コルナゴ部長こと中尾公一さんレポート「REBOUND GRAVEL ASO CALDERA 2025」

コルナゴ部長こと中尾公一さんから最新レポートが届きました。
その名も「REBOUND GRAVEL ASO CALDERA 2025」です。
ご覧ください♡
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自由な遊び方ができるアメリカ発祥のグラベルブームは、自転車競技においてもこの数年アメリカやヨーロッパで活性化し、UCI(国際自転車競技連合)は2022年、初めてとなる同種目の世界選手権を開催した。昨年の第3回UCIグラベル世界選手権では、マチュー・ファンデルプールがシクロクロスとロードに続く3つ目のアルカンシエルに袖を通した

「UCI グランフォンド・ワールドチャンピオンシップ」が 2026年に北海道ニセコで開催が決定した。今年の8月30日には、宮城県加美町で開催される「グラベルクラシックやくらい」は、グループライドに加えて2026年UCIグラベルワールドシリーズ開催を見据えたグラベルレースを日本で初開催する。国内でも徐々にグラベルイベントが広まり阿蘇でのグラベルライドも定着してきたように感じている。

今回は世界中のサイクリストに向けたグラベルライドチャレンジ「REBOUND(リバウンド)」にプライベートでエントリーしたので一緒に参加される方を誘ったところ、阿蘇満喫グラベルライドに参加されている3名の方から返事があり「REBOUND GRAVEL ASO CALDERA 2025」のタイトルで走ってきた。

REBOUNDはレースではなく自転車を楽しむすべてのサイクリストを対象としたライドチャレンジイベントであり、世界で最も有名なグラベルレース「UNBOUND GRAVEL(アンバウンドグラベル)」と同日の6月1日、日本は時差の関係で5月31日に、15マイル (25 km)、25マイル (40 km)、50マイル (80 km)、100マイル (160 km)、200マイル (320 km) 、350マイル (570km)のいずれかの距離を選択して好きな場所から始めることができるグラベルイベントだ。
趣旨としては「いつものライドとは異なるルートを開拓することで、慣れ親しんだ地域の魅力を再発見しよう」というもの。REBOUNDへ参加を申し込むとライドエリアと距離が刻まれたこのデジタルバッジが発行される。

エントリーサイトにはこのような写真がいくつも掲載されているが、負けないくらい今まで走ったことがない絶景コースを選んで25マイル (40 km)の阿蘇グラベルを走ってきた。

 

選んだのは蛇の道。
大観峰の東にある扇谷展望所から見下ろした白いのが蛇の道で今回のメインになる。ここは小倉牧野で通常立ち入り禁止だが、今回特別に許可を取って走らせてもらった。もう一つは、かぶと岩展望所から九州自然歩道である水源林道かぶと岩支線から、初めて通る水源林道の本線を探検気分で走りミルクロードに繫がる道を探すことにした。

道の駅阿蘇をスタートしたらいつもの田んぼ道になる。田園風景と阿蘇の山々を眺めながらのんびり走るのもいいが、スピードを出すと宙に浮いたように砂利道が走れて、スリルと走行感がUNBOUND GRAVELらしくてとても楽しい。

213号の小池天神社を右に見た少し先から小倉林道に入る。ここから2.4km上って舗装路に出たら左折し更に上ると1.4kmで阿蘇大観の森駐車場に着く。

駐車場の左右にもグラベルはあるが私有地なので立ち入る場合は許可が必要になる。正面のセメントの牧野道が蛇の道となり、上り始めると10%、16%、20%、最大で23%という厳しい上りが続くが軽いギアのグラベルバイクだと案外行ける。

蛇の道は頂上のミルクロードまで1.3km・209mの上りになる。阿蘇大観の森駐車場が標高660m、ミルクロード合流地点が869m。

こんなスタイルがグラベルライドらしくて新鮮だ。

途中少し広いところがあって傾斜が緩く、再スタートが可能なので休憩を兼ねて絶景を眺めた。

それに一気に上ってはもったいない。

 

よしたまさんは、この日開催されているUNBOUND GRAVELにエントリーされたが残念ながら抽選に落選された。しかし、この日のREBOUNDの景品には、「UNBOUND 2026 出場権」があるので是非当選していただきたい。

蛇の形のクネクネしたところになると傾斜がやや緩くなり、13%、15%、17%、10%で上りきる。

これは2017年のヘブンライドで上った時の写真だが、当時はセメント道が荒れて水が流れているところは苔で滑ってかなりの難易度だった。

12月だったので枯れたカヤで道が狭くなっていた。


今回は2年前にセメント道に配管が埋められ中央が再舗装されたので格段に走りやすくなっていた。

しかし、脚を休ませるところがない激坂。足を着いたら再スタート出来るところは2ヵ所だけなので上り続けるしかない。でもこれが最後の上り、あとは絶景鑑賞が待っている。

過去ロードバイクでの3回、E-MTBで1回、そしてグラベルバイクで初めて上った。

小倉牧野の蛇の道、最も阿蘇らしく一度は走ってもらいたいカルデラの道である。。機会があったらまたみなさんを案内したいものだ。

もし、もしもだが、蛇の道がツール・ド・九州のコースに採用されたら、ここ扇谷展望所から見る選手の走る姿は壮観だろう。213号から舗装路と蛇の道でミルクロードまでは3km・356mアップになる。

