コルナゴ部長こと中尾公一さんから最新レポート「ASO Cross Mountain Tour」が届きました。阿蘇谷だけでなく、南郷谷も新たな牧野に加わりました!!ご覧ください★
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牧野ガイドツアーのフィールドは阿蘇谷側の5カ所だったが、環境省阿蘇くじゅう国立公園管理事務所を通じて南郷谷側の2カ所の牧野を紹介してもらい利用できるようになった。そのうちの一つ、白川牧野の視察に4月末に行き、今回はこの牧野を活用したプランの調査に行って来た。
白川牧野は白川水源の真後ろにそびえる山の斜面に広がっている。白川水源は熊本市内を流れる一級河川「白川」の総水源であり、年間通して14℃の水が毎分60トンという勢いで湧き出ている。その豊富な水は阿蘇五岳の南側の山々に降った雨が貯えられ、その一部に高岳の南側にある丸山と皿山の間の斜面に広がる面積にして216ha、東京ドーム46個分に相当する白川牧野もその一躍を担っている。
白川牧野の魅力は、牧野内のアクティビティだけでなく、南阿蘇鉄道の南阿蘇白川水源駅から白川牧野を通り、災害から開通したばかりの白川牧野の右側の登山道 行儀松ルート、もしくは自転車での通行が出来るという左側の俱利伽羅ルートで砂千里ヶ浜から阿蘇山公園道路に繋がっていることにあり、阿蘇カルデラを線でつなぐという今までなかった楽しみ方ができるのではないかと思った。
そこで思い浮かんだのが、阿蘇駅からJR豊肥線で立野駅に行き、南阿蘇鉄道に乗り換えて南阿蘇白川水源駅で下車、軽トラックで運んだE-MTBで白川牧野を上り、頂上からは行儀松ルートを歩いて砂千里ヶ浜へ。白川牧野の頂上で回収したE-MTBは砂千里ヶ浜入口の駐車場に運び阿蘇パノラマラインで道の駅阿蘇にゴールする鉄道、E-MTB、トレッキングを組み合わせた構想だ。
このルートの中で最も配慮しなくてはならないのが白川牧野と砂千里ヶ浜を結ぶ行儀松ルートと倶利伽羅ルートの登山道だ。そこでどの程度の難易度なのか確かめるために、梅雨の晴れ間の半日を利用して環境省の方と逆コースになるが砂千里ヶ浜から倶利伽羅ルート、時間があれば行儀松ルートを白川牧野経由で歩いてみることにした。
火口駐車場から10mほど下に砂千里ヶ浜駐車場がありそこからスタートした。
火口はサイクリングやガイドツアーでよく行っているが実は砂千里ヶ浜はこの日人生初めて。そういえば草千里を歩いたのも昨年暮れの牧野ガイドの研修が初めてだった。
砂千里ヶ浜は火山灰で覆われた火口原になる。中央に木道の遊歩道があるのでビンディングシューズでも問題なく歩くことができる。周囲は細かな黒い砂と噴火した際に飛んできた火山弾と呼ばれる溶岩の塊が点在し、その先に斜めになった断層や荒くれた丘が連なっている。この異空間を喩えるなら「地球以外の星」、それが一番わかりやすい。
中岳の火口見学を含めて立入規制が解除されている状態でないと砂千里ヶ浜に立ち入ることはできない。また、火山ガスの発生状況や天候、自身の健康状態(ぜん息・気管支疾患・心臓疾患・体調不良)など安全確保のためのすべて条件をクリアしている必要がある。
中岳には火口が7つあり定番は第1火口、砂千里ヶ浜は第5火口近くを通って行く。
木道の真ん中くらいにベンチがあるのでここで昼食と同行の方が決められていた。
昔、地元の人はここでソフトボールをしていたというから阿蘇の人は面白い。
いい景色を眺めながら食べる昼食もいいが、この不毛地帯で食べるおにぎりはなかなか美味しかった。それにここを通る外国人のニッコリとしたアイコンタクトもいい気分だった。
