないと開催できない)この料金は破格だ。飯島さんは翌々日の筑後・八女ステージも走られるそうだが大いに盛り上がることだろう。


ツール・ド・九州2025熊本阿蘇ステージの情報を説明しよう。
まずは、弱虫ペダルの作者、渡辺航先生がサクラマチのパブリックビューイングと南阿蘇のフィニッシュ地点に来られるのが凄い。昨年、日田にサイクルツアーの案内でゴール地点に行った際に、渡辺先生のトークショーとサイン会があっていた。会場に行くとかなりの行列で諦めたが、外国人女性もマジックを持って並んでいた。
劇場版弱虫ペダルは、サクラマチに近い熊本城前をスタートして、吉田線を上り坊中線から212号、ミルクロード、やまなみハイウェイで牧ノ戸峠にゴールする。その前日にはラピュタで雲海に遭遇というのもあったので、そんなことを思い出されてトークされる可能性もあるかも。この日、私たちは観戦ライドを開催するので、もしかしたらフィニッシュ地点で渡辺先生に再会できるかも知れないので楽しみだ。


続いてコースと応援ポイント、及び道路規制についてだが、私の応援ポイントのおすすめは水色の2周回コースだ。道の駅阿蘇からスタートする観戦ツアーは、1周回後にフニッシュ地点に向かうので、道路封鎖でも移動ができる今回の会場となった「あそ四季彩」付近、もしくは幸せの一本道が終わる213号は高台になって、猛然と走る選手たちの背景が阿蘇五岳という写真が撮れるだろう。
固定で観戦するなら間違いなくフィニッシュの南阿蘇村役場に早くがいいだろう。車移動であれば自転車と組み合わせてミルクロードのKOM地点、UBUYAMA PLACE、究極は国造神社の上りの手野の名水付近だ。迫力ある選手の息使いまで感じられることだろう。
そんな国造神社の厳しい上りに難易度が似ている「ユイの壁」を海外のトップ選手はどう上るのか、フレッシュ・ワロンヌの2016年と2025年の違いを動画で見ていただきたい。というのも2016年はほとんどダンシング、立漕ぎが多いのに対して、2025年はシッティングが多く、特に優勝したタディ・ポガチャルは別格に強いが、ずっとシッティングで最後にちょっとダンシングという走り方だった。では新城幸也選手解説の2016年からどうぞ(4分45秒からユイの壁)。

続いて2025年をどうぞ。

ということで9年間の機材の進化により上り方が変わったのか、そしてマイナビ・ツール・ド・九州2025唯一の一級山岳である国造神社の上りをプロ選手はどう上るのか興味津々だ。

カテゴリー: 道の駅阿蘇 ブログ, 阿蘇のイイとこ紹介集   タグ: , , , , , , , , , , , ,   この投稿のパーマリンク

関連ページ

array(2) {
  [0]=>
  object(WP_Term)#3174 (16) {
    ["term_id"]=>
    int(23)
    ["name"]=>
    string(25) "道の駅阿蘇 ブログ"
    ["slug"]=>
    string(4) "blog"
    ["term_group"]=>
    int(0)
    ["term_taxonomy_id"]=>
    int(23)
    ["taxonomy"]=>
    string(8) "category"
    ["description"]=>
    string(57) "スタッフがお届けする阿蘇の耳寄り情報!"
    ["parent"]=>
    int(0)
    ["count"]=>
    int(2013)
    ["filter"]=>
    string(3) "raw"
    ["cat_ID"]=>
    int(23)
    ["category_count"]=>
    int(2013)
    ["category_description"]=>
    string(57) "スタッフがお届けする阿蘇の耳寄り情報!"
    ["cat_name"]=>
    string(25) "道の駅阿蘇 ブログ"
    ["category_nicename"]=>
    string(4) "blog"
    ["category_parent"]=>
    int(0)
  }
  [1]=>
  object(WP_Term)#3173 (16) {
    ["term_id"]=>
    int(1031)
    ["name"]=>
    string(30) "阿蘇のイイとこ紹介集"
    ["slug"]=>
    string(5) "spots"
    ["term_group"]=>
    int(0)
    ["term_taxonomy_id"]=>
    int(1031)
    ["taxonomy"]=>
    string(8) "category"
    ["description"]=>
    string(0) ""
    ["parent"]=>
    int(0)
    ["count"]=>
    int(257)
    ["filter"]=>
    string(3) "raw"
    ["cat_ID"]=>
    int(1031)
    ["category_count"]=>
    int(257)
    ["category_description"]=>
    string(0) ""
    ["cat_name"]=>
    string(30) "阿蘇のイイとこ紹介集"
    ["category_nicename"]=>
    string(5) "spots"
    ["category_parent"]=>
    int(0)
  }
}