蛇の道から人と車とバイクでごった返す大観峰はパスして、スカイライン展望所で写真を撮ってかぶと岩展望所を目指した。

かぶと岩展望所の裏の牧野に阿蘇くじゅうサイクルツアーの橋本君が、この日草原ライドを案内する外国の方用に休憩スペースが作ってあったのでその横でランチをした。草原に椅子とテーブルがあると優雅な気分になれる。それにコーヒーとお菓子が加わるペアリングは極上のコーヒータイムになるだろう。

ランチの後は機材チェック。本田さんの新たなホイールはGOO。コスパに優れた波打ちホイールは阿蘇の試乗会で自分のバイクに装着して決めたという。12万円台でこの軽さは凄い。

よしたまさんはICANにDT SWISSのハブ

東さんは完成車のままだが、憧れのDT SWISS 1400。ホイールの軽量化、それにタイヤチョイスは走りを変える。

かぶと岩展望所から下ってしばらく行くと森の中に入る。

菊池川の源流域になる水源林道かぶと岩支線は原生林に覆われ最高に気持ちがいい。

倒木は何カ所か撤去されていたので2ヵ所だけ担ぎがあった。


これも自然の中の山だからこそ、車との遭遇はあり得ない証拠でもある。
浮石、段差、ぬかるみ、落ち葉の組み合わせなので車間距離を取って走行しないと危険、中級者以上の道だ。


かぶと岩支線から水源林道本線に出ると、ところどころ舗装され古びたガードレールが残っている。これは菊池阿蘇スカイラインが開通していなかった頃の阿蘇へ通じる道の名残になる。

折り返しは清水谷の先の第六深葉橋。この先はトレッキングの方がいる可能性があるのでここで引き返している。

第六深葉橋は木造で年々土が入り込んで草が生い茂りこのままだと崩壊しそうな感じだ。途中にある野鳥の森の観察小屋や東屋は水害や台風で通行止めのままだが今どうなっているのだろう。野鳥の森の道は深葉集落の先の菊池阿蘇スカイラインにつながり散策コースに最適だった記憶がある。菊池渓谷もいいがそれだけではもったいない。渓谷内にとどまらず、もっと自然豊かな野鳥の森や清水谷、水源林道を散策コースにすることがトレッキング好きで滞在期間が長い欧米の人たちを呼び込む投資になると思う。

ここから来た道を戻って水源林道の本線に入りミルクロードに出る道を探すことにした。

車が通った形跡はほとんど感じない。時折舗装路やカーブミラーもあるものの、マウンテンバイク向きの荒れたところやアップダウンもかなりある初めての道なので慎重に走る。案の定、下りで下城さんが目の前を通る鹿と遭遇されたが注意されていたので何事もなかった。そんな奥へ奥へと分け入る感じは冒険心を満たしてくれるが電波が無いので現在地がわからない。


崖崩れで法面が新しく整備されていた先に突然「携帯が使えます」と看板があった。スマホを出すとグーグルマップで所在地が判明した。今まで来た道にミルクロードに出る道は探すことはできなく、このまま進めば菊池渓谷まで下りてしまうので引き返すことにした。ここまでかなり消耗したので携帯食が有難かった。やはりライドには「もしも」を考えて携帯食は必須である。

支線に戻る途中、「労金互助会記念植樹の森」の看板から入れそうな藪化した道があった。もしかしたら探していたところかも知れないがグラベルバイクでは無理そうなのでこの日は諦めることにした。

いつも通る支線に出るとホッとするも冒険はここで終わりかぶと岩展望所を目指した。

かぶと岩展望所に着くと自販機のコーヒーでひと息入れてミルクロードから212号、予定では途中から小倉林道で山田地区まで5km弱のグラベルコースだったが、すでにグラベル感は満腹と意見が一致してそのまま舗装路だが、UNBOUND GRAVELをリスペクトするライドなので少し飛ばして道の駅阿蘇に帰った。
阿蘇の草原景観とは全く違う原生林の森の水源林道は魅力的だった。グラベルライドの場合は走行できないところは、ある程度なら担いで走破することがアクセントにもなるのであまり整備しなくてもいいコースになるだろう。そんなグラベルライダーにとっては宝の山のように思えた。

いつも走っている田んぼ道で繋いだ小倉林道と蛇の道、そしてミルクロードで繋ぐ水源林道の組み合わせは、グラベルライドチャレンジ「REBOUND」の趣旨である「いつものライドとは異なるルートを開拓することで慣れ親しんだ地域の魅力を再発見しよう」のメッセージになったように思う。

今年のツール・ド・九州 阿蘇ステージの周回コースは、やまなみハイウェイからヒゴタイロード、エルパティオの前を通り城山展望所を下って、幸せの一本道から国造神社の道を上るルートだが、蛇の道を使えばミルクロードを7km走るので阿蘇らしい景観をアピール出来るのではないだろうか。
瀬の本をスタートして、この40km・726mアップの周回を1周して南阿蘇村役場にゴールすれば108km、2周なら148km、阿蘇谷だけで完結するのであれば3周してアピカあたりにゴールすると130km・2200mアップのコースになる。慣れ親しんだ地域の魅力の再発見というテーマだと私の場合こうなる。

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