砂千里ヶ浜はいいところだ。これから火口に来た際は立ち寄らなくてはもったいないし、現在ガイドしているコースに歩きというアクセントとして加えてみようと思う。
昼食のあとはルートを確認して先に進む。私は一番後ろからついて行く。
木道から階段を上ると中岳・高岳ルートと行儀松ルートの分岐に出る。
行儀松ルートの初めはこのような石が転がる道になり岩の黄色の目印を頼りに進んで行く。
下りになると草が茂って足元が見えにくいので登山用ポール・トレッキングポールがあればと思った。
水無川に降りる。
その先が崩落して行儀松ルートは通行止めになっていた。
復旧した新たなルートは水無川を少し進む。
ここが新たなルートになる。
黄色に塗られた杭が道標
上りきると絶景が広がる。
柱状節理が見える皿山、ここからの景色がこれだ。
行儀松ルートを進む
南阿蘇村と高森の街並みが見えてきた。
分岐に到着
真っ直ぐ高森方面に行けば行儀松ルートから白川牧野だが、帰りの車は自転車の通行が出来るという倶利伽羅登山道を確認するため、その登り口に置いてあるので右に折れて倶利伽羅登山道を降り、時間があれば車で白川牧野から行儀松ルートを確認することにした。
倶利伽羅ルートは尾根を通る道で草が伸びていたため肌を露出しない服装が必須で、可能なら登山用ポール・トレッキングポールにグローブがあればと思った。
最近崩れたようなところ一カ所だけあったが問題なく通れた。
倶利伽羅不動の鳥居を過ぎると登山道も終わる。この登山道は草が枯れているときか野焼きの後ならマウンテンバイクやE-MTBで上級者なら行けるかも知れないがこの状況なら自転車は無理だ。それに軽トラックでE-MTBを回収しなくてはならないので軽トラックが通れる道が前提となりE-MTBは登山道の入口までとなる。
到着、砂千里ヶ浜駐車場から7.5km・2時間34分だった。このあと白川牧野から行儀松ルートは時間がなかったので次回となったが、E-MTBで白川牧野の頂上まで行けば歩く距離は半分くらいになるのではないだろうか。
この登山道は草が枯れているときか野焼きの後ならマウンテンバイクやE-MTBで上級者なら行けるかも知れないがこの状況なら自転車は無理だ。それに軽トラックでE-MTBを回収しなくてはならないので軽トラックが通れる道が前提となりE-MTBはこの登山道の入口までとなる。
阿蘇駅に集合して豊肥本線の車窓から田園風景や崩壊した阿蘇大橋と新阿蘇大橋を眺め(赤線)、立野駅で南阿蘇鉄道に乗り換えて立野橋梁から立野ダム、そして高さ60mの第一白川橋梁からの絶景、南阿蘇の田園風景(白線)のそれぞれをガイドが説明する。
南阿蘇白川水源駅からE-MTBで白川牧野の頂上まで行き(青線)、そこから阿蘇の景色を眺めながら砂千里ヶ浜まで軽登山(黄色)。砂千里ヶ浜駐車場から白川牧野で回収したE-MTBで中岳火口を見学後、草千里に行きコーヒーで一息入れたらパノラマラインのダウンヒルで道の駅阿蘇へゴールする(青線)。
ツアー名は「ASO Cross Mountain Tour」。スタッフはガイドとE-MTB運搬の2名。対象はインバウンド。このような行程のツアー内容なので金額はそれなりになるがガイド料もその料金に比例する。日本人の感覚とは価値観の違う外国の方にはニーズがあるかも知れない。そのような外国人目線の方にモニターとして参加していただき意見を聞きながら、鉄道、E-MTB、トレッキングを組み合わせ阿蘇の大自然を満喫するASO Cross Mountain Tourを作り上げていきたい。